今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

アードワーズ 3

2005-05-19 21:04:01 | Weblog
さて、このアードワーズ、建築材料に使われるのはもちろんなのですが、それ以外にも活躍しています。

アードワーズは硬度の低い石なので、石同士をこすり合わせて線を描くことができるのです。この性質を利用して、昔は学校でノート代わりの石版として利用していたそうです。B5サイズくらいの板状のアードワーズを各人が学校でノートとして使っていたようです。鉛筆の代わりに、同じくアードワーズの破片を使って文字を書きます。
で、消す時にはどうするのか?
水で簡単に消せるのです。ツバでもつけて拭くのが手っ取り早いですが、学校ではスポンジ状のものに水を含ませて拭いていたそうです。で、そのスポンジ状のものというのが・・・どんぐりの木にできる「虫こぶ」だったそうです! なんと・・・。そういう生活が、夫のおじいさんの世代までは本当に当たり前のことだったようで、夫の父親の世代でも石版は使っていたそうです。(夫の父親の世代では、石版+チョーク&スポンジに変化していたようです。)
昔、アニメの「トム・ソーヤの冒険」の中で石版にチョークで書いてるシーンがよく出てきてて、それがすごく印象的だったんですが、その原型がこのアードワーズの石版だったのです。

今もフランスの文房具店ではアードワーズの石版を売ってます。しかし、今ではチョークで文字を書くんです。お店のディスプレイや八百屋さんで値段表示なんかに使われる時には、白いペンやペンキで書かれている場合もあります。
石で石に字を書くほうが、味があってイイと思うけど・・・。

この青灰色の石をモチーフにしたお菓子も作られていて、この地方のお土産用として売られています。(比較的新しい地方菓子です。)

夫が言ってたんですが、「アジサイを雨どいの下に植えると、アードワーズの青い色のおかげでより青い花が咲く。」と言うらしいのです。西洋のアジサイはもともとピンクの種類だと思うので、この話ちょっと怪しげですが、アードワーズが青い色を与える元になってるというのもウソっぽいですよね。一つだけ確実と思われるのは、「雨どいの下=湿度が高い場所」ということで、湿り気の好きなアジサイを植えるにはうってつけの場所、ってことでしょうね。

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