今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

4月のグルノーブル(2)

2006-04-08 17:30:12 | Weblog
さて。一夜明けて、土曜日の朝です。

昨夜は疲れたので、スーパーへ行って軽く買出しした後で部屋でゴハン食べてすぐ
寝ました。電車の旅って疲れるね。(座ってるだけなのにね、なぜ?)

そしてグルノーブルの夜が明けました。(上の写真。)

3週間ずつ部屋を借りてるので、毎回部屋が変わるんですが、今回の部屋は
なんと!台所&ロフト付きでした。(場所が空いてなかったから、という理由だそうで。)
いつもなら身動き取れないくらい狭い部屋なのに、今回は荷物をドカッと置けるスペースが!
その上「冷蔵庫」もある!(前回までは台所無しの部屋だったので、ハムなどは窓から外に
吊るして保存してたんです。外、冬だったしね。)

今回の部屋から見えるのは、グルノーブル市西部の山並み。
上の写真はちょうど日が昇ってきた時の様子です。西の山のてっぺんから太陽の
光がだんだんと広がっていきます。
数分後には、こんな感じ↓

ここに村があるようです。
いや、「村」って言うにしては家が多いかな? 「町」と言うべき?

そして・・・


グルノーブルの、朝です。

4月のグルノーブル(3)

2006-04-08 16:47:00 | Weblog
これ、ロフトに上がる階段なんです。(ロフト上から下を見下ろすポジションで撮影。)
変わった階段でしょ~?
電話で夫が説明してくれたんですが、実物を見るまでは全く意味不明でした。
だって「右左交互に足を乗せてく」とかいうヘンな説明するんだもん。
(そんなの当たり前じゃん!)
確かに、コレを口頭で説明しようと思うと難しいですね。この階段に何か名前はあるのかな?

階段の造りはこのようになっています。



赤文字で書いた「1段目、3段目・・・」に左足、青文字で書いた「2段目、4段目・・・」に
右足を乗せることになります。
しかしですねぇ、実際に上ってみると、1段目と2段目に足を乗せた状態から「右足に
体重をかけて左足をもちあげ、3段目に乗せる」という動作をする際、なんと膝が
3段目の板に当たってしまうことを発見。ちょっと注意を怠るとすぐ、痛い目に遭います。
なので、あまり足を深く入れずに歩き、そうしてると次第に、自分の上る姿がカエルのような
すんごいガニ股になってることを発見・・・。(汗)
この階段のメリットを探してみた。
夫は「省スペースだよ!」って言う。しかしねぇ・・・。
確かにそうなんだけど。でも上りにくいよ。
しかし、降りる際にメリットがあることは発見しました。通常、狭い場所の階段は板が細く
なるので足先しか板に乗せられなくなり、つま先立ちで階段の上り下りをするように
なってしまい、そうなると必然的に背中を向けて「階段の段を持ちながら」下へ降りる格好
になっちゃいますね。(2段ベッドから降りる場面を想像してみてください。)
ところが、この階段では、ほぼ同じスペースを占有しつつ、両手放しで正面を向いて
下りられるのです。(ということは、大きな荷物を持って上り下りも可能ということ。)
う~ん・・・唯一のメリットは、コレかな・・・。

ちなみにこの部屋は、下の階に簡単な台所と食事用のテーブル、上の階に
バスルームとベッドとデスクがあります。

建築のお話

2006-04-08 15:14:02 | Weblog

ここらでちょっと専門分野の話を・・・。(夫に聞かされたので。)

この夫の部屋の窓から見える景色の中に、いろんな発見があります。
まず、この上の写真。
全く意味は無いんですが・・・ロの字型の建物の中央が中庭になっているらしく、
そこから巨木が数本飛び出てます。
木が先なのか、建物が先なのか?(木、でしょうね。多分。)

さて、お次は・・・この写真。↓

なんだかわからない写真の切れ端のようですが、この矢印で示した箇所に実は
ヒミツがあるんです。

まず、赤矢印から解説。
屋上にピョコッと何か突起物がありますね。これ、な~んだ?
実は、排水管の圧の調整・・・とでも言えばいいのかな、とにかく空気抜きの穴
なんだそうです。お風呂場や台所など、下水を流す水道は必ずパイプがS字型に
曲げられていて、そこに常に水が溜まっていて、それによって「下水臭いニオイが
上がってこないように」なってますね。しかし集合住宅の場合、各戸のこの排水は
途中から共同の太い下水管へと繋がっているので、たとえばもしも誰か1人が大量に
水を流し始めたとしたら、そのせいでS字状パイプの中に溜められていた水と空気が
引っ張られて流れ出てしまうことがあるそうで。そうなると、部屋に異臭がたまって
しまう原因に・・・。
そこで、この空気抜きの穴が大活躍。各戸から出る下水の集合先である太い下水管には
必ずこの「空気抜き」の穴がつけられているそうです。
通常、屋上にもそれなりの処理がなされており、耐久的にも美観的にもこのように
目立つような状態ではないんだと思うんですが、このビルの場合、たまたま安普請
だったのかな・・・おもいっきり見えちゃってます(笑)

