暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

睡眠導入剤についてのレポート

2007年07月14日 02時50分45秒 | 日記系
【はじめに】

 私は、13日の金曜日に、みくすぃのニュースを初めて見た。
「睡眠導入剤を飲んで寝た後、副作用で無意識に自動車を運転してしまうなどの恐れがあるとして、厚生労働省は国内で承認されているすべての睡眠導入剤について、使用上の注意を改訂するよう、製薬業界団体に指示した」
 というような内容のものである。
 私の見た記事はケータイ版だったため、睡眠導入剤の名称は記載されていなかったのだが、そのニュースに関連する日記を追っていると、詳細が判明した。
「具体的な副作用報告があった3品目(※1)には新たに「警告」を記載するよう指示。その他アモバルビタール(商品名イソミタール)など16品目も「重大な副作用」の項目を改め、慎重な投与を呼び掛けるよう指示した」と、記事にはある。

※1……ゾピクロン(アモバンなど)、トリアゾラム(ハルシオンなど)、酒石酸ゾルピデム(マイスリー)、の3品目。()内は商品名。

 みくすぃで見た日記をもとにこのレポートは構成するが、一部、他資料を参考に記述する。
 ただし、私自身はこの手の薬を服用した経験も、見たことすらもないくらいなので、このレポートには間違いが多分に含まれていると思われるが、その点はご容赦願いたい。
 それではなぜ素人の私がこのようなレポートを発表するのかといえば、それは、現に睡眠薬を服用している者の中に、なにも知らず医者にすすめられるままに薬を飲んでしまっている患者がいるからである。
 信じがたい話だが、副作用の存在を知らぬ医者もいるという話だ(さすがに薬剤師は知っているだろうけれども)。
 薬に慣れ親しみ知識のある者は、このニュースを今更だと思うかもしれない(実際、そうした意見が多く見受けられたし、私自身そう感じた)。
 だが、なかには未知の薬を無知のまま嚥下している者もあるのだとご理解いただきたい。


【そもそも】

 そもそも「睡眠導入剤」というのが私には初耳なのだが、ここでは睡眠薬という広い認識で通しておく。
 他人の日記を読み漁っていて思ったが、面白いのは、人によって睡眠薬の呼び方が異なるという点である。以下、呼称を列挙する。

・睡眠薬
・睡眠剤
・眠剤
・導入剤
・入眠剤
・導眠剤
・睡眠改善薬
・睡眠持続剤

 私には区別が不明だが、導入剤と持続剤の違いはなんとなく想像がつくだろう。つまり、導入剤は睡眠へ導くための眠気を誘う薬であり、持続剤は睡眠を持続させるための薬、ということだ。その証拠に、睡眠導入剤の3品目はすべて超短時間作用型である。
 まぁ、いかんせん素人の見解だから、あくまでも想像である。
 また、誰でもが薬局で買えるような市販の睡眠薬と、医師の処方箋なしでは買えない睡眠薬の2種類が存在することも見落としがちな点であろう(私の感覚としては、市販でない睡眠薬は「眠剤」である)。
 市販のものは比較的弱い薬だと考えていいと思う。今回の副作用にしても、市販のものは大量に飲むなどしない限り、安全だろう。


【専門的知識】

 私はある少女の日記から、眠剤について微妙な知識を得ているため、先にそういった専門的知識を説明しておく。

“ゾロ”
 薬の成分は同じだが製薬会社が異なるために商品名が違う眠剤のことをゾロという。
 たとえば今回の3品目のうち、トリアゾラムは代表的な商品名として「ハルシオン」が挙げられているが、ほかに「アサシオン」、「アスコマーナ」などがある。
 成分名で呼ぶ人は少ないので、違う名前でