ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

オーケストラ鑑賞教室に向けて&その後に④  特別支援学級

2018-07-18 17:32:35 | 鑑賞
歌劇「天国と地獄」終曲オッフェンバック作曲


先生「この音楽を聞いたことがあるかな?」
   『天国と地獄』をかける

児童「聞いたことがある。」「知ってる。」
先生「この音楽は『天国と地獄』という名前です。
   何の時にかかる音楽か、分かる?」
児童「お昼の放送?」
先生「お昼は違います、放送は合ってます。
   ヒント、う・・・・・で放送します。」
児童「う?」「あ、運動会だ!」
先生「その通り!運動会の走るときや競技のときにかかってるね。
   自分が走ってる気分で聞いてみよう。」
   もう一回、音楽をかける



組曲「動物の謝肉祭」より第4曲「かめ」


先生「この『天国と地獄』を使って、ある動物の音楽を作った人が
   います。サン・サーンスさんが、どんな動物のために作ったか
   考えてね。」
   『動物の謝肉祭』から「かめ」をかける。
児童 音楽を聞く。考える。
先生「どんな動物だと思う?」
児童「ん~、ゆっくりだね。」
  「なんだろう・・・」
先生「ヒントです。二文字。」
児童「カメだ!」
先生「正解です。ゆっくり動く感じがでてるね。」



先生「『天国と地獄』をミュージックベルで演奏しよう。」
児童 どの音も経験できるよう、ミュージックベルをみんなで回して演奏する。
   演奏の前には、必ず階名唱する。
   集中できる範囲を見定め、部分ごとに練習する。
   どの部分もできるようになったら、通して演奏する。




*ミュージックベルの楽器の色と音名の色を同じ。



 「天国と地獄」の他に、ベートーベンの「喜びの歌」を
 ミュージックベルとリコーダーで演奏する。




*ミュージックベルはハ長調、リコーダーはト長調。

オーケストラ鑑賞教室に向けて③  特別支援学級

2018-07-18 16:05:37 | 鑑賞
バレエ音楽「ガイーヌ」より「剣の舞」ハチャトゥリアン作曲


先生「この前聞いた『剣の舞』を聞きます。
   今日は、シンバルの音を聞き取ってね。
   聞こえたら、パッと手を挙げよう。」
児童 CDを聞く。
   1分50秒後に印象的にシンバルが出てくる。
   パッと手を挙げる。
先生「いいね!」
児童 最後まで聞く
先生「パッと手が挙がったね。よく聞き取りました!」



組曲「動物の謝肉祭」より 第12曲「化石」

先生「この『剣の舞』で、木琴が活躍していたね。
   これから聞く音楽も、木琴が活躍しています。
   突然ですが、問題です。
   これから聞く音楽では、あるものが踊っています。
   何が踊っているでしょうか。
   ①猫
   ②骨
   ③蜂
   音楽をよく聞いて答えてね。」
児童 音楽を聞く
   (「動物の謝肉祭」から「化石」を聞く。)
   問題に答える。
先生「正解は・・・・・②の骨です。
   ○さん、正解だったね。どうして、骨だと思ったの?」
児童「なんか、かたい感じで、骨はかたいから。」
先生「木琴のかたい音が、骨の感じがしたんだね。

  実は、猫が踊る音楽や蜂が飛ぶ音楽があります。
  今度、聞いてみよう。」


「ワルツィング・キャット」ルロイ・アンダーソン作曲

先生「今日は、猫が踊る音楽を聞きます。
   『ワルツィングキャット』ワルツを踊る猫です。
   音楽の中で、猫が鳴く声を楽器で演奏しています。
   『ニャ~オ』って鳴いたら、手を挙げよう。」
児童 耳をすまして聞く
   「ニャ~オ」で手を挙げる。
先生 児童と一緒に、真剣に曲を聞き、手を挙げる。
児童 最後の「ワンワン!!」に驚き、目を大きく開けて固まる。
   固まった後、みんなで大笑い(*^_^*)(*^_^*)
  「びっくりした~」「犬?」
先生「そう!最後は猫が犬に追われるの!
   しっかり、聞けたね。」



バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」チャイコフスキー作曲


先生「バレエの音楽『情景』を聞きます。
   情景って心に残る景色という意味です。
   このバレエのお話では、お姫様が呪いをかけられて、
   白鳥にされました。
   でも、あることが白鳥に当たると、その時だけ人間に戻れます。
   突然ですが、問題です。
   何が当たると、人間になるでしょうか。
   ①雨
   ②月の光
   ③煙
   音楽を聞いて答えよう。」
児童 音楽を聞いて考える。(最初の部分を聞く。)
   挙手で答える。
先生「正解は・・・・②月の光です。

