今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

友達と見たパリ 2 (番外編1)

2005-11-17 23:14:38 | Weblog

今日はパリではなく、パリ市内から電車で1時間ほどの所にあるシャルトルという街へ行くことに。彼女が前に来た時にここに行きたがっていたのですが、生憎と目的地が冬期閉館だったので諦めたのです。その目的地とは・・・?(番外編2にて。)
(ちなみに、この記事も彼女のとリンクしてま~す。)

暴動もさることながら、わたしが恐れていたのは公共交通機関のスト。
来週ストが決行されるかもしれない、というニュースが入ってきたので、急遽シャルトル行きを早めたのです。
家を出たのは11時ごろだったかな?朝寝坊というか、朝だらりんなわたしたち・・・。そしてモンパルナス駅からシャルトルへ出発!

しかし、腹が減っては・・・・ということで、ちゃっかりパンを購入してまして、車内でいただきました。

左上の平べったいのは、わたしの好きな「タルト・オー・シュークル」(お砂糖のタルト)です。ブリオッシュ生地に砂糖とバターをたっぷりかけて焼いただけなんだと思う・・・かなり素朴。でも美味しいのです~。懐かしい味なのですよ。(しかし意外にも1.80ユーロくらいする。ちょっと高いと思うワタシ。)
手前の人型のパンは、「サン・ニコラ」(聖ニコラ)と呼ばれるパン。本来ならばジンジャー・クッキーのような感じなんだと思うんだけど、フランスのパン屋がこの時期よく売り出すのは、こんな感じのブリオッシュみたいな生地のものです。毎年クリスマス時期に出現し、そしてクリスマスとともに店頭から姿を消します。
(聖ニコラが、サンタクロースのモデル・・・だったよねぇ???←うろ覚え。)

さ。そうこうしてるうちに、早くも到着っ! シャルトル駅で~す。

↑けっこう地味よね・・・。ま、田舎の駅なんてこんなもんかな。
実は(って言うほどでもないが、)9月にわたしの母たちを連れて一度シャルトルへ来ているワタシ。駅前の様子をちゃんと覚えてる。駅前で義父は車を左折させたこともちゃんと記憶に残っている。
そしてわたしたちも、義父同様の道を辿るようにして横断歩道を渡り、シャルトルのシンボルである大聖堂を目指した。
すると・・・・ 横断歩道を渡ったあたりの街路樹の根元に、こんな不思議なきのこが。

友達のや(妻)さんがコレを見つけて「きゃ~、なにコレ~?きもちわる~い」とか言いながら遠巻きに見ている。きのこ好きのワタシとしては、思わずシャッターを切らずにはいられないので、正面へ回って見た。すると彼女もついてきて、なんと、こともあろうに「足蹴り」を喰らわしたのです!!(苦笑)
というか、彼女としては突付いてみたかったらしいのですが・・・その結果、なんと、靴の先っちょに「べとぉ~~~っ」と何かスライム状のモノがついてしまったのです。
きのこの呪いだ~!! 靴が溶けちゃうかもよぉ~!!
こんな感じなので、わたしたちの足は、なかなか大聖堂へは辿り着かないのでした。(苦笑)

道を進むと広場に出て、そこからこんな感じに大聖堂が見えました。

「あ~、近づいたね~」と言う彼女。
ワタシは2ヶ月前に家族と来た時は、反対側から歩いて行ったことを正確に思い出しつつ、「こちら側から行くとどんな感じなのかな?」と興味津々になってきた。同じ街を2度訪れても、通る道が違えばまた発見もあるというもの。
案の定、かわいい小物を売っているお店を発見。立ち寄ってみた。(そんなことしてるから、先へ進まないんだよ~)

時間が無いぞ、早く動こう!と心に鞭を入れて店を出て、目指すは大聖堂。(ってすぐ目の前の距離なんだけどね・・・)

大聖堂の・・・どっちになるんだろう?以前入った所とは違う入り口です。ピンクの服を着た人が扉の近くに座っていますが、この見た目どおりの怪しい人でした。「アンタら、猫好きかい?触る?」とか言われちゃいました。後でお金をせびられてもイヤなので、そそくさと中へ。
あ、中へ入る前にコレ↓を写真に撮りました。

天使の形をした日時計。
前回、写真に撮れなかったのです。(うろつき回る4人のオバチャン衆をまとめるのが大変で・・・写真どころではなかった。)
 追記:この天使の日時計は、澁澤龍彦の「滞欧日記」にも
     写真が載っていました。


シャルトルの大聖堂の中です。

天井が高く、とても荘厳な空気で満ち溢れています。この脇には細やかな彫刻がびっしりとなされていたのですが、その写真は2ヶ月前の報告に書いてるのでそちらを見てみてね。(9月17日の記事を一番下までスクロールしてみてね。)

バラ窓です。これを見るといつも万華鏡を思い出します。

シャルトルはステンドグラスの街だけあって、立派です。
(この大聖堂の近くに、ステンドグラス博物館があるらしいです。)

どうしても気になる、この「柱の聖母マリア」の像。

今回は、前回よりもキレイに写真が撮れたかも。
説明も写真に撮って帰り、読んでみました。

(↓ワタクシ翻訳。)

「柱の聖母マリア」

この多彩色の、洋ナシの木でできた像は16世紀に作られ、13世紀の
内陣仕切りの柱の一つに置かれていました。
1830年にはこの像はネオ・ゴチック様式に彫刻された木片で囲まれ、
そして1855年、ピー4世(カトリック教皇)の時代にこうして飾られました。
災いが起きた時期、子どもたちが来てひざをつき、手には松明を持って
人々のためにサルヴ・レジーナの一節を歌いました。
聖母マリアを信じる信徒の信仰心は、永劫の灯火として象徴されています。

  マリア様、わたくしはあなたを、その慈悲深さを讃えます
  主はあなたとともにおられます
  あなたは全ての女性の中から祝福され、あなたの胎内の
  御子イエスも祝福されています。
  聖母マリア、神の母、どうかわたしたちのために祈ってください
  哀れな罪深い者達のために、今もそして我々の死する時も
   アーメン


柱の聖母マリアの背後にあるステンドグラスがけっこう良い色に撮れてるので、拡大してみました。(上の写真と同じものです。)
青がとても印象的でしょ?
シャルトルの大聖堂のステンドグラスには青が多用されていて、その美しい色合いはシャルトル・ブルーと呼ばれているんだという話を、10年以上も前に(←汗)短大の研修旅行で来た時に説明を受けました。あの時はひどい悪天候で、薄暗い聖堂内がさらにどんよりしてたなぁ~と懐かしく思い出します。今日は晴れ、ステンドグラスもきれいな色をしていました。

もういっちょ、ステンドグラス。

ステンドグラスは、数々の色ガラス片を組み合わせて作られています。つなぎ目は黒い線のように見えている部分で、確か鉛だったはず。顔の部分や細かい模様などは、職人さんが手描きで描き加えたもので、確かエナメルだったかなぁ・・・(←記憶薄し。)

次に来る時はもっとゆっくり滞在して、この大聖堂の地下にあるという礼拝堂を見学したり、街にいくつもある面白そうな博物館へ足を運んでみたいです。ステンドグラス博物館もそうですが、「昔の学校博物館」っていうのもあるみたいなんです。1900年くらいの学校の様子を再現した博物館だとかで、妙にそそられます。


(番外編2)へ続く・・・


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