雨の日のビートルズ

大阪は朝から激しい雨が降っていました。
母のところに行く予定にしていたので
出かける支度をしていたら、あまりの激しい雨に
ダーリンが「今日は車で一緒に行こう」と言ってくれました。
いつもなら「いいわ」と言うのですが
地獄に仏みたいな心境で、「ラッキー♪」と車に乗りました。



堺市にお気に入りの喫茶店があります。
予定のない日曜日にドライブを楽しみながら
二人でよく行く海の見える喫茶店です。
そこでモーニングをしようと立ち寄りました。

ここはいつも若者でいっぱいです。
私たちには似合わないウエスタン調の喫茶店です。
そこでモーニングを始めると
店内のＢＧＭが「ビートルズ」のナンバーに変わりました。

「イマジン」「レット・イット・ビー」「イエスタディー」
ああ・・・　大好きな曲がと二人で聴き入りました。
いつもならスポーツ新聞や週刊誌を読むのに
お気に入りの音楽が流れると何もせず聴いていたのですね。

二人で厚切りのトーストにスクランブルエッグや
サラダやフルーツのモーニング。
ダーリンはホットコーヒー、私はホットチョコレート。
流れるＢＧＭがビートルズだなんて最高です。



トリノ五輪の開会式では
オノ・ヨーコさんが挨拶をしました。
開会式の演出総指揮者は
「平和と停戦の強い声明を出したかったから」
オノ・ヨーコさんに依頼したとのこと。



トリノ五輪の開会式のクライマックスに
英国人ロック歌手が歌った「イマジン」は
平和の祈りとして全世界に響き
切実な叫びのように聴こえました。


ダーリンと私は趣味も違えば性格も違う。
ただ価値観が同じなのと、魅かれる音楽がよく似ています。
いい音楽は何年たっても心に響いてくる。

私の性格は熱しやすくて冷めやすい。
過去にたくさんの趣味のおけいこに通っていたけれど
長くて１０余年、短くて２～３年で飽きてしまう。
私が一番長続きしているのはダーリンと夫婦であることと
家計簿や手帳の記入をしていることくらいかな。

こんなわがままな私と長続きするには
ダーリンの方も相当な苦労性だと思っています。
雨だからと言って
休日を一日捧げて母の病院へ付き合ってくれる。
結構「いい奴♪」と思いながら口では「いい奴」なんて
言えません。



久しぶりに聴いたビートルズが尾を引いて
夜、ＰＣしながらもビートルズのＣＤをかけました。
私たちの青春時代の音楽、ビートルズ。
どの曲もすべてが心に沁みる。

英語の習い始め・・・
苦手な英語を辞書引きながら日本語に訳しました。
感動の言葉が歌詞の中から次々と現れました。
メロディーといい、言葉といい
その偉大さに打ちのめされるような気持ちを味わいました。

感性は受け継がれて・・・・
息子が今ビートルズが大好きなのです。

「ビートルズの曲はまるで聖書を読むようだ」と言う。
私たちの遺伝子はきっちり受け継がれたようです。

雨の日のビートルズ。
とてもしっくり心と音楽を繋いでくれます。