   △さん、何で月の光だと思ったの・」
児童「ポロンポロンってきれいな音が光みたい。
   明るい感じじゃなくて、ちょうど月!」
   雨でもいいかもしれないって思ったけど。」
先生「なるほど。
   ポロンポロンってきれいな音だね。光みたいだね。
   このポロンポロンは、ハープという楽器です。
   (写真を見せる。)
   メロディーを演奏しているのは、オーボエです。
   (写真を見せる。)
   二つの楽器の音をもう一度きいてみよう。」
児童 写真を見ながら聞く
  「もう一回ききたいな。」
先生「もう一回、かけるね。エアハープしながら聞いてみようか。」


 ☆次の授業の時、オーボエとハーブが旋律を演奏している先(中間部・後半部)も聞く。
  旋律が、オーボエから管楽器へ、弦楽器へと移っていくのを聞く。
  聞くときには、管楽器と弦楽器の写真を掲示する。
 
   





  

オーケストラ鑑賞教室に向けて②  特別支援学級

2018-07-18 15:15:53 | 鑑賞
バレエ音楽「ガイーヌ」より「剣の舞」ハチャトゥリアン作曲

先生「『剣の舞』を聞きます。
   この前聞いたティンパニが活躍しています。
   聞いてみよう。」
児童 聞きながら、うなづく。
先生 児童のうなづきに合わせて、ティンパニが演奏して
   いるように、エアティンパニをする。
児童 一緒にエアティンパニする児童もいる。

先生「突然ですが、問題です。
   この音楽のメロディーを演奏しているのは木琴です。
   どのバチで演奏しているでしょうか。
   ①堅いヘッドのバチ
   ②糸が巻いてあるヘッドのバチ
   ③毛糸が巻いてあるヘッドのバチ」
   3本のバチを見せながら問題を出す。
児童 手を挙げて答える。
先生「正解は・・・・②です。

   それぞれ、どんな音がするか聞いてみよう。」
   3本のバチで、木琴を演奏する。
児童「やっぱり、そうだ。その音だと思った。」
先生「CDで確かめてみよう。」
児童 木琴の音に注目して聞く

児童「先生、小太鼓の音が聞こえた!」
先生「すごいね、聞こえたんだね。
   みんなも聞いてみよう。」
児童 小太鼓の音に注目して聞く
   小太鼓が聞こえたと言った児童がエア小太鼓を始める。
先生 児童のマネをして、エア小太鼓を始める。
児童 他の児童も始める。



交響曲第5番ハ短調「運命」より第一楽章ベートーベン作曲

先生「『交響曲5番運命』を聞きます。
   突然ですが、問題です。
   ダダダダーン、ダダダダーンという有名なメロディーを
   作った人は誰でしょうか。
   ①モーツァルト
   ②ハチャトゥリアン
   ③ベートーベン」
児童 ほとんどみんな③に手を挙げる。
先生「みなさん、よく分かったね。
   正解は③です。
   では、曲を聞こう。」
児童 最初の有名な部分を聞く

  「先生、この曲、知ってるよ。」
   メロディーを歌い始める。最初の20小節くらい歌う。
先生「○さん、すばらしい!! 正確に歌ったね!
   よく覚えている。」
児童「えーとねー、なんだっけなー(しばらく考える)
   そうだ!ドラえもんで、ジャイアンが歌ってた。」
先生「そうなんだ。運命のメロディーを使って、替え歌に
   したんだね。」
  (後でネットで調べました。ジャイアンが「しろめし~~うめぼし~~」
   って運命のメロディーにのせて歌っていました。

  「みんなも、覚えよう。」
児童 最初のメロディーを聞きながら歌う。「タタタターン・・・」(数回)
先生「CDなしで、みんなで歌ってみよう。」
児童「タタタターン・・・」
先生「みんなも、○さんみたいに歌えるようになったね。」

先生「実はこの音楽、ウタタタターンというリズムがたくさん
   使われています。
   手拍子してみよう。」
   リズムカードを黒板にはる。
児童 手拍子する。
先生「CDで確かめてみよう。」
児童 手拍子なしで、耳をすまして聞く
  「ほんとだ!」




   

