今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

ドイツW杯の陰で

2006-05-21 18:01:33 | Weblog

サッカーに特別興味があるわけでは無いわたしたち夫婦なので、もうすぐドイツで始まる
W杯も対岸の火事以上に遠い世界のモノって気がしてます。地理的には非常に近い
はずなんですけどねぇ。(W杯開幕前にドイツにて日本人の手によって行われる
ジャンボ鯉のぼり遊泳!のほうには興味津々なんですが。)
でも、そんなわたしたちでも、テレビを見ればどこもかしこもサッカー、サッカー。
いやでもサッカー三昧です。(ブログを歩けば、サッカー、サッカー・・・ 笑)

いや、それはイイんですけどね。
実はドイツの「W杯に向けて」の動きの中で、問題視されているものがあるんです。
それは「大量の娼婦を東欧から雇う」という動きです。
大量の観光客を収容するため、ホテルなどの施設が新たに建設されるのだと
したら理解できますが、なぜ「W杯のために」「大量の娼婦導入」の必要性が
あるの???

ドイツでは、娼婦という仕事は合法なのだそうです。しかし、そんなに大量の・・・。
問題が起きはしないのか?
18日の夜、フランスの ch2 において、この点について調査をしたドキュメンタリー
番組が放送されました。(「Envoyé Special」にて。)

最初に、ドイツで実際に娼婦を買う場所についてのリポート。
なんだかウチの近所のピガール界隈のような感じ。でももっと生々しかったです。
だってフランスは非合法なのですから。表面上は禁止なのです。
その後は、自宅にて個人で商売をしているという女性のインタヴュー。現場に彼女の
旦那様はいたけど、全く干渉しない様子。妻の仕事と割り切っているらしい。
(寝室は商売の場所なので、ご夫婦はいつも居間のソファーで寝ているのだとか。)
この女性には悲壮感は無く、むしろ「こんなもんよ。」という感じ。
稼ぎを親分に吸い取られるわけではないので、自分さえ納得すれば、合法な社会
においては特に害は無いのかもしれません。
その次は、東欧諸国から連れて来られた人たちが働く娼館のレポートなど。
こちらは悲壮感が漂っており、突っ込んだ話はなかなかしてくれない様子。
そして最後に紹介されたのは、まさにオープンでクリーンな娼館。温泉地と
カジノでも合わせたような雰囲気かも。入り口でサンダルとタオル地のバスローブ
に着替え、館内を自由に回っては自由に娼婦を選んで売買交渉するのだそうで。
そこで働く娼婦たちは、1人1日50ユーロの入場料(?)を払って、場所を借りて
自由に商売ができるというシステム。自然と、若くてキレイな子ほど稼ぎが良く
なるのでしょう。実際、若い子が働いていて、しかも昼間は普通に会社員で、
週に1~2回これで稼いでいるのだと言う。親には「ちょっと旅行に行く」とか
言って嘘をついてるらしい。本人たちに悪びれた様子は無いものの、やはり
罪悪感があるのでしょうか、親には本当のことは隠していると言っていました。

娼婦という仕事の合法・非合法を決めるのはとても難しいことだと思います。
この番組を見たのは、少しでも現状を知るため。なかなか自分では実際に見ること
ができない世界なだけに、こうした番組は貴重だと思います。
そして今回強く思ったのは、「全てを一緒くたに考えてはいけないのではないか?」
ということです。

娼婦という仕事に反対する人たちは、多分、その組織形態及び人道的な問題について
反対していることが多いんだと思います。
実際、麻薬密輸並みの状況がそこにあるのだと思うし・・・。
しかし、それと「娼婦」を一緒くたに考えてはいけないのではないか?
つまり、「成人女性が自分の意思で決め、自分ひとりで商売をしている場合」は
等しく考えることはできないのでは?と。
需要と供給が満たされており、そして法に適っているのであれば、どこにも問題は
無いのかもしれません。(その場合、法律でしっかり娼婦さんたちを守ってあげる
ことも必要でしょうね。それを一つの商売と認めて。コントロールなどして。それに
よって同時に客のほうも安全性に信頼を置けるようになるだろうし。)

組織的な人身売買で性産業を牛耳っている輩は、犯罪者だと思うのです。
そして、これら犯罪者と「娼婦」は同じではないと思うんです。
犯罪者は法によって罰せられるべきですが、娼婦は、どうでしょうか。

番組内で見た、オープンでクリーンな娼館には、車椅子の人も簡単にアクセス
できるようなリフトも設置されていました。
(わたしは・・・決して悪くはないのでは?と思うんだけど。)

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<蛇足>

娼館のことを、フランス語(俗語)で「bordel(ボーデル)」と言うそうです。番組内で
頻繁に耳にしたこの単語、わたしは最初別の意味と勘違いしてました。
日常会話でよく使われるんです、この単語。
Quel bordel !」(ケル・ボーデル!)
日本語で言うなら・・・「なんてこったい!」って感じ?
乱雑な場面、すごい大騒ぎを目の当たりにするとフランス人はこういう言葉を発します。
日本の辞書によると、「娼婦宿を指すのは俗語」、「乱雑さを指すのは日常会話語」
だそうです。


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4 コメント

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実は (バイアリー・ターク)
2006-05-23 14:26:46
バイアリーも「サッカーよりも鯉のぼり」でございます。



日本のマスコミがちゃんと全国ネットで報道してくれる事を(しかも繰り返して)切に願っております。

返信する
需要と供給? (jasumin)
2006-05-23 17:09:45
まずは。

私たちの鯉のぼりに関心を示して頂き、とても嬉しいです。

どうもありがとうございます。

そして、↑バイアリーさんもありがとうございます。(笑)



・・・にしても そんなことになっているんですか?

え~~~ん(泣)

あらら・・・今回は男性陣の行動にも目を光らせて・・・

いえいえ、そんな方はいないはずですが・・・

でも、合法なのですか。

あ、ちょっと驚いちゃいました。
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バイアリーさん (yaco)
2006-05-23 19:24:31
そうですよね。

朝の番組とかで(「めざまし○○○」とか)放送してくれたら、子どもたちも見れるからいいですよね。
返信する
jasuminさん (yaco)
2006-05-23 19:31:49
いえいえこちらこそ、お陰様でワクワクさせてもらってま~す!



で、ドイツの裏事情の方ですが・・・、男性陣の行動に目を光らせて・・・ってのは正しい意見だと思います。絶対に下調べしてる人いると思いますから。(笑)夜の自由行動時間をチェ~ック!!

そういうお店の前面はショーウインドウみたいになってて、ガラス越しに椅子に座った艶かしいお姉さまがたが誘っているのが見えるようになってるんです。(それで客が女性を選んで、入店する。)カ市の事情がどうかはわからないんですが、引率役の方にちょこっと聞いてみて、子どもたちの目に触れないほうがいいような感じであれば、その地域を通るのはできるだけ避けたほうが無難かも、って思います。
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