Road to 50’s ~50歳への道~

ナイスな50歳になるための日記

カウントダウン

KFS⑥

2007年10月20日 23時28分17秒 | Weblog
最後の勉強会において学んだことを備忘録とし、過去のKFSを試験場へ持参するために記録。

①設問文、与件文の文字にこだわれ。
与件文や設問文に「取引先」と書いてあるのに回答で「顧客」と書いたら間違いである。「美容院の顧客」と書いてあるのに「顧客は」と書いたら間違いである。
複数回出てくる言葉には意味がある。答えを書く際には特に注意。
たとえば、平成17年事例Ⅱの第一問。「三段階に分けてa欄に具体的に記入」と書いてあるのに、意義を書くべきb欄の前半で段階を述べるというのは×であるということ。また、平成18年事例Ⅰの第五問。設問文中に「いくつかのデメリットがある」と書いてあり、「再雇用制度がもたらすデメリットを述べよ」と書き直されている。はじめの部分で「いくつか」と書いてあるということは、いくつか=複数なので、回答にも複数書くべきだと気づく必要がある。

②必ず一石二鳥を考えろ。
既存事業の強みを新規事業に活かすだけでなく、新規事業での成功が既存事業にフィードバックされるという一石二鳥になっていれば正解である。ギブアンドテイクの考え方。H18の組織でも同じ、H14の生産でも同じ、H18の生産でも同じ。H18の組織では、親会社の事業拠点や事業をA社が譲り受けるが、それは、これまで親会社のメーカーが取引していた顧客を譲り受けることになる。つまり、親会社が自社の製品しか提供していなかった相手である。この顧客にA社は直接販売をすることで利幅を稼ぐことが可能になる。また、顧客にとってみれば、これまで親会社の製品のみを買っていたが、A社と付き合うことで、幅広い製品を調達できるようになる。ここまでが親からA社に授けた分である。一方、A社が各顧客の幅広いニーズに応えていく中で、売れ筋製品を把握できるようになれば、それを親会社に作らせて売ることが可能であり、親会社も恩恵を受けることができるようになる。これが一石二鳥、ギブアンドテイクの理論である。

④過去のビジネスモデルで適応できていた組織構造は完全否定するな
過去の強みを再強化していくことで新しいビジネスモデルを構築するわけであるが、過去の組織構造は過去の強みを効率的に発揮するために構築されていたわけである。だから、回答を書く際に、新しい組織構造を構築する理由が過去の組織構造を全否定するものかどうかを検証する必要がある。全否定してしまっていたら、その答えは間違いかもしれない。たとえば、平成18年の事例Ⅰ。答えをマトリックス組織とした場合、おそらく、解答根拠は地域別や商品別のニーズに対して柔軟に対応していくためということになるだろう。しかし、それは過去の組織構造でできていなかったのか?というと否である。ファインケミカル部で対応していた顧客について、国内の各営業拠点を通じて、顧客の営業所と対応することは当然していたであろう。逆もまたしかり。平成18年の組織構造は顧客のニーズに応えた結果を組織構造に反映させただけである。しかし、新しいビジネスモデルでは技術変化が激しくなってきて、顧客ニーズをいちいち組織に顕在化させていたら対応しきれないし、需要を先読みして多数の原材料の製造委託先をコーディネートするなどといった迅速・柔軟な対応が必要なので、取引先別対応組織が必要になるのである。


④設問文と与件文は素直に捉えろ。
素直に捉えた上で、それを反対概念で見てみる。その中で、回答を組み立てつつ、使えないかどうかを検討する。

以上、では出陣します。