ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

二拍子・・1・2・1・2・・  クシコス・ポスト キッズ・ソーラン

2015-12-23 17:15:10 | 鑑賞・リズム
先生「この曲、知ってる?」
   音楽をかける。
児童「あっ!」「運動会で・・・」「そうそう!」
先生「みんな、よく知っている曲ですね。曲の名前は、『クシコスポスト』
   日本語で言うと『郵便馬車』です。郵便は・・・」
児童「手紙やはがきを届ける。」「荷物も届ける。」
先生「馬車は馬が引く車だね。届けるために走る馬車。これは、郵便ではないのですが、馬車です。」
   絵本の絵を見せる。

先生「今日は、木琴の音が聞こえたら、スッと手を挙げよう。」
児童 短い前奏の後、スッと数人が手を挙げる。
先生「おおう!!すばらしい!!今、木琴の音が聞こえたね。確かめてみるよ。」
   もう一度かけて、みんなで確かめる。
  「では、最後までかけます。木琴の音を聞き取って、手を挙げて教えてね。」
児童 耳をすまして聴く。手を挙げる。途中、木琴の音が連続して聞こえるときは、両手を挙げて上下させて教える。

先生「よく聞き取ったね。では、今度は木琴の音がないときは、腕で走ってみよう!こうやって・・」
   走るように腕をふる。二拍子の拍に合わせて腕をふる。
  「聞こえてくる音楽に速さを合わせながら。木琴の音が聞こえたら、手を上に!」
児童 椅子に座って、腕だけ走るように動かす。時々、手を挙げる。
先生 途中、曲の感じに合わせて、「スピード上げてるよー!」「グインと回ったよ!」「おお、ここはでこぼこ道だー!」と馬車が走っている様子を実況中継する。


先生「『キッズ・ソーラン』をかけます。覚えよう。
児童 歌詞カードを見ながら聞く。
先生「最初の掛け声に手拍子をつけます。
   どっこいしょ、どっこいしょ。」

*赤丸・・四分音符  赤半円・・八分音符  手形グー・・四分休符

児童 手拍子する。
先生「ソーラン、ソーラン」

児童 手拍子する。
先生「では、CDに合わせて手拍子をしてみよう。歌は聞いていてもいいし、歌えるところは歌っていいよ。」
児童 最初の掛け声の手拍子の後、歌ったり聞いたりする。


何回かの授業で歌を覚えたら、
先生「今日は、『キッズ・ソーラン』の一番に手拍子を付けます。今までは、最初の掛け声のところだけだったね。歌詞カードに手拍子の○を付けました。よく見て。」













 *赤丸内側白・・枠打ち 後で太鼓演奏するとき使う
児童 CDをよく聞きながら、手拍子する。
先生「手拍子で上手にできたね。今度は、今のリズムをスズで演奏してみよう。クラスを半分に分けます。こちらは歌、こちらはスズ。次、交替します。
 スズの持ち方は覚えてる?そう、しっかり持って、手首のあたりを反対の手でたたきます。
 一つのスズに、小さなスズが何個付いているか知ってる?」
児童「えーっ!」「5個」「6個」
先生「数えてみよう。こちら側に、1,2,3,4,5個。反対側に1,2,3,4,5個。合計・・」
児童「10個!!」
先生「そう、10個。10個のスズをきれいに鳴らしてね。きれいに鳴らすために、ここを反対の手でたたくんだよ。10,20,30,40・・・・・何百ものスズがそろって鳴るとすてきだね。」
児童 歌とスズの分担、両方とも経験する。

 この後、このリズムをスズ、締め太鼓、エイサーの太鼓、ハンドドラムなどの楽器で演奏しました。

 締め太鼓やエイサーの太鼓、ハンドドラムのときは、『はいはい』のところを枠打ちします。枠打ちが入ると、グンと本格的な演奏になった気持ちがして、児童は意欲的に取り組みます。

二拍子・・1・2・1・2・・  鍛冶屋のポルカ 山のポルカ リズムカード

2015-12-22 22:00:03 | 鑑賞・リズム
先生「リズムカードを見て。手拍子、そーれー!」
   カードを次々出す。
















*赤丸・・・四分音符
 半円・・・八分音符
 グー・・・四分休符
*八分音符四つのところで「さといも」と記述していますが、もちろん「タタタタ」でもいいのです。どうしても手拍子で「タタタタ」と打つと、速くなってしまうので、身近にあるもので言葉を当てはめてみました。「いちくみ」「さんくみ」とかクラスの名前がよかったかなぁ。

児童 カードを見て手拍子する。

先生「いいねぇ~。上手に手拍子できました。
   今度は、先生の『そーれー』の速さに合わせて、手拍子してみよう。そーーれーー!」
児童 ゆっくり手拍子。
先生「そっれっ!」
児童 テンポを上げて手拍子。
先生「お見事!速さを変えても大丈夫だ。」

先生「では、このカードとこのカードを合わせて二枚カードを手拍子してみよう。そーれー!」



児童 手拍子する。
先生「二回、繰り返してみよう。」
児童 二回繰り返す。」
先生「できた!今度は8回!この前歌った『山のポルカ』に合わせて打ってみよう。」
   歌詞カードを黒板にはる。
児童 歌を聞きながら、または歌いながら手拍子する。
*山のポルカ・・・♪やまのすきなおじさんは いつもしゃれたあかいシャツ・・・

先生「今度は、腿打ち、手拍子、腿打ち、手拍子・・・を繰り返しながら歌うよ。」
児童 二拍子の拍の流れを感じながら腿打ち・手拍子しながら歌う。

先生「今日はもう一曲、ポルカの曲を学習します。
   『鍛冶屋のポルカ』を聞こう。鍛冶屋ってどんな仕事をしているか知ってる?」
児童「かじや?」「かじ?」「あーなんか絵本にあった・・・」
先生「この絵を見て。鉄を熱くして、のばして、いろいろな道具を作る人。
   鍛冶屋からどんな音が聞こえてくるかというと、こんな音・・・」
   金槌と鉄やすりを出して、音をならす。
金槌「カン!」
先生「この音が聞こえてきたら、スッと手を挙げよう。音楽をかけます。」
児童 耳をすまして聞く。最初、すぐ出てきた鉄の音を聞き取った児童が手を挙げる。
先生 音楽を止める。
  「そう!!ここだね。もう一回、最初からかけるよ。その先も聞き取って手を挙げてね。」
児童 鉄の音を聞き取って手を挙げる。
   途中、ずっと鉄の音が鳴り続けているところでは、右左、右左・・・と手を挙げる。
先生「よく聞き取れた!
   もう一回、かけます。今度は、って手拍子をしながら聞こう。8回繰り返して休み、また、8回繰り返して休む・・・で手拍子していくよ。」




児童 曲を聞きながら手拍子する。

 児童の様子を見て、できそうだったら、のリズムを「ズッチャッズチャチャッ」という言葉に変えて、「足手足手手」と足踏みと手拍子でリズムを刻む。

 「タンタン」の部分を先生、「タタタン」の部分を児童が手拍子するというように、短いリズムですが、分担して打つのも楽しいです。

 また、「タンタン」を先生がタンブリン、「タタタン」を児童のスズで演奏するのも、何度繰り返しても飽きません。

あわてんぼうのサンタクロース 楽しい気分でシャララン

2015-12-12 15:41:15 | 歌唱



先生「もうすぐクリスマスだね。
   クリスマス前に来ちゃったサンタクロースの歌を知ってる?」
児童「あーっ、分かった!」「あわてんぼうのサンタクロース!!」
先生「そう!あわてんぼうのサンタクロース。
   あわてんぼうだから、クリスマス前に来ちゃって、あわてんぼうだから、煙突のぞいて落っこちちゃうんだね。歌えるかな?」
児童「大丈夫、知ってる。」
先生「歌集の○ページを開こう。」
児童 ピアノ伴奏に合わせて、歌集を見ながら、5番まで歌う。


次の授業・・・
先生「今日は、絵(イラスト)を見ながら『あわてんぼうのサンタクロース』を歌います。
   どんな場面か、想像しながら歌っていこう。
   歌詞は、だいたい覚えているね。」
児童「はい。」「たぶん・・・」
先生 CDをかける。
   CDに合わせて、1番につき2枚ある絵を黒板にはりながら歌っていく。
   間奏の間に、場面の様子を想像できるような言葉をかける。
児童 絵を見ながら歌う。


*クラスでうたうこどものうた②青い地球は誰のもの 株式会社音楽センターより

上記のイラストを参考に絵を描きました。


1番




2番




3番




4番




5番





次の授業・・・
先生「この前、『あわてんぼうのサンタクロース』を 絵を見ながら歌ったね。
   歌詞をよく覚えていたよ。絵を見て場面の様子を想像しながら歌えました。

   5番の難しいところだけ、もう一回確認します。
   最初は、『りんりんりん』、次は『チャチャチャ』・・・」というように、鳴る音の順番とその回数を歌詞を見ながら確かめる。
児童 絵を見ながら5番まで歌う。
先生「今日は、この歌に打楽器のリズムを入れていこう。
   『りんりんりん』のところは、どんな打楽器がピッタリだと思う?」
児童「トライアングルがいいと思う。」「ミュージックベルがぴったり。」というように、「ドン」「チャ」「シャララン」に合う打楽器を選ぶ。
 *「リン」・・・トライアングル 
  「ドン」・・・ドラムの一番大きいタム
  「チャ」・・・カスタネット
  「シャララン」・・・タンブリン
児童 上記の打楽器を分担して、歌に合わせて、その打楽器の言葉が出てくるときだけ、演奏する。
先生 5番の打楽器の出方が難しいので、タイミングや打つ回数などを先生の指で表したり、向きで示したりして指示する。
 
(打楽器を使わないときは、
  「リン」・・・片手を上にあげて振る
  「ドン」・・・床を足で鳴らす
「チャ」・・・手拍子
  「シャララン」・・・片手を上にあげてフリフリしながら下におろしてくる
  というように、手や足を使って楽しみます。)


 「あわてんぼうのサンタクロース」の他に、「赤鼻のトナカイ」や「ジングルベル」も歌う。
大きな歌詞カードに歌い方の工夫を書き込んでいく。

「赤鼻のトナカイ」

 「♪おまえのはながー」でだんだん強くし、「やくに」で一番強く、「たつのさ」でだんだん弱く。
この表現を先生が手を使ってニュアンスを伝える。歌いながら、手をだんだん挙げていき、一番上で強く空中を叩き、だんだん手を下していく。
 歌詞カードの文字と記号、先生の身体表現を見て、児童の表現は、かっこよく盛り上がります。


「ジングルベル」




 この歌の一番難しい部分「ひかりのわがまうー」を何回も練習してから歌います。
前半の音の動きは、下から上がって、また下に戻るの繰り返しです。弧を描いているようです。
楽しい気分がだんだん盛り上がって、「あかるいひかりのはなになるよ!ヘイ!!!」で後半への勢いは完了。
 後は、軽快に「ジングルベル ジングルベル・・・」を歌い、真っ白な雪野原をそりに乗って走り抜けていきます!!