おととい

　一昨日、食虫植物さんとカラオケした。
　一年以上会っていなかったけど、なぜかあまり懐かしい感じがしなかった。お互い髪型が変わっていてある意味新鮮だった。
　今回の誤算は、食物さんの歌の上手さにあった。
　負けず嫌いなぼくにとって、その上手さは脅威だった。
　負けるのが怖かった。
　なんとか、採点の点数ではなんとか、なんとかかろうじて勝ったが、ひやひやものだった。
　彼女は音感がいい。音程をとる能力が抜群である。
　よくもまぁそこまでキーを覚えているよなぁと感心しっぱなしだった。その点においては完全なる敗北だった。
　ぼくがかろうじて勝てたのは、ビブラートなどちょこざいなテクニックを使ったからだろう。食物さんはビブラートなどという姑息な手を一切排除し、真正面から向かってきた。
　その意味で、やはり負けたのはぼくのほうだと思う。
　内心あせってたし。
　カラオケは優越感にひたりたい。それがプライドの無駄に高いぼくの習性らしかった。
　しかし、食物さん、かわいかったです(笑)。
　ウチの母、絶賛でした。
　最後に白状すると、カラオケを早めに切り上げたのは、敗北感にさいなまれてカラオケを続ける気力がなくなったためでした。
　それくらい食物さんが上手かったってことです。
　下手な歌に付き合わせてしまって申し訳ないと同時に、こんなぼくと遊んでくれて、ありがとう！
　今度はボーリングとかしたいなぁ(希望)。