オーケストラ鑑賞教室に向けて①  特別支援学級

2018-07-18 14:34:54 | 鑑賞
歌劇「ウィリアム・テル序曲」(スイス軍の行進)ロッシーニ作曲


先生「『ウィリアム・テル序曲』を聞きます。
   突然ですが、問題です。『ウィリアムテル』は、何の
   名前でしょうか。
   ①場所
   ②人の名前
   ③美味しい料理の名前
   正解だと思うものに、手を挙げよう。」
児童 手を挙げる。
先生「正解は・・・・・②の人の名前です!
   ウイリアムテルは、スイスの英雄です。
   こんなお話です。」ウィリアムテルのあらすじを語る。

先生「この『ウィリアムテル』の劇で使われた曲を
   四曲合わせたのが、序曲です。
   今日は、四曲目の『スイス軍の行進』を聞こう。」
   最初は、どんな曲なのか30秒、聞く。

先生 黒板に楽器カード(くもん出版)を数枚はる。
  「どの楽器の音が、聞こえた?」
児童「トランペットが聞こえた!」
先生「これだね。(カードを指さす。)
   どこで聞こえたか、もう一度、聞いてみよう。」

児童 トランペットの音を聞く。
   (最初のファンファーレで、よく聞こえる。)
  「かっこいい!聞こえたよ!」
先生「トランペットの音が分かったね。
   他には?」
児童「シンバルが鳴ってた。」
先生「おう、シンバル。どこで鳴ってたかな?
   聞いてみよう。」
児童 シンバルの音を聞き取る。
  「ここ!!」
先生「ここね!(☺)もう一回、聞いてみよう。」
児童 他の児童も聞き取る。

先生「最初の方で、ドコドコドコ・・って鳴ってた
   楽器の名前を知ってる?」
児童「太鼓みたいな音?」
先生「そう、太鼓の音で、音の高さが変えられる楽器です。
   (楽器カードを指さして)ティンパニです。
   ティンパニを聞いてみて!」
児童 ティンパニの音を聞く。

先生「この曲の中で、馬に乗っている感じがするところ、ある?」
児童「う~ん?」
先生「もう一回、聞いてみようか。」
   タカタタカタのところで、馬に乗っている動作をする。
児童 先生のマネをして馬に乗っている動作をしながら聞く


 ☆ここまでで、6回、CDを聞いています。
  6回も聞いていますが、聞く度に、視点(聴点?!)が
  違うので、児童は集中して聞くことができます。

 ☆今回は、児童が聞き取れたかどうかは、児童の表情で
  読みとりましたが、次回からは、聞こえたら挙手するよう
  に指導しました。


今と昔を 行ったり来たり 日本の民謡4

2017-08-14 16:14:11 | 鑑賞
 日本の民謡「ソーラン節」「南部牛追い歌」を学習してきました。
この二曲の他に四曲、学習する。

1よさこい節(高知)
 先生「鳴子を知っている?」→農作物を荒らす鳥を追い払う道具。
              
 
 先生「よさこい祭りやよさこい踊り【今】を知ってる?

    →よさこいソーランなどを踊るときに、鳴子を必ず手に持っている。

    →お座敷唄「今晩おいでなさい」からよさこい祭りへ。

2阿波よしこの(徳島)
 先生「阿波踊りを 知ってる?」→徳島の他にも夏祭りの一つとして、
                 阿波踊りを踊る地域【今】がある。

 先生「祝いの歌です。歌を聞いて、どんなお祝いか想像できる?」
    
    →築城のお祝い。
      阿波の殿様 蜂須賀さまが
      今に残せし 阿波踊り

      笛や太鼓の よしこのばやし
      踊りつきせぬ 阿波の夜

      踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら
      踊らにゃ損々

 先生「伴奏の音を聞こう。どんな楽器?」
    
    →三味線・当り鉦・締め太鼓・篠笛

3エイサーの音楽(沖縄)
 先生「お盆って何か知ってる?」→先祖を供養する。沖縄では、
                 お盆の時期に踊ることが多い。

 先生「三味線に似ているこの沖縄の楽器は何?→三線
 *三味線と三線の音色の違いを聞く。

4こきりこ節(富山)
 先生「教科書の写真を見てよう。
    どんなものが楽器として演奏されている?」
    
    →こきりこ・びんざさら・棒ささら・くわ金・笛・太鼓・鼓

学習のまとめ
☆「ソーラン節」と「南部牛追い歌」を聞き比べる。(ワークシート①)
★学習した六曲の中から、気に言った曲を選ぶ。「いいね!」の理由を書く。
                        (ワークシート②)
★「こきりこ節」の合唱奏を楽しむ。
★「ソーラン節」を手拍子、足踏みなどのボディーパーカッションで
  楽しむ。