ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

今と昔を 行ったり来たり 日本の民謡2

2017-08-11 16:11:35 | 鑑賞
先生「今日は、『キッズ・ソーラン』を見ます。
   去年の○年生が、運動会で踊ったね。」
児童 DVDを見る。
先生「踊りの動きのこれは、どんなことを表してる?」
   先生が波や網あげ、網をつかんで引く、
   魚を後ろに放り投げるなどの動きをする。
   どんなことをしているか児童に問う。
児童 動きの意味を知る。

*音楽センター クラスでうたうこどものうた より


先生「踊りの動きの意味が分かったところで、
   もう一度、踊りを見てみよう。」
児童 DVDを見る。

先生「どんな歌詞が付いているか、聞いてみよう。」
   歌詞がかいてあるプリントを配布する。
児童 歌詞を見ながら聞く。


*音楽センター クラスでうたうこどものうた より

先生「『ソーラン節』は、ニシン船、力いっぱい網をひけ、
   大漁という言葉が出てきたね。
   ということは、ニシン漁をするときに、みんなで歌う歌だね。
   
   日本のいろんなところで、昔から歌われている『民謡』には、
   ①仕事(労働)歌 ②祭り歌 ③盆踊り歌 ④お座敷歌 
   ⑤祝い歌 ⑥舞踊歌
   という、いろんな歌があります。
   今日は、仕事(労働)歌をきいていますが、
   他の歌も聞いていきます。

   昔の漁は、重い者を持ち上げたり、移動させたりする機械
  がなかったから、人が力を合わせて、頑張るしかなかったね。
   つらくて、大変な仕事を、みんなの力を合わせなければ
  いけないときに生まれたのが、仕事の歌だね。

  では、『キッズ・ソーラン』の元の歌、『ソーラン節』を
  聞いてみよう。」
児童 歌詞を見ながら聞く。


 ♪(ハードッコイ)
  ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン
  ソーラン ソーラン(ハイハイ)
  男度胸だよ 五尺の身体
  ドンと乗り出せ 波の上 チョイ
  (ヤサエー エンヤーサー ドッコイショ
   ハー ドッコイショ ドッコイショ)
  (ハードッコイ)

先生「明治、大正時代では、北海道に出稼ぎでたくさんの人が、
   集まって、ニシンの漁をしていました。みんなのおじいさんの
   おじいさんの時代だね。(分かるかな~笑)

   その時は、とれるだけニシンをとっていたんだ。いっぱい、
   いっぱいとれるから、一日で、今で言うと新車が一台買える
   くらいもうかったそうです。

   毎年、一億円くらい稼げたので、ニシン御殿と言われる
   立派なお家が建ちました。

   いっぱいニシンをとったら、ニシンがだんだんとれなくなって
   しまいました。

   今は、漁獲量といって魚をとる量を決めたり、稚魚を育てたり
   とるときの網を大きくして、小さな魚は逃がしたりして、
   取り過ぎないようにしています。

   だから今、おせち料理に欠かせない数の子は高いよね。
   数の子は、ニシンの卵を塩漬けしたものだよ。」
   昔の漁の写真を見せる。

先生「最後に、『南中ソーラン』を聞いてみよう。
   伊藤多喜雄さんが歌っています。
   学校でソーラン節を踊るようになったきっかけになった歌です。
   さっき聞いた元のソーラン節と聞き比べてみよう。」
児童 CDを聞いて、聞き比べをする。

*音楽のテンポの違い、伴奏の楽器の違い、歌声の違いなど
 聞き比べる。
   

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