ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

1学期 まとめの授業  特別支援学級

2018-08-06 16:51:31 | 特別支援学級合奏
先生「いつも高学年と低学年に分かれて学習しています。
   今日は、一緒に授業します。
   発表したり、一緒に歌ったり、合奏したり・・・
   楽しみだね。」
   今日の学習予定を黒板にはる。

1【歌】・世界に一つだけの花
    ・RAIN

2【発表】・リコーダー~高学年
      ♪きかんしゃAC’85
      ♪ブラックホール

     ・鍵盤ハーモニカ~低学年
      ♪汽車は走る
      ♪こぶたぬきつねこ

3【楽器】・ゆかいなもっきん

4【発表】・ミュージックベル~高学年
      ♪天国と地獄

5【歌遊び】・おちゃらか



先生「まず始めに、みんなで歌おう。」
児童「世界に一つだけの花」「RAIN」を歌う。
   各自、歌詞がのった冊子を見ながら歌う。
   曲想に合わせて、児童が手を振ったり、伸ばしたり
   体を揺らしたり・・・

先生「みんなで歌うと楽しいね、盛り上がるね。
   ○さん、よかったね。今日は、最後まで歌うことが出来たね。

   では、高学年がリコーダーの演奏発表します。
   準備しよう。」
児童 先生のピアノ伴奏に合わせて
   「きかんしゃAC’85」「ブラックホール」を演奏する。
  「かっこいい!!」「スゴーイ!!」低学年の児童が叫ぶ。

先生「かっこいい演奏だったね(*^_^*)
   ありがとうございました。
   では、低学年の鍵盤ハーモニカの演奏発表します。
   準備しよう。」
   数回、休みが続いて楽譜のない児童がいて、準備に時間がかかる。
   その間に、高学年はリコーダーをケースにしまう。

児童 先生のピアノ伴奏に合わせて
   「汽車は走る」「こぶたぬきつねこ」を演奏する。
   「がんばってね~!」高学年から応援の言葉をかける。

   「汽車ははしる」ドドーレミミミ ソソソミドミレ
           ミミミレドミソ ミドレレド
   「こぶたぬきつねこ」①先生~ドレミ 児童~ドレミ
              先生~ファミレ 児童~ファミレ・・・ 

             ②先生~ミファソ 児童~ミファソ
              先生~ラソファ 児童~ラソファ・・・

             先生の階名唱の後に続いて、児童が演奏する。

先生「集中して上手に弾けたね。
   今までで、一番上手にできました(*^_^*)
   応援ありがとう!

  『ゆかいなもっきん』をみんなで合奏します。」
児童 低学年の鍵盤ハーモニカの次に、高学年のリコーダーの演奏する。

先生「鍵盤ハーモニカとリコーダーに加えて、木琴を入れます。
   △先生、■先生、お願いします。」
児童「先生だけの、木琴の音が聞きたい!」
先生「木琴だけ聞きたいのね。はい、では聞いてね。」
先生方 木琴の演奏をする。(ドキドキだった?!かもしれない、急に・・)
児童 大きな拍手をする。

先生「みんなで合わせて合奏しよう。」

  『ゆかいなもっきん』

   木琴~ミソラソミソラソ 鍵盤ハーモニカ~ミミレレミミレ
   木琴~ミソラソドソラソ 鍵盤ハーモニカ~ミミレレド
   木琴~レミファレ 鍵盤ハーモニカ~ミファソ
   木琴~レミファレ 鍵盤ハーモニカ~ミファソ
   木琴~ドソラソドソラソ 鍵盤ハーモニカ~ミミレレド




   リコーダー~ソーソーソソソー ドードードシドー
         シラソ・シラソ・ ドードードシドー




先生「ワオ!!すごーい!音がきれいに重なったね。
   みんなでリズムにのって演奏できたね。」
児童 (*^_^*)拍手する。

先生「楽器を片付けよう。」
   高学年はミュージックベルの準備をする。
先生「今日は、◆さんがお休みなので、誰か◆さんの分も
   演奏してください。」
児童 希望が五人いたので、ジャンケンで決める。

先生 黒板に階名が書いてある模造紙をはる。
   音名を指さしながら歌う。





児童 先生の指を見ながら、ベルを鳴らす。
先生「あら~、合わなくなったね~
   もう一回、最初からやってみよう!」
児童 ミュージックベルを演奏する。
先生方「できた!!」「すごーい!」