で、白い矢印のほうなんですが、こちらも何か横向きに突起物が出てますね。
これは「屋上に溜まった水を排出」するための排出口だそうです。
本来的にはちゃんとした排水システム“雨どい”があり、その管を伝って地上まで
雨水を下ろすのが普通なのですが、時にその雨どいが詰まることってありますね。
その場合、うまく排水しきれない水がどんどん屋上に溜まり、あっちこっちから溢れ出る
ことになるか、そのまま溜まり続けて屋根に重みをかけつづけることになるか。
水ってけっこう重いので、屋上に30cmの水が溜まったら、ものすご~いことになるの
ではないかと思うんですね。(そのへんの強度計算は、建築方面の方なら知ってる
のではないかと思います。)
で、そこで必要となってくるのがこの排水口。緊急に水を抜く穴です。
夫の会社には、この「屋上の排水口」をわざわざ玄関の真上に取り付ける設計士
さんがいるそうです。「そんなことしたら、いつかアタマに水をかぶることになるじゃん!」
って思いますよねぇ。わたしも最初、イタズラか?って思っちゃいました。
でも違うんです。「そう、そうして水をかぶるから、誰でも“異常”に気が付くんだ」と
その設計士さん。
設計の、親心・・・でしょうかね。(苦笑)
で、この写真の建物ですが・・・そんな親心の無い人が設計したのか、建物の脇に
くっついてました。窓も無い場所です。そんなの、詰まって水が溢れんばかりになってても
誰もわかりっこないよ・・・。

夫がこの業界に入ってから、こんな話をしょっちゅう聞かされるようになりました。
専門の話を聞くのは面白くはあるんだけど・・・ワタシが知識溜めても生かせないんですが。。。


4月のグルノーブル(4)

2006-04-08 14:19:12 | Weblog

土曜日、午前中はスーパーへ買い物に出かけ、お部屋に戻って簡単にお昼ごはんを食べ、
それからちょっとお昼寝をして(笑)、夕方4時頃からまたのんびりと市街へ出かけた。
スーパーでは、前からわたしが欲しかったリコーダーを購入
(夫、驚く&呆れる。)

夕方4時と言っても、まだ真昼間の明るさ。暗くなってくるのが夜7時過ぎてからだしね。
途中で夫の友達と合流して、テラスで何か飲もうという話になった。
ちょうど広場にダダーッと椅子とテーブルを並べてる場所があったので、そこで席を探す。
広場の両脇にはカフェやレストランが軒を連ねていて、それぞれに陣地を持っている。
わたしたちがうっかり座ってしまったのは・・・ Bistro Romain というレストランの
チェーン店の陣地だった。ん~、ちょっと選択を誤った・・・。

夏場のフランスのテラス席において、レストランじゃちょっとマズい。
何がマズいって言うと、チョイスが少ないのです。
これがカフェやバーなら、それなりのお酒の種類を置いてるし、ジュースなどの
ソフトドリンクの品揃えもそれなりにある。しかし、レストランはマズい。そういう面
の品揃えが悪い場合が多いのです。(レストランって、食べる場所だからね。)
特にチェーン店なんかの場合は、期待できません。

席に座って待つこと20分。注文を取りに来てくれない・・・。
そこでじっと観察していて気が付いたんだけど、なんと、このレストランだけ「陣地内を
たった一人のウェイトレスでまわしている」のでした。他の店は男性のプロのウェイター氏
が迅速に行動しているのに、この店ときたら、疲れ切ってストレス溜まって大変そうな
女性一人に全てを押し付けてる。当然、お客は待ち放題で、ようやく飲み物が来たと
思ったらテーブルの上にグラスを落としたり。てんてこまいです。

というワケで、たまたま空いてた席に座ったが最後、「テラス席の地獄絵」を垣間見て
しまったのでありました。(苦笑)
以前だったらこんなの笑って見てられなかったけど・・・。
で、ようやくウェイトレスさんを捕まえて注文しようと思ったら、
わたし「白ビールを」
ウェイトレス「えっと・・・普通の生しか無いんですが。」
ガーーーン。
というわけで、おとなしく「パナシェ」(ビール&キ○ンレモン)を注文。

そんなこんなで一息入れた後、友達も一緒なのだしということで、皆で旧市街を散策。
(わたしたちはすでに歩いたことがあったのだけど、夫の友達がまだあまりウロついた
ことが無いと言うので。)
はじめてのグルノーブル旅行の時に行った バスティーユ城塞 のすぐ下まで行ってみる。
(上の写真がそのバスティーユ城塞。出たばかりの葉っぱの萌黄色がキレイでしょ?)

