MacTiger!

Mac、IPOD、音楽、映画、時事問題などについて、疲れたときのストレス発散ブログです。

映画評論117「おくりびと」(2008年 日本)

2009-05-23 13:52:33 | Weblog
(ストーリー)
オーケストラの楽団が解散し、失業したチェロリスト大悟は、田舎の山形に妻とともに帰ることになった。大悟が新聞広告の募集でいった会社NKエージェントは、なんと葬式で遺体を棺桶に納棺する「納棺師」の仕事であった。最初は、遺体にとまどう大悟であったが、社長の佐々木の真剣な仕事ぶりに次第に納棺の神聖さ、奥深さに仕事としての職業意識をもつようになっていく。妻には冠婚葬祭の仕事と偽っていたが、周囲の噂から悟られてしまう…
生と死のやさしさを描くヒューマンドラマの傑作。

DVD

(評価)☆☆☆
2008年度日本アカデミー賞など各種の映画賞に輝いた作品、本木雅弘がひさびさにスクリーンに登場しただけでなく、山崎努など名傍役が作品の上手に支えている。納棺のシーンもこっている。この導入のシーンというのは、「マルサの女」だとか周防監督の作品ぽい真面目さとコミカルな部分の巧妙な結合となっている。
全体としてつらぬくテーマは死ではなく実は生であるし、生きていくつらさ、やさしさである。葬式というのは、実は死者のためではなく生者の死者に対する思いのためにある。死は新たな生へと連なっていく、だからこそ、生者は死者をみおくるのである。
いい映画なんだが、期待度が高すぎたので、ラストの淡白な終わり方にものたりなさを感じる。もう少し起伏のある演出をしてもよかったかも。そこで☆3つの評価。



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