ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

かくれんぼ  遊んでいる気分で

2016-07-17 09:15:53 | 歌唱
先生「これから、『かくれんぼ』の歌を聞きます。
   鬼の人が何回、「もういいかい」って歌うか数えてね。」
児童 CDを聞きながら、指を折りながら回数を数える。
   (教科書は見ない。)

先生「何回だった?」
児童「三回!!」
先生「そうだね、三回でした。よく聞き取りました。」
   黒板に
   おにの人 「もういいかい」3かい
   かくれる人「まだだよ」  かい
   と書く。
児童「先生、「まだだよ」の「ま」の後にのばす「あ」がないです。」
先生「ホントだ!ごめんなさい、「あ」を書き忘れました。
   よく気が付いてくれたね、ありがとう。」
   「まあだだよ」と書き直す。

先生「では、かくれる人の「まあだだよ」は何回だと思う?」
児童「三回。」「二回。」
先生「そう思う理由も言ってください。」
児童「鬼の人が三回、聞いてるから、答えるのも三回です。」
  「鬼の人に「まあだだよ」と二回答えた後、「もういいよ」って言います。」
  「あっ!!そうだった・・・二回です。」
先生「よく考えたね。鬼の人が三回聞いて、かくれる人は、最後に「もういいよ」って
   言うんだね。」
   黒板に
   おにの人 「もういいかい」3かい
   かくれる人「まだだよ」  2かい 
   「もういいよ」 1かい    
   と書く。
先生「では、もう一回、聞いてみよう。歌う回数が合っているか、確かめよう。」
児童 もう一回、CDを聞く。

先生「みんなの考えた通りだったね。
   教科書○ページに「かくれんぼ」が載っています。○ページを開こう。」
児童 教科書を開く。


 *教育出版 音楽のおくりもの2
 ○色の付いたまるは、児童の指さし場所

先生「絵をよく見て。
   指さして答えてね。鬼の人はどの人?」机間巡視。
児童 パッと指さす。
先生「どうしてこの人が鬼だって分かるの?」
児童「手で目をかくしているから。」
先生「そうだね、最初、鬼の人は目隠ししてみんなが隠れるのを待つんだね。
   では、次に、一番最初に、鬼にみつかりそうな人は?」机間巡視。
児童 指さす。
先生「この人は、すぐに見つかりそうだね。では、なかなか見つからないと思う人は?」机間巡視。
   児童のかくれんぼの経験や先生の経験を語りながら、楽しい遊びのことを思い浮かべる。
  「先生が、鬼の人になって歌います。みんなは、隠れる人のところを歌ってね。」
児童 先生と交互に歌う。

先生「最後の「もういいよ」は、今ぐらいの声でいいと思う?」
児童「あーそうだ!隠れたんだから、小さい声で言わないと見つかっちゃう・・」
先生「最後は、小さい声で歌ってみよう。」

 この後、鬼の人と隠れる人を児童同士で分かれて歌う。

 時間があったら、ボールのかくれんぼをしようと、ゴムボールを準備していました。
児童に手で目隠しさせ、歌いながら、先生が教室のどこかにボールを隠そうと思いました。
児童は、先生の声のようす、動きの音をよく聞き取って、どこにボールを隠したか推理する。
「もういいかい」「まあだだよ」の交互唱は、教室内歩き回るので、何回も繰り返して、
「もういいよ」で児童が指さして当てる。やってみたかったな・・・

 教室で本当のかくれんぼができたら、一番いいのですが、何十人も隠れるところはありません。

 この前、アメリカのテレビ番組「レイトレイトショウ」で、大人が家の中で楽しそうにかくれんぼして遊んでいました。
かくれんぼの楽しさは、年齢に関係なく、国にも関係ないんだなーと感じました。
 おもしろいことが、二つ。早く見つかった人がつまらないと思うのかと予想しましたが、一番最後に見つかった人がひとりぼっちでつまらないと思っていました。勝ちなのに・・・
 もう一つ。鬼の人は、隠れる人が、目の前にいても気が付かなかった!
人を隠すには人の中、木を隠すには森の中・・・