すると、夫が何やら言い出しました。
「あ、CPEって書いてある。」
わたし「えっ!?」
CPEって、例の、フランスで学生デモ騒ぎが起きた原因の新案のことなんです。
CPE = Contrat Première Enbauche(社会人になって初めて得る働き口の労働協約)
これは契約形態の名前のような感じで、日本なら「パート、バイト、正社員」とかいろいろ
ありますが、あんな感じに近いかな?
で、フランス各地でデモ騒動はあったのですが、ここグルノーブルも当然例外ではなく
やはりデモや大学封鎖があったのです。(フランスではニュースでも映ってました。)
そのCPEの文字がこんなところにまで!!
でも・・・見えないよ!どこどこ???
夫の指差す方向をじっくり見てみました。すると・・・
アッ! ↓こんなところに!

城塞の壁に白い文字で「NON AU CPE !(CPE反対!)」と書かれています。
そしてまたご丁寧にも「NON」を消して「OUI」を付け足してあります(笑)

何かを訴えるのは自由ですが、こういうタグをあちこちに書きなぐるのは軽犯罪ですよね。
横断幕を持って座り込みでもしてりゃいいのに、って思います。
バスティーユ城塞は多分グルノーブル市が管理しているのでしょうから、市の税金に
よってこのイタズラ書きがいつか消されることになるのでしょう。
いつか街中を徹底調査して、スプレー缶持って歩いてるヤツを見かけたら捕まえて、
罰としてみんなに掃除させればいいのに~って思います。
パリ市の場合、アパートの壁や扉などにこうしたタグを書かれた場合、市に電話して
無料で消してもらえるらしいです。ま、きれいに消してはくれないのかもしれませんが、
ザッとは消してもらえるようです。そんなお金も手間も、全て市から出てるんです。
若者に、もうちょっと賢くなってもらいたいものですなぁ・・・。
(市への税金は、彼らのお父さん・お母さんが払っているのですからねぇ。)

バスティーユ城塞をしばし眺めて、また旧市街を歩き出したわたしたち。
途中でアイスクリーム屋さんを発見♪
そう、さっきから時々、すれ違う人がアイス片手に歩いてたから、ひそかにチェックして
たのよね~。
(↓これはアイスのコーン部分を包んでくれてた紙ナプキンです。)

店名は・・・「メゾン・ゴンザレス」 (←ゴン・チチじゃないよ。)
アイスの種類が書かれたボードを見てみたら、なんと!種類がメチャクチャ多い!!
そんじょそこらのアイス屋さんもビックリの品揃え。
トマトとか、キュウリのアイスなんてのもありましたよ。
(以前マキシム君に聞いた カナディアン・ジョーク を思い出してしまった・・・。)
それぞれに1個ずつ買って食べてみました。
夫が選んだのは「ナツメヤシ」のアイス。夫の友達が選んだのは「パイナップル」のアイス。
そしてわたしが選んだのは「ジェネピー」のアイス!(やはりコレを食べなきゃねっ)
それぞれに味見し合ったけど、どれも手作りの味で美味しかった!
とにかく牛乳の濃い味がベースなのです。ナツメヤシとパイナップルのアイスが特にね。
ナツメヤシは干されたのをよく売ってるので、多分それを使ってるんだと思うけど、
食べた感じは栗か何かのような味に思えました。ホクホクした味・・・かな?
パイナップルアイスは、「缶詰じゃないぞ!」って味でした。そう、生パインの爽やかさ
なんです。これは美味しかった!
そしてわたしのジェネピーですが、以前別の街(サヴォワの南の方)で食べたことがあった
んです。それはシャーベットっぽかったけど、ここのはちゃんとしたミルキーなアイスクリーム
でした。そして薄く緑色がつけてありました。口に含むと、アルコールを感じる~!
(そう、ジェネピーのリキュールが入ってるのです。しかも、ハンパじゃない量と思われる。)
ラム・レーズンって、ちゃんとした店のってけっこうお酒効いてますよね。あんな感じ。
あ~~~、他のももっと味見してみたい!!と誘惑に駆られたのですが、だんだんと
夕方になり、風が涼しくなってきていたので、どうにも続けてまたアイスを食べる気に
なれず、大人しく帰宅しました。(家では昼に買ったジェネピー・ビールが待っている!)

帰宅して、アイス屋さんの場所を忘れないように!と思って地図に印をつけました。
で、紙ナプキンに書かれた住所を見てみると・・・「番地が載ってない。」
通りの名は載ってるのに・・・。
ま、とっても短い通りだったし、この名前のお店は1軒しか無いので間違えようは
無いのですが。

帰宅後、さっそくリコーダーを試し吹き。
ピーヒャララ~
こうしてグルノーブルの夜は続くのであった。

(あー、近所迷惑なので、すっごく小さな音で吹きました。笑)