先生「最後に、みんなで『おちゃらか』しよう。」
   児童代表と先生が見本を見せる。
  「低学年と高学年の二人ペアでやってみよう。」
児童 高学年が低学年の席に移動して、「おちゃらか」をする。



 今回は、特別支援学級での異学年交流を紹介しました。
歌ったり、聞いたり、発表したり、遊んだり・・・
ドキドキ緊張したり、笑ったり、応援したり、憧れたり、
自信をつけたり、集中したり、焦ったり、喜んだり・・・
 児童のいろんな表情が出る学習活動になりました。


 
 例年、一学期の最初に、3年と6年でリコーダー交流会を
開いてきました。(クラスごとに異学年交流)
 6年生が先生になり、3年生に2,3曲、教えます。
一対一で学習します。
 6年生が、とても親切に、3年生に教える姿はいいものです。
もちろん、3年生は、6年生の話を聞いて、とてもよい子で
リコーダー演奏を頑張ります。
 3月の6年生を送る会で、3年生がリコーダー演奏を披露すると
6年生から、大きなあたたかい拍手が起こります。
 何かを一緒にやって過ごす時間は、お互いの関係をあたたかいものに
するんだなぁ・・・

★3年・6年 リコーダー交流会
 ①6年生の演奏
 ②個人レッスン(2,3曲)
 ③みんなで一緒に(レッスンした曲)


ラ・バンバ  簡単☆楽しい☆繰り返し

2018-01-21 20:18:26 | 特別支援学級合奏
先生「私が歌った後、みんなは『シーソー』って歌ってね。」

先生「ドーラー」児童の方に手をどうぞ!と向ける。
児童「シーソー」
先生「ドドララ」児童の方に手をどうぞ!と向ける。
児童「シーソー」
上記の掛け合いを何度か繰り返す。

先生「いいね!できたね。」
   黒板にメロディーをはる。


先生「黒板を見ながら、もう一回歌ってみよう。」
   黒板の旋律の部分を指さしながら、リズムがはっきり分かるように歌う。
児童 シーソーだけ歌う。

先生「シーソーのところを、リコーダーで吹いてくれる人いますか。」
児童 四人、手を挙げる。リコーダーの準備をする。
先生「では、皆さんはリコーダーと歌をお願いします。
   二回繰り返します。」
児童 リコーダー演奏と歌に分かれて、二回繰り返す。

先生「上手にできたね。シーソーの音の伸ばし方がいいね。
   では、このシーソーを鉄琴でも演奏してみよう。
   チャレンジしたい人は手を挙げて!」
児童 希望者は順番に、シーソーの部分を鉄琴で演奏する。

  * 希望者が多いときには、繰り返しはなくし、多くの児童に
    演奏の機会があるように配慮する。
  * 鉄琴には、シとソの音名を書いたシールをはっておく。
   



先生「この前のシーソー、覚えてる?
   今日も歌ってみよう。」
児童 掲示された音名を見ながら歌う。

先生「今日は、私が歌っていたドーラーとドドララをみんなも
   歌ってみよう。」
児童「ドーラーシーソードドララシーソー」歌う。
先生「歌に合わせて、手拍子してみよう。」
児童 歌に合わせて手拍子する。
先生 ドーラーの音の伸びる音とドドララの細かい音の違いを
   手拍子のオーバーアクションで知らせる。

先生「ドーラーとドドララは木琴で演奏します。
   今日は、鉄琴と木琴で合奏します。○○先生と私でやってみます。
   聞いてね。」
   二回繰り返す。
先生「木琴に挑戦したい人?鉄琴を演奏したい人?」
   児童の希望を聞いて、それぞれエア木琴、エア鉄琴で練習する。
児童 自分の希望した楽器を演奏する。二回繰り返し、次の児童にバチを渡す。
    
  * それぞれの楽器に、先生が付く。
  * 木琴に、ドとラの音名をはっておく。

  時間があったら、もう一度、ピアノの伴奏を付けて演奏する。

ピアノの伴奏


 このベースの動きにコードC→F→Gを付ける。
二回繰り返した後(前奏)、児童の合奏に合わせて二回繰り返し、
最後に「終わりだよ!」の合図になるようなCコードを二回ならす。





 

 木琴・鉄琴・ピアノの次に、飾りの旋律をリコーダーで演奏する。



 さらに、打楽器を加える。

 
 赤丸・・・タンブリン・スズ
 パーマーク・・・マラカス


 児童の実態に合わせて、木琴パートを鍵盤にしたり、ピアノのベースラインの音を鍵盤にしてもグッドです。

 また、変化のある繰り返しにするために、
①前奏
②木琴と鉄琴
③前奏を間奏に使って
④鍵盤ハーモニカ
⑤前奏を間奏に使って
⑥全部の楽器で
⑦終わりだよ!の音

または、
①前奏
②木琴と鉄琴
③鍵盤ハーモニカでピアノのベースライン演奏
④木琴と鉄琴
⑤鍵盤ハーモニカでピアノのベースライン演奏
⑥終わりだよ!の音
というふうに、演奏をつなげていくと楽しいですね❤

 この旋律は、この楽器でなければいけないという制約はないので、
児童の実態に合わせて、ミュージックベル、ハンドベル、キーボードなどを
使ってみるのもいいかもしれません。  



ロンドン橋  歌って♪遊んで♪合奏して♪  特別支援学級

2016-11-20 17:50:53 | 特別支援学級合奏
歌って♪
先生「『ロンドン橋』という歌を覚えよう。」
   

先生 数回、歌う。
児童 聞いて覚える。


遊んで♪

先生 「この歌を歌って、ゲームします。見ててね。」
   他の先生や介助員と見本を見せる。(橋担当・・2人 通る人・・3人)
   歌に合わせて、歩き、走ったり、橋をすり抜けたりしないで遊ぶよう見本を見せる。

   机椅子の移動指示、並び方の指示を順に出していく。
   児童の人数に合わせて、橋は二か所にする。橋には、指導者がつき、児童と組む。
   列の先頭にも、指導者が付く。

先生「始めるよ~。そ~れ!ロンド橋が落ちる・・・・」歌う。
   児童の様子を見て、歩き方や交替の仕方を教える。
児童 楽しく歌いながら歩く。橋が落ちると、大歓声!! 繰り返す。


 この後、何回も、授業の最後などで、歌を歌いながら、ゲームを楽しむ。

歌って♪

先生「『ロンドン橋』には、2番があります。歌ってみよう。」




先生「鉄で橋を作りました。で~も~!」3番を歌う。



  「次は何で作ると思う?」「どうなったと思う?」など想像して楽しみながら9番まで歌う。













 なんと、9番まであったんですね、この歌!
次は、どうなるのか考えながら、みんなで歌いました。


 歌をしっかり覚えました。
次は、階名唱を繰り返して、覚えます。



 速さを変化させたり、リズム打ちをしたり、階名唱をします。

演奏して♪
先生「この曲を、ベル(ミュージックベル)で演奏しよう。」
   *ベルには、色が付いています。ド・・赤  レ・・オレンジ  ミ・・黄色
                  ファ・・緑  ソ・・水色  ラ・・青
   *ベルの色に合わせて、掲示の階名の色を合わせています。
児童 一人、一つのベルを演奏する。
先生「ソーラソファの、ソの音を伸ばして、すぐラが出てくるところが、難しいね。
   練習してみよう。」ラを担当する児童のところに行く。
児童 練習する。みんなでベルを演奏する。

 ベルの演奏が上手になってきたら、打楽器を入れます。

 「ミファソ」と「ド」にカスタネットの音を重ねます。

 できたら、拍打ちのタンブリンも加えます。








     

おもちゃのチャチャチャ 特別支援学級のみんなで合奏

2016-08-07 17:01:29 | 特別支援学級合奏
1回目
先生「『おもちゃのチャチャチャ』を私が歌います。
   みんなは、チャチャチャのところで手拍子をしよう。」
   歌詞を黒板にはる。チャチャチャの部分を指さす。
   歌詞の上に、手拍子の印として赤丸をはっておく。


*「♪ねむるころ」の後の手拍子は、2回の方が歌と重ならずピッタリ合います。
 今回は、タタタンとタンタンタンの二つのリズムをマスターするために、歌と被りますが、タタタン
 のリズムに統一しました。

児童 歌を聞きながら、チャチャチャのところで先生の歌を聞き、マネをしながら、手拍子する。
先生「上手に手拍子できたね。先生と一緒に歌える人は、歌いながら手拍子しよう。」
児童 歌を知っている児童は、歌いながら、赤丸のところを手拍子する。
先生「チャチャチャの手拍子がそろっているね。
   では、今、手拍子したところを、タンブリンで演奏してみよう。」


   タンブリンを握手をする手で左手を出して、楽器を持つ。
   右手の指先で打つ。全員で楽器を鳴らすと、大音響になってしまうときは、楽器の数を絞る。
   低学年の児童が多いときは、高学年の見本を聞かせてから演奏する。



2回目
先生「『おもちゃのチャチャチャ』を歌いながら、手拍子しよう。」
児童 前回の復習。歌いながら、手拍子を入れる。
先生「今日は、手拍子のリズムをカスタネットとタンブリンで演奏します。」
   二つの楽器を交替で演奏できるようにする。


3回目
先生「『おもちゃのチャチャチャ』の最初だけ歌います。
   手拍子もしよう。」
児童 歌いながら、手拍子する。



先生「今日は、足踏みを入れます。おもちゃののところで、ドンドン足踏みを二回します。」
   見本を見せる。
   ♪ドンドン、タタタン、ドンドン、タタタン、タタタドンドン、タンタンタン♪
児童 先生の見本を見ながら、歌いながら、手拍子と足踏みをする。
先生「むずかしいね~。一番むずかしいところタタタドンドンをやってみよう。
児童 繰り返し練習する。前半を通して、練習する。

先生「おっ!できた!!
   今度は、楽器でやってみよう。手拍子のところは、タンブリンとカスタネット。
   足踏みのところは、トライアングルでやってみよう。」
児童 交替で三つの楽器を演奏する。



4回目
先生「今日は『おもちゃのチャチャチャ』の手拍子のところにドレミファを入れます。

   私が歌います。覚えてね。」
児童 聞いて覚え、歌って覚える。
先生「このドレミファの部分を今日は木琴で演奏します。高学年のみんなに演奏してもらいます。
   低学年は、今まで練習してきたタンブリンとカスタネットを演奏します。
   見本を聞かせますね。」
   高学年の部分を木琴で演奏して聞かせた後、他の指導員と一緒に打楽器と木琴の演奏を聞かせる。


   手元に楽譜を置きたい児童に、楽譜を配る。
児童 二つのパートに分かれて演奏する。



5回目
先生「みんなで、木琴のところを歌おう。」
児童 黒板にはってあるドレミファを見ながら歌う。
先生「音の高さを感じながら、歌おう。音の階段を出します。」
   黒板にドレミファソラシドの階段をはる。
   階段の上がり下がりを手で示しながら、木琴のパートを歌う。
児童 黒板で音の上下を見ながら歌う。
先生「今日は、高学年は木琴、低学年はベルで演奏します。」
児童 低学年はソラシドの四つのベルを分担して演奏する。


  *低学年で分担してベルをすることがむずかしい場合は、中学年が四つのベルを担当し、
   低学年は前回と同じ、タンブリンかカスタネットを受け持つ。


6回目
先生「今日は、『おもちゃのチャチャチャ』の楽器の希望を聞きます。
   希望出来る楽器は、木琴、タンブリン、カスタネット、トライアングル、ベルです。」
児童 自分のやりたい楽器を言う。
先生 黒板の表に、児童名を貼っていく。
   *模造紙に楽器名と希望出来る学年を書いておく。
    何度もはがしたり貼ったりできる名前シールを準備しておく。

   *タンブリンの代わりに、スズやマラカスを演奏しても楽しい。音量が押さえられて、かわいい
    合奏になります。


トライアングルの楽譜


木琴の楽譜(「メロディーを演奏したい!!」という児童のために二段階にわけて、楽譜を配布しました。)





 ひとつの楽器にひとりの指導員や教師が付き、
 パートごとに場所を取り、
 数分のパート練習の後、
 全員で合わせて合奏する。

これを数回繰り返すと、すてきな合奏になります!

主旋律は、指導者のピアノでリードします。また、合奏しながら児童は、歌っています。
(主旋律の演奏とも言える?)

児童の希望や楽器演奏の技能によりますが、木琴や鍵盤ハーモニカで主旋律を演奏すると
パートのバランスのとれた合奏になります。