MacTiger!

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映画評論72「赤ひげ」(1965年 日本)

2007-07-07 16:15:33 | Weblog
(ストーリー)
 江戸時代の小石川養生所に長崎からオランダ医学を学んだ青年保本が訪れる。そこには「赤ひげ」とよばれる医師新出去定がいた。保本は、強引に見習い医師として養生所で働かされることに。保本は、エリートコースからはずれ、婚約者にも裏切られ、自暴自棄になっていたが、患者の苦悩、市井の人々の人生、そして「赤ひげ」の人間性に触れていくうちに、内面的変化が生じていく…


DVD

(評論)☆☆☆
 黒澤明監督のヒューマンドラマ。一人の青年医師の成長を描く。赤ひげの三船敏郎は、熟達した演技をみせる。保本役の加山雄三もはまり役だ。いくつかのエピソードがあるが、最初の老人の死の話が一番もの悲しい。愛憎、貧困、その中でもひっしに生きようとする人間のやさしさ。医師は、身体だけでなく心も診るのであり、治療は心身ともにむけられる。赤ひげの包容力と同時に頑固さ強さは、保本だけでなく、われわれも心をうつ。手塚治虫の「ブラックジャック」の原点もここにあるような気がする。難点は、映画として長過ぎること。3時間近くあるのはいくらなんでも。でもいい映画です! 関係ないが頭痛がとれないよー


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