
今日のフォト。 上映中に、やっぱりよく食べますね。
そして今回は、優待券での鑑賞。
2月に観た映画から・・・。













「腦男」を観て来ました。
原作は、首藤瓜於の同名小説、2000年に第46回江戸川乱歩賞受賞作品です。
全選考委員、満場一致で受賞が決定した作品であるが
「乱歩賞史上に残る問題作」とも、言われていた。

残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う、刑事の茶屋(江口洋介)は
犯人の居所を突き止めるが、身柄を確保できたのは、身元不明の鈴木一郎(生田斗真)だけだった。

共犯者と見なされた一郎は、犯行が常識を逸したものだったため
精神鑑定を受けることになった。
担当となった精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)は
感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ始める。

生まれつき、常識では考えられないほどの 高い知能と
驚異的な肉体を持つも、人間らしい感情は全くない、脳男=鈴木一郎。
一切の感情を表に出さない、強烈な役を 生田斗真が好演する。

一度見たものは、人物、書籍などを問わず全てを記憶でき、決して忘れない。
ポルトガル語、ギリシャ語、ラテン語等、数多くの言葉も理解できる。
時には、すれちがいざまに人殺しをしたが、何の罪も感じていない
男の目玉を引っこ抜くなど、残酷極まりない行為にも、良心の呵責はない。

この映画、生田斗真の体と演技が、一部で話題になっていた。
体脂肪7%、こだわり抜いた体型、役作り。
逮捕され、精神科医の真梨子(松雪泰子)による精神鑑定を受けることになり、
その検査の際にシャツを脱いだ時の生田斗真の体は、一切、余分な脂肪がついてない。

筋肉の付き方もギリシャ彫刻のような美しさ。
まるで芸術品を見ているかのような完璧な肉体だった。
彼はこの作品のために、糖分、炭水化物を抑えるなどの食事制限を行い
体脂肪率を7%にまで落としたのだという。

また、彼はこの役に挑むにあたり、感情を消すために
数ヶ月、極力、人に会わなかったということです。
そんな努力もあってか、目の演技が、また素晴らしい出来栄え。

悪役、緑川紀子(二階堂ふみ)の演技もよかった。

ベテラン、松雪泰子や江口洋介は、完全に若手2人に魅力を持っていかれた形。

地下駐車場でのラストシーンは、心が痛い。

生田斗真の演技が、素晴らしく光る映画だった。
続編を期待したい。