ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

どんどこどん! 龍神太鼓どん! つづき

2015-11-03 22:45:47 | リズム
先生「どんどんどんどん、どどんがどん。どうぞ!」
児童「どんどんどんどん、どどんがどん。」
先生「それ!」両手を前に出して、太鼓をたたくマネをする。(エア太鼓)
児童「どんどんどんどん、どどんがどん。」先生をマネてエア太鼓。
先生「それ!」
児童「どんどんどんどん、どどんがどん。」先生をマネてエア太鼓。

先生「前の授業で演奏したリズムだね。今日も『龍神太鼓』を練習します。
   きょうは、今の基本のリズムと、もう一つ新しいリズムを演奏します。」

   黒板にリズムをはる。
先生「もう一つのリズムは・・・」


先生「どどかかどどかか、どどんがどん。『かか』は、枠打ちです。こうやって太鼓の縁を軽く叩きます。」やってみせる。
先生「どどかかどどかか、どどんがどん。どうぞ!」
児童「どどかかどどかか、どどんがどん。」
先生「それ!」両手を前に出して、太鼓を叩くマネをする。『かか』のところは、手の位置を変える。
児童「どどかかどどかか、どどんがどん。」先生をマネてエア太鼓。
先生「それ!」
児童「どどかかどどかか、どどんがどん。」先生をマネてエア太鼓。

先生「では、太鼓を四つ準備します。」


先生「1,2列はこの太鼓、3,4列は・・・」演奏する場所を指定する。
  「今日は、①基本のリズム、②新しいリズム、③二つのリズムを合わせる、の順番で演奏します。」
  「構え!そーれー!」先生は、地打ち「どんどこどんどこ」を繰り返す。
太鼓「どんどんどんどん、どどんがどんそれ!」一人、二、三回演奏する。
先生「やめ!」バチをカンカンカンと鳴らす。
  「新しいリズム、そーれー!」
太鼓「どどかかどどかか、どどんがどん。」一人、三、四回演奏する。
先生 途中、バチの持ち方、バチさばき、足や腰の位置、演奏後の動きなど、その都度指導する。
 
*イラスト・・・音楽指導ハンドブック(24)日本の音楽の指導 音楽之友社

先生「では、二つのリズムを合わせるよ。ちょっと長くなるね。演奏していない人は、太鼓の言葉で応援してください。
   構え!そーれー!
太鼓「どんどんどんどん、どどんがどんそれ!どどかかどどかか、どどんがどんそれ!。」数回、繰り返す。

先生「バチの動きが、美しくなってきたね。四つの音がそろってきました。
   この二つのリズムの最後、『どどんがどん』の音が雷の音のように、広く、深く響き渡るように演奏してみよう。まず、バチを上から、素早く振りおろしてみよう。自分でも、いろいろ工夫してみて。」


*イラスト・・・音楽指導ハンドブック(24)日本の音楽の指導 音楽之友社  
  
  「構え!そーれー!」地打ちのテンポをおとして、ゆっくり演奏する。
太鼓「どどんがどん!!」一つ一つの動きを確かめながら、自分の出した音を聞きながら演奏する。
先生 バチさばきの美しい児童、音の響きがいい児童を取り上げる。
  「最後に一人一回ずつ、演奏して終わります。」

 先生の地打ちは、締太鼓で演奏しますが、カウベルもなかなかいいです。
太鼓の音に、カウベルの音が沈まないで、はっきり聞こえてきます。

 先生の地打ちが児童の太鼓の伴奏になります。けれども、新しいリズムが少し乱れるときは、地打ちを止めて、児童のリズムをカウベルで打つと正しいリズムに導かれていきます。
 また、カウベルは持ち歩きながら、動き回れるので、指導の言葉をかけたい児童のところに、演奏を止めることなく行くことができます。
 カウベルのときは、短い言葉、「いい音!」「響いてる!」「腰、いいね!」「パッと変わる!」「思い切り!」など、必要に応じて、児童のすぐそばで言えます。

 この授業で部分的に取り上げた「どどんがどん!」は、雷のような音にしたいなぁと思います。龍神太鼓が雨乞いの太鼓と言われ、天空の神と地上の農民の願いをつなぐのが雷と考えたからです。

 神棚に飾られる紙垂(しで)は、雷の稲妻を表していると言われています。雷は神様とつながりますね。また、太鼓などの大きな音は、邪気を払うと言われています。

 


 雷といえば、楽しい思い出があります。

河口湖のホテルに泊まり、夕食を食べているとき、雷が鳴り始めました。空気を揺るがすような大きな雷がなった後、パッと電気が消えました。
 その瞬間、隣の年配のグループから拍手が沸き起こりました。「えっ!?何で?」と一瞬思いました。そして、その方々の表情を見て分かりました。雷を、停電を楽しんでいるんです。

 普通だったら、雷が落ちたことからの停電は、避けたいことで嫌なことですが、こんな状況もおもしろがって楽しんじゃう❤姿は驚きでした。
 いつも、家庭でも仕事でも授業でも、うまく流れること、いつも通りにできることが一番大切なことで、そうならなっかたら、イライラしたり、怒ったり、誰かを責めたり、「不愉快だ」の空気をまき散らす毎日でした。

 停電の後、自家発電でまかなえる最低限の薄暗さとロウソクの灯りのもと、夕食をとりました。その間、河口湖が一望できるレストランの窓から、稲妻の光のショーを楽しみました。

 

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