ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

わらの中の七面鳥 さぁ、みんなで合奏しよう!②

2016-10-30 10:40:38 | 低学年合奏
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児童「あれ?」「いつもと違う・・」「赤だけじゃない」「どうやるの?」
先生「今日は、いつも手拍子しているところを いろいろな打楽器で演奏します。」
児童「あ~!」「??」


*見えにくいですが、最後の二行のところは、四つの楽器が一緒にえんそうするので、赤・黄色・水色
 緑の四色が重なっています。

先生「赤はウッドブロック、黄色はすず、水色はカウベル、緑はトライアングル。
   ウッドブロックは、前に演奏したね。今日は、『カン』と『コン』のうち、『カン』の方だけ
   使います。」
   先生がウッドブロックのパート(赤)を演奏する。
児童 エアウッドブロックを演奏する。*ウッドブロックを本当に持って演奏しているかのように、
                   リアルに演奏のマネをする。

   すずを演奏したことありますか。」
児童「あります。」
先生「すずには、いくつのすずが付いてる?」
児童「10個。」
先生「その通り!
   10個のすずをきれいに同時に全部鳴らすには、この手首のこの辺りをこぶしで
   たたくといいね。」



   先生がすずのパート(黄色)を演奏する。
児童 エアスズを演奏する。

先生「カウベルは初めてだね。『カウ』は牛という意味。むかし、牛に付けていたベルが楽器に
   なりました。ベルの中の、音を鳴らすもの『クラッパー』がありません。どうやって音を
   出すかと言うと、こうやってバチでたたいて出します。聞いてね。」
カウベル「カン キン コン ティン キッ コッ ゴッ チ・・」
     楽器のいろんな部分を打って、音色や音の高さの違う音を出す。
先生「今日のこの『わらの中の七面鳥』では、カウベルのゆかいな音を使います。
   『コン』この辺りをたたいて『コン』。」
口の開いた方を上に持ち、縁に近いあたりを鳴らす。


   先生がカウベルのパート(水色)を演奏する。
児童 エアカウベルを演奏する。

先生「四つ目の楽器は、トライアングル。耳をすまして聞いて。」
   し~んとなったところで、一番小さな音を出す。
トライアングル「ティ~~ン」小さな小さな小さな音。
児童 小さな小さな小さな音を余韻まで聞いて味わう。
先生「きれいな音だね。
   合奏の中では、もう少し強くたたいて演奏します。
   この辺りを こんなふうに。」



   先生がトライアングルのパート(緑)を演奏する。
児童 エアトライアングルを演奏する。

 

 楽器の紹介、演奏法、演奏するところを確認した後、4人グループの中で、四つの楽器を分担する。

 クラスが28人なので、4人グループが7つ。
 4人で ①ウッドブロック  ②すず  ③カウベル  ④トライアングルのどれかを担当する。
 
 今回は、初めてなので、4人でジャンケンして、勝った人から、希望の楽器を選ぶことにしました。

 黒板には、歌詞カード。
 黒板の前に、四つの楽器を置いた机。
 児童は、鍵盤ハーモニカの準備。
 準備が整ったら、1グループ目が打楽器、他の6グループは鍵盤ハーモニカを演奏します。
合計7回繰り返します。


 曲の後半も、同じようにグループごとに打楽器に挑戦!



 主旋律を、鍵盤ハーモニカ、鉄琴、木琴で演奏し、リズムをウッドブロック、トライアングル、すず、
カウベルで演奏して合奏の完成!

 主旋律のリズムと打楽器のリズムは、ほぼリンクしています。そういう場合は、上のような階名唱と
リズムの情報があれば、すぐに合奏できます。

 この「わらの中の七面鳥」を音楽会で発表するときには、上記の楽器の他に、
・ピアノ
・バス(バスマスター)
・大太鼓
・小太鼓
・ツリーチャイム
・ギロ
を使いました。

 この合奏で難しいのは、鍵盤ハーモニカです。



 前奏や後奏を付けると、かなり広い音域を使います。

*参考 ふこうよ!けんばんハーモニカ 千田鉄男編著 教育

 この曲を学習する前に、AIさんの「みんながみんな英雄」を歌いました。「わらの中の七面鳥」の
旋律を使った歌です。児童は、旋律のパワーや歌詞を楽しんでいました❤




わらの中の七面鳥 さぁ、みんなで合奏しよう!①

2016-10-29 16:28:25 | 低学年合奏
先生「私が、ドレミファで歌います。
   みんなは、赤丸のところで手拍子しよう。」



児童 歌詞カードを見ながら、先生の歌に合わせて、手拍子する。

先生「手拍子、上手に出来たね。
   次、ここに、足踏みを入れてみよう。」
児童 手拍子、足踏みをする。
先生「いいね~、では、少し速くするよ。」
   テンポを変えて、何回か繰り返す。

先生「一緒に、ドレミファで歌える?」
児童「できる!」「もう、小さな声で歌ってた。」
   歌いながら、手拍子、足踏みする。

先生「では、こことこことここを、鍵盤ハーモニカで吹きます。」
   歌詞カードの上に、鍵盤の『け』の字を三か所書く。
  三か所は・・・・・
  ①シラソソソ
  ②シラソソソ
  ③シレレソラシラソ
先生「こんな感じになるよ。」見本の演奏をする。

先生「『シ』のところに『3』の指を置きます。もう一回、指の動きを
   よく見てね。」二回目の見本を演奏する。

児童 鍵盤ハーモニカを練習する。
先生 児童一人一人、「シラソ」の鍵盤位置と指を確認する。

 *おまけ 私は、鍵盤ハーモニカの見本をみせるため、吹き口を口に入れたまま、
      指や吹き方の説明をしていました。吹き口が口に入っているので、
      「さんの指で」と言ってるつもりが、「しゃぁんのぅゆぅぃびぇで~」
      と言っていました。みんなで大笑い(*^_^*)
      次の授業のときから、みんなで「しゃぁんの指」が合言葉になりました。

先生「では、みんなで合わせよう。」
   ピアノで伴奏し、三か所以外は、教師が階名唱する。
児童 伴奏に合わせ、出番を考えながら、演奏する。




 曲の後半も、前半と同じように学習する。



 鍵盤ハーモニカ演奏三か所は・・・・・・
  ①シレッシレー
  ②ドミッドミー
  ③ソソレレシシラ シレレソラシラソ



 合奏にするので、鍵盤ハーモニカ・鉄琴・木琴で旋律を分担する。

鍵盤  シラソソソ

鉄琴  シドレレレ

木琴  ソラシシシ

鉄琴  ソラシララ

鍵盤  シラソソソ

鉄琴  シドレレレ

一緒に シレレ ソラシラソ

鍵盤  シレッシレー

木琴・鉄琴 シレッシレー

鍵盤  ドミッドミー

木琴・鉄琴 ドミッドミー

一緒に ソソレレシシラ シレレソラシラソ

(上部下線部分を 木琴・鉄琴 シ ド ド# レ レ# ミ ファ#と演奏すると
 より音の幅が広がります。音の重なりの楽しさを味わえます。)
 *参考 ふこうよ!けんばんハーモニカ 千田鉄男編著 教育研究社
      
 「わらの中の七面鳥」は、あの懐かしいフォークダンスの「オクラホマ・ミキサー」です。
アメリカ民謡です。