ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

茶色の小びん 合奏しよう!

2019-04-10 15:32:46 | 低学年合奏
 一回目

先生「『茶色の小びん』を覚えよう。



   先生が歌います。二回繰り返します。」
   二回歌う。
   
   八分休符の部分三か所を意識して
   はずんだ感じが出るように歌う。

児童「あ、聞いたことある!」
先生「歌えそうだなと思ったら歌ってね。」
児童 先生の歌に合わせて歌う。

先生「みんなはラのところだけ歌ってね。」
児童♫・・・・ララ ・・ラ・・・
   他の音も同じように歌う。


先生「ドレミファを覚えられたね。
   ミュージックベルで演奏してみよう。」
   ミファソラシドの6音のミュージックベルを準備する。

児童 全員がミュージックベルを演奏できるように
   順番に楽器を回す。

   待っている間、歌ったり、旋律のリズムを手拍子したりする。
 
   途中で、いい演奏している児童を発見!
先生「〇さんのベルの振り方、みんなで見てみよう。
   手首の振り方、音の響かせ方をよく見て。」

先生 ベルのタイミングがつかめない児童がいるときは、
   黒板にはってある音名を先生がゆっくり追いながら
   指さす。

先生「ミュージックベルが上手にできたので、
   木琴でも演奏してみよう。」
児童「やったー!」
   順番に木琴を演奏する。



 2回目

先生「この前、『茶色の小びん』をミュージックベルや木琴で
   演奏したね。
   今日は、リコーダーのパートを覚えよう。」


   二回、繰り返す。

先生 伴奏を弾く。
児童 楽譜を見ながら、リコーダーの演奏をする。
先生「すごいね!いきなり、できちゃった!」

児童 何回か、タンギングやブレスに気を付けて
   リコーダーを演奏する。
先生「先生は、ピアノで木琴やミュージックベルの旋律を弾くので
   みんなは、リコーダーを演奏してね。」
児童 2つの旋律を聴きながら、演奏する。

先生「2つの音がきれいに重なったね。
   では、今日は、木琴とリコーダーを重ねてみよう。」
児童 リコーダーパートと木琴パートに分かれて演奏する。



 3回目

先生「この前は、木琴とリコーダーがきれいに重なったね。
   今日は、バスマスターの音を加えるよ。」


    二回、繰り返す。

先生「ドレミファを歌いながら、手拍子しよう。」


    二回、繰り返す。

   楽譜の赤丸のところを手拍子する。
児童 歌いながら、手拍子する。

先生「うん、いい感じ。体がのりのりになってるね~(^^♪
   じゃあ、これもできちゃう?
   青い丸は、足踏みだよ。」



     二回、繰り返す。


児童 歌いながら、足踏み、手拍子する。
先生「わお!!🙌できた~!!」
   テンポを少し変えてやってみる。

先生「手拍子はタンバリン、足踏みはハイハットシンバル。
   バスマスターも加えて、三つの楽器で演奏してみよう。
   どの楽器を演奏してみたい?」
   バスマスターを演奏する前に、ファのシャープ♯の鍵盤の位置を確かめる。
   
児童 希望の楽器に挑戦する。



 4回目

木琴、リコーダー、バスマスター


タンバリン、ハイハットシンバル(大太鼓)

      2回、繰り返す。


 5回目

『茶色の小びん』の後半を付ける。



      2回、繰り返す。

 リコーダーのパートに鉄琴を加える。




 ここまで、五回で『茶色の小びん』を演奏してきました。
このぐらい、ゆっくりと、同じ旋律やリズムを繰り返して学習すると
全員の児童が、どの楽器も演奏できるようになります。







かんたん合奏 ミッキーマウスマーチ つづき

2018-08-25 14:36:21 | 低学年合奏
先生「ミッキーマウスマーチの合奏、上手になってきたね。

   この曲の真中のかっこいいところをやってみよう。

   最初に、先生がメロディーを歌うから、赤丸のところを
   手拍子してね。」





児童 赤丸のところを手拍子する。
先生 最初の歌と手拍子が掛け合いするところを楽しむ。 

   最後の二拍の休みのところを繰り返して練習する。
児童 通してリズムを手拍子する。
先生「おお、上手になってきた!

   先生の歌をまねしてみんなも歌ってみよう。
   手拍子、歌、両方できるかな。」
児童「できる!」

先生 児童の演奏の様子を見て、両方一緒に行うか、
   列ごと、グループごとに分けて行うか決める。

   鍵盤ハーモニカで、『ドッドラー・・・・』のメロディーを演奏しよう。
   先生が吹いて見るよ。」

児童 音の動きに気をつけながら、指使いを見る。
先生「何の指から始まった?」
児童「3!」「4!」
先生「4からでした。

   前半の演奏のときと同じだね。
   では、鍵盤の準備をして、2分、練習しよう。」
児童 準備と練習を始める。
先生 みんなで鍵盤ハーモニカの演奏をする。

   手拍子でリズムをとったところをタンブリンで演奏するグループを
   つくる。
児童 鍵盤ハーモニカの演奏とタンブリンの演奏を順番に行う。





 この後、一つずつ楽器を増やしていく。





 旋律(1段目)・・・・・鍵盤ハーモニカ、リコーダー、木琴

 リズム1(2段目)・・・タンブリン

 オブリガート(3段目)・鉄琴、リコーダー

 リズム2(4段目)・・・小太鼓、シンバル(サスペンデットシンバル) 
            
         *表記のリズム全部~小太鼓  水色の部分~シンバル



 この中間部が出来るようになったら、今までに練習した前半部を付けると
一曲全部、仕上がります!



 前半部





あら?3段目のオブリガート部分がない!?








 これで全部ですね(*^_^*)

 一枚の写真に全部納められなくてスミマセン<(_ _)>
   

雪のおどり こんこんずんずん☃合奏

2018-01-27 18:25:48 | 低学年合奏
先生「雪がいっぱい降ったね。」
児童 笑顔☺
先生「『ゆき』を歌おう。前に歌ったね。」
   伴奏なしで、先生が歌をリードしながら
   みんなで歌う。

 



先生「歌を思い出してきたね。弾むリズムのところを
   歌ってみよう。
   ♪ゆきや こんこ あられや こんこ」
児童 先生の後について歌う。

先生 何か所か付点のリズムのところを
   ピックアップして歌う。
  「わたぼうしって知ってる?」
児童「なんだろう・・」「ぼうし?」
先生「綿で作った帽子、かぶるものだけど、
   花嫁さんが被るこの帽子もわたぼうしです。
   木や草や塀やいろんなものがわたぼうしを
   かぶっているようだね。」
   写真を見せる。


左はわたぼうし、右は角隠し。

先生「二番も歌ってみよう。」
児童 二番を歌う。
先生 犬と猫のところでイラストを出す。




  「駆け回りのところ、速く歌ってみようか。
   丸くなるのところは、ゆっくり。」
児童 二番は速さを自在に変えて歌う。



先生「『雪のおどり』という歌を歌います。
   初めてなので、みんなは、赤丸のところで
   手拍子をしてください。歌を聞きながら。」
児童 黒板の歌詞を見ながら、手拍子する。



先生「いいね、上手にできました。
   音の高さに合わせて、手拍子も上、下と高さを
   変えて打ってみよう。」
児童 上で手拍子、下で手拍子、繰り返す。

先生「音の名前をつけるよ。」
児童 手拍子したところを音名で歌う。



先生「今日は、最初のレラレラを木琴で演奏してみよう。」
   黒板にラシドレと書き、レとラに丸をを付ける。右左も書き込む。



先生「レは右手、ラは左手。エア木琴するよ。」
児童 両手を出して、歌に合わせてエア木琴を演奏する。

   順番に木琴にチャレンジする。 


次は、ファレファレの部分を演奏する。





さらに、鉄琴部分を練習する。

黒板に、レミファソラと書く。←左に矢印を書き、音階を下りていく感じを
つかませる。エア鉄琴で練習する。





これで、木琴と鉄琴のパートができるようになりました。





音名が付いていない歌詞の部分は、リコーダーや鍵盤ハーモニカ、キーボードなどで演奏する。

「ふれふれゆき」→「ラソファソララ」
「りずむにのり」→「ファミファソララ」
「いつまでも」→「ファミファソラー」





こんなリズム遊びもしました。



先生と児童の手拍子の掛け合いです。
「せんせい、みんな、せんせい、みんな、
 せんせい、せんせい、みんな、みんな。」と言いながら始めて
徐々に言葉を抜いて手拍子だけの掛け合いにします。

これを使って、雪のおどりでは・・・


赤丸と青丸を付けて、リズムの掛け合いをしながら、歌います。

青丸は、トライアングルやクラベス、ハンドドラムなどで演奏。
赤丸は、スズやタンブリンなどで演奏。

これで、打楽器も入りました!


わらの中の七面鳥 さぁ、みんなで合奏しよう!②

2016-10-30 10:40:38 | 低学年合奏
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児童「あれ?」「いつもと違う・・」「赤だけじゃない」「どうやるの?」
先生「今日は、いつも手拍子しているところを いろいろな打楽器で演奏します。」
児童「あ~!」「??」


*見えにくいですが、最後の二行のところは、四つの楽器が一緒にえんそうするので、赤・黄色・水色
 緑の四色が重なっています。

先生「赤はウッドブロック、黄色はすず、水色はカウベル、緑はトライアングル。
   ウッドブロックは、前に演奏したね。今日は、『カン』と『コン』のうち、『カン』の方だけ
   使います。」
   先生がウッドブロックのパート(赤)を演奏する。
児童 エアウッドブロックを演奏する。*ウッドブロックを本当に持って演奏しているかのように、
                   リアルに演奏のマネをする。

   すずを演奏したことありますか。」
児童「あります。」
先生「すずには、いくつのすずが付いてる?」
児童「10個。」
先生「その通り!
   10個のすずをきれいに同時に全部鳴らすには、この手首のこの辺りをこぶしで
   たたくといいね。」



   先生がすずのパート(黄色)を演奏する。
児童 エアスズを演奏する。

先生「カウベルは初めてだね。『カウ』は牛という意味。むかし、牛に付けていたベルが楽器に
   なりました。ベルの中の、音を鳴らすもの『クラッパー』がありません。どうやって音を
   出すかと言うと、こうやってバチでたたいて出します。聞いてね。」
カウベル「カン キン コン ティン キッ コッ ゴッ チ・・」
     楽器のいろんな部分を打って、音色や音の高さの違う音を出す。
先生「今日のこの『わらの中の七面鳥』では、カウベルのゆかいな音を使います。
   『コン』この辺りをたたいて『コン』。」
口の開いた方を上に持ち、縁に近いあたりを鳴らす。


   先生がカウベルのパート(水色)を演奏する。
児童 エアカウベルを演奏する。

先生「四つ目の楽器は、トライアングル。耳をすまして聞いて。」
   し~んとなったところで、一番小さな音を出す。
トライアングル「ティ~~ン」小さな小さな小さな音。
児童 小さな小さな小さな音を余韻まで聞いて味わう。
先生「きれいな音だね。
   合奏の中では、もう少し強くたたいて演奏します。
   この辺りを こんなふうに。」



   先生がトライアングルのパート(緑)を演奏する。
児童 エアトライアングルを演奏する。

 

 楽器の紹介、演奏法、演奏するところを確認した後、4人グループの中で、四つの楽器を分担する。

 クラスが28人なので、4人グループが7つ。
 4人で ①ウッドブロック  ②すず  ③カウベル  ④トライアングルのどれかを担当する。
 
 今回は、初めてなので、4人でジャンケンして、勝った人から、希望の楽器を選ぶことにしました。

 黒板には、歌詞カード。
 黒板の前に、四つの楽器を置いた机。
 児童は、鍵盤ハーモニカの準備。
 準備が整ったら、1グループ目が打楽器、他の6グループは鍵盤ハーモニカを演奏します。
合計7回繰り返します。


 曲の後半も、同じようにグループごとに打楽器に挑戦!



 主旋律を、鍵盤ハーモニカ、鉄琴、木琴で演奏し、リズムをウッドブロック、トライアングル、すず、
カウベルで演奏して合奏の完成!

 主旋律のリズムと打楽器のリズムは、ほぼリンクしています。そういう場合は、上のような階名唱と
リズムの情報があれば、すぐに合奏できます。

 この「わらの中の七面鳥」を音楽会で発表するときには、上記の楽器の他に、
・ピアノ
・バス(バスマスター)
・大太鼓
・小太鼓
・ツリーチャイム
・ギロ
を使いました。

 この合奏で難しいのは、鍵盤ハーモニカです。



 前奏や後奏を付けると、かなり広い音域を使います。

*参考 ふこうよ!けんばんハーモニカ 千田鉄男編著 教育

 この曲を学習する前に、AIさんの「みんながみんな英雄」を歌いました。「わらの中の七面鳥」の
旋律を使った歌です。児童は、旋律のパワーや歌詞を楽しんでいました❤




わらの中の七面鳥 さぁ、みんなで合奏しよう!①

2016-10-29 16:28:25 | 低学年合奏
先生「私が、ドレミファで歌います。
   みんなは、赤丸のところで手拍子しよう。」



児童 歌詞カードを見ながら、先生の歌に合わせて、手拍子する。

先生「手拍子、上手に出来たね。
   次、ここに、足踏みを入れてみよう。」
児童 手拍子、足踏みをする。
先生「いいね~、では、少し速くするよ。」
   テンポを変えて、何回か繰り返す。

先生「一緒に、ドレミファで歌える?」
児童「できる!」「もう、小さな声で歌ってた。」
   歌いながら、手拍子、足踏みする。

先生「では、こことこことここを、鍵盤ハーモニカで吹きます。」
   歌詞カードの上に、鍵盤の『け』の字を三か所書く。
  三か所は・・・・・
  ①シラソソソ
  ②シラソソソ
  ③シレレソラシラソ
先生「こんな感じになるよ。」見本の演奏をする。

先生「『シ』のところに『3』の指を置きます。もう一回、指の動きを
   よく見てね。」二回目の見本を演奏する。

児童 鍵盤ハーモニカを練習する。
先生 児童一人一人、「シラソ」の鍵盤位置と指を確認する。

 *おまけ 私は、鍵盤ハーモニカの見本をみせるため、吹き口を口に入れたまま、
      指や吹き方の説明をしていました。吹き口が口に入っているので、
      「さんの指で」と言ってるつもりが、「しゃぁんのぅゆぅぃびぇで~」
      と言っていました。みんなで大笑い(*^_^*)
      次の授業のときから、みんなで「しゃぁんの指」が合言葉になりました。

先生「では、みんなで合わせよう。」
   ピアノで伴奏し、三か所以外は、教師が階名唱する。
児童 伴奏に合わせ、出番を考えながら、演奏する。




 曲の後半も、前半と同じように学習する。



 鍵盤ハーモニカ演奏三か所は・・・・・・
  ①シレッシレー
  ②ドミッドミー
  ③ソソレレシシラ シレレソラシラソ



 合奏にするので、鍵盤ハーモニカ・鉄琴・木琴で旋律を分担する。

鍵盤  シラソソソ

鉄琴  シドレレレ

木琴  ソラシシシ

鉄琴  ソラシララ

鍵盤  シラソソソ

鉄琴  シドレレレ

一緒に シレレ ソラシラソ

鍵盤  シレッシレー

木琴・鉄琴 シレッシレー

鍵盤  ドミッドミー

木琴・鉄琴 ドミッドミー

一緒に ソソレレシシラ シレレソラシラソ

(上部下線部分を 木琴・鉄琴 シ ド ド# レ レ# ミ ファ#と演奏すると
 より音の幅が広がります。音の重なりの楽しさを味わえます。)
 *参考 ふこうよ!けんばんハーモニカ 千田鉄男編著 教育研究社
      
 「わらの中の七面鳥」は、あの懐かしいフォークダンスの「オクラホマ・ミキサー」です。
アメリカ民謡です。