ついさっき、制服姿の女子に、
「こんにちは」
と声をかけられた。
私の人生の中で、女の子と挨拶するほど親しくなったという過去は存在しない。
だから、もうとんでもなく驚いた。が、そういう驚きは顔に出ないタチなので、もうとんでもなくつっけんどんな無表情でシカトした。
あまりに唐突だっため反応できなかったのである。
さて、ふつうならこのあと、親しげな会話が咲き乱れるところであるが、そういうことはまったくなかった。
制服女子(二人組だった)はそのまま通り過ぎて去っていった。
一瞬、私にもわけがわからなかったが、すぐに理解した。
先生と間違えられたらしい……。
「こんにちは」
と声をかけられた。
私の人生の中で、女の子と挨拶するほど親しくなったという過去は存在しない。
だから、もうとんでもなく驚いた。が、そういう驚きは顔に出ないタチなので、もうとんでもなくつっけんどんな無表情でシカトした。
あまりに唐突だっため反応できなかったのである。
さて、ふつうならこのあと、親しげな会話が咲き乱れるところであるが、そういうことはまったくなかった。
制服女子(二人組だった)はそのまま通り過ぎて去っていった。
一瞬、私にもわけがわからなかったが、すぐに理解した。
先生と間違えられたらしい……。
1年生か2年生かは知りませんが、誰にでも挨拶する真面目な学生がいるそうです。
二人組なんですが、片方がその真面目に挨拶をする学生で、もう片方はその行ないを「またやってる」というふうに笑っているのだそうです。
勝手な憶測ですが、いくらなんでもさすがに集団には声をかけないでしょうね。
あれは私が一人だったから挨拶したのでしょう。
あぁいや、私が一人でないときなど、滅多にありませんが。
だってそんなことしてたら、一日何回も挨拶しなければならなくなるぞ。
「親しげな会話」というのは、知り合い同士のたあいない会話と同義である。
俺も突然挨拶されてびびった記憶が。
ひょっとすると同一人物かもね。
ふつうならこのあと親しげな会話が咲き乱れる
ってことはまずあり得ないと思う。安心したまへ。
もしも君の夢を壊してしまったなら謝ろう。