ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

ゆかいなもっきん♪  楽しくチャチャッ

2015-04-10 14:39:55 | 日記
先生「手拍子、チャチャッ! どうぞ。」

児童 チャチャ
先生「最後のチャッは、軽くね。」
児童 チャチャッ
先生「いいね、はずんで!」
児童 チャチャッ



先生「私が『ゆかいなもっきん』を歌います。みんなは、二回、こことここでチャチャッって手拍子をしよう。」
   歌詞カードを貼り、チャチャッのカードを二か所上に貼る。


児童 先生の歌を聞き、二か所、手拍子する。
先生「うまい!! 一回でできたね。じゃあ、これもできるかな?」

先生「どうぞ!」
児童 チャッ
先生「勢いをつけて!」
児童 チャッ!
先生「勢い付いて、鋭くなったね。
   また、私が歌うので、三か所、鋭くチャッ!と手拍子しよう。」
  歌詞カードにチャッのカードを三か所、貼る。

先生「2足す3はー?」
児童「5!!」
先生「正解。五か所で手拍子しよう。」
児童 先生の歌に合わせて、手拍子を五か所でする。
先生「すごーい!切れ味いいねぇ~。じゃ、もっと速く歌うよ。付いてきてね。」
児童 先生の速い歌に合わせて手拍子する。
先生「ナイス!できたね。まぐれかもしれないから(笑)、もう一度やってみよう。」
児童 手拍子する。
先生「ウン、実力だね。速さを元に戻します。歌えそうなところは、私と一緒に歌ってみよう。」
児童 歌いながら手拍子する。


 何回か、このような流れで歌ったり手拍子したりして、リズムを楽しみながら、歌を覚える。

 繰り返しやっていると、児童の方から、「先生、コンコンコンのところ、おっとっとって感じで、足を動かしていいですか。」と言ってくることがありました。
 即、採用!
 「あっちいっちゃコンコンコン」で右におっとっと・・・
 「こっちきちゃコンコンコン」で左におっとっと・・・
みんな笑顔で、おっとっと・・・
もちろん、立って歌ってくださいね。

合奏「ネバーエンディング・ストーリー」2

2015-03-15 09:51:02 | 日記
先生「今日は、映画で使われた『ネバーエンディング・ストーリー』の音楽を聞こう。」

児童 プリントを見ながら音楽を聞く。

先生「Aの部分を見よう。歌うので、指で追って。♪シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ、シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ♪」
児童 楽譜に人差し指を置き、先生の歌に合わせて、指を移動させる。
先生「できたね。指さしながら、みんなも歌ってみよう。」
児童「シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ、シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ。」
先生「しっかり歌えたね。はい、顔上げて。リコーダーで吹きます。先生が吹くので、レのとき、よく見てね。シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ。最初のレは・・・」
児童「下のレ。」「低いレ。」
先生「そうだね。左手3本、右手3本を使うね。右手の薬指に注意しよう、穴を二つ塞ぐよ。もう一回、見てね。シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ。ソラシドレーのレは、高いレだったね。」
児童「裏のの指をはずす・・・」
先生「そうそう。では、リコーダーの準備ができた人から、Aの部分を練習しよう。」
児童 準備できたら、練習する。
先生 児童の間に入り、高いレ、低いレの運指を見て回る。

先生 前奏をピアノで弾く。
児童 Aの部分をリコーダーで吹く。

*クラスの半分は、リコーダー、もう半分は、リズム打ち。(手拍子と足踏みのコンビネーション)


先生「Aの旋律、覚えられる?」
児童「たぶん・・・」
先生「もう一回、歌ってみよう!」
児童「シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ、シーレレーソラシドレードシドーシラシーラソ。」
先生「楽譜を見ないで、どうぞ。」
児童 歌う。
先生「これが覚えられたら、木琴と鉄琴ができるよ。」
児童「やったー!」
先生「バチの動きを黒板のところでやるから見てね。」黒板に鍵盤表をはり、バチを旋律に合わせて動かす。
  「みんなもマネして。エア木琴、エア鉄琴だよ。今日は、1本のバチなので片手。」
児童 先生の歌と動きに合わせて、手を動かす。数回繰り返す。


音の動きとバチの動きを理解させる。

クラスの半分はリコーダーかリズム打ち、もう半分は木琴、鉄琴の演奏をする。何回か交替する。

 
 この流れで、ほぼ全員がAの旋律を木琴、鉄琴で演奏できます。

合奏「ネバーエンディング・ストーリー」1

2015-03-15 09:28:10 | 日記
先生「曲に合わせて、手拍子します。」
  『ネバーエンディングストーリー』を流す。
  「リズムをよく見てね。手拍子の準備はいい?」

児童 うなずく。
先生「最初は、1回、そーれっ!」
児童 タンタタタンタン!
先生「ナイス!2回、そーれっ!」
児童 タンタタタンタン、タンタタタンタン!
先生「ピッタリ合ってる、4回、そーれっ!」
児童 タンタタタンタン、タンタタタンタン!タンタタタンタン、タンタタタンタン!

先生「うまい!! よく見てね、×は足踏みだよ。」

  「1回、そーれっ!」
児童 どんタタタンタン!
先生「すごい!!上手にできたね。足踏みする場所を どんどん 増やしていくよ。」




*足踏みの場所が増えると、難しくなる。今回は、初めての学習なので、足踏みは、それぞれ1回ずつのチャレンジにする。
 この学習が進むと、というエイトビートのリズムになる。

先生「今、リズム学習の時に、流れていた曲『ネバーエンディングストーリー』を歌詞を見ながら聞いてみよう。」
児童 歌詞を見ながら曲を聞く。

旅立ちの日に  空は未来

2015-02-01 22:20:00 | 日記
先生「卒業式で、5年6年合同で、『旅立ちの日に』を歌います。
   去年、みんなはアルトパートを歌いましたが、今年は 6年生になったので、ソプラノパートを歌います。」
児童「やったー!」「もう、ソプラノパート、歌える!」
先生「プリントを配ります。ピアノ伴奏に合わせて、歌ってみよう。」





児童 ソプラノパートを歌う。

先生「すばらしい!2番まで歌えたね。最後の部分は、また後で歌います。
   ピアノ伴奏なしで、もう一回歌ってみよう。」
児童 プリントを見ながら歌う。
先生 足や手で、拍をカウントしながら、一緒に歌う。
   子音の発音や伸ばす音の拍数、言葉の意味などを確認しながら歌う。指導が必要なところは歌を止めて説明し、もう一度歌う。
児童 2番まで歌う。

先生「いいねー。では、1番、2番通して歌ってみよう。立ちます!歌う姿勢。足、手、目。」
児童 黒板にはってある歌詞を見ながら、通して歌う。





先生「♪この広い大空に夢をたくしてー♪だけ歌ってみよう。♪大空にー♪のところで、声も空も心も広がる感じで歌おう。」
児童 ♪この広い大空に夢をたくしてー♪歌う。
先生「まだ、広さがたりないなぁ。ビルの間から見る空じゃなくて、原っぱとか校庭とかから見る広い空にしよう。そのためにはイメージして、大きな空を・・・そして、自分の口の中も大きな空間を作って。ゆで卵1個が入るぐらいの空間。そう・・・顎を下げて。そうそう、その感じで『大空』の『おお』を歌ってみよう。
児童 ♪この広い大空に夢をたくしてー♪歌う。
先生「すごーく、広くなった!いいね。次回は、『今、別れの時』の最後の部分を歌おうね。」


 自転車をこぎながら見る空、洗濯ものを干すときに見る空、庭仕事の間に見上げる空、毎日毎日、空を見ています。空を見るときは、たいてい気分がいいときです。フッと見上げて「キレイ」「気持ちいい」と思いながら深呼吸したり、自分の思いを心の中でつぶやいたりしています。ここで言う「空」は、私の中では全て「青空」です。

 塞ぎこんだり、イライラしたり、堂々巡りの考えにはまったりしていいるときは、なぜか空を見ていません。

 空はどんどん変化しています。光も雲も太陽も風も、一秒も同じ形で留まっていません。空は、過去ではなく、どんどん動いていく未来を表しているようです。それも、明るい未来。

 卒業は今までの毎日への別れであり、新しい出会いへのスタートでもあります。この歌は、そこを見事に歌いあげています。



 

指揮を見る 学年合奏にして発表しよう

2015-01-26 15:28:08 | 日記
先生「拍を感じて、ひとつ振りで指揮しよう。」
  『RISIN GSUN』のCDをかける。
先生「ひとつ振り、出来ました!
   今度は、四拍子で振ってみよう。黒板の絵を見ながら、まず、ゆっくり振ってみます。」
児童 黒板を見ながら、四拍子の指揮をする。
先生「オッケイ!では、曲に合わせて振ってみよう。」
児童 CDに合わせて、四拍子を振る。
先生「拍を感じながら、四拍子の指揮を振ることができました。
   リズムやメロディーを合わせるとき、指揮は『タンタンタタタン』とか『タタタンタタタン』と細かく手を動かすのではなく、拍子を1,2,3,4と振って大きな流れを手で表すんだね。」

(上の図は、「茶摘み」の拍、拍子、リズムです。これを『RISIN GSUN』に変えて説明しました。)
先生 ピアノをテンポを変えて弾く。児童に、テンポが変わっても拍を感じながら、拍子をふれるよう声掛けする。


先生「指揮を振る学習をしました。では、次に指揮を見る学習をします。
   先生の手から、ハンカチが離れているときだけ拍手しよう。

*ボディーパーカッション入門 山田俊之著(音楽之友社)から
先生「よーく見てね、いくよ!」

児童 フェイントにひっかかり、手拍子してしまう児童がいる。教室に笑いがおこる。でも、みんな真剣に先生の手元を見る。
先生「よーく、見られるようになったね。今度は、先生の手が交差したときに、一回だけ『パチン』と拍手しよう。」

先生「これができたら、今度は、ボールでやってみるよ。先生の手にボールが入ったら、一回だけ拍手しよう。」
児童 先生が投げ上げるボールを見る。ボールの放物線を見て感じて、手に着いたところで手拍子する。
先生 高く放り投げたり、パッパッと小さく投げたりして、ボールの動きに変化をつける。
  「すばらしい!! みんなの拍手がぴったり合うね。この手にボールが着いたときにパチン!と。
   では、最後、先生が四拍子の指揮をします。1拍目で手拍子しよう。」
児童 先生が繰り返す四拍子の指揮を見ながら、1拍目で手拍子する。
先生「いいね、先生の手の動きをよく見ているね。次は3拍目。」



 体育館で、学年合奏をするとき、必ず指揮が必要です。指揮者は、先生でも児童でも・・・その学年の児童の実態やその学校の伝統などで、どちらかになるのかもしれません。
 私の場合は、自分で指揮します。拍や拍子を知らせるだけではなく、児童の意欲を上げ、曲想をつけるために自分で振ります。

 児童は「ちゃんと指揮を見なさい!!」と何回も言われても、何を見なければいけないのか、指揮は何を表しているのか、合わせるとは何を合わせるのかを知らないと、本当の意味での「指揮を見る」ことはできません。ただ、じっと指揮の動きを見るのが目的ではありません。

 今日の学習は、指揮の何を見るのか、指揮は何を表しているのか、合わせるとは何をあわせるのかが分かるように組み立ててみました。


 先生の胸の前で、指を使って「1,2,3,4」と表してみてください。これでも、拍子を示すことができます。
 点と線で表す、いつも通りの指揮と比べると、曲の表情が出ません。指揮の無駄に思える点と点を結ぶ動きが音楽を表すのに適している、拍の動きがわかりやすいというのが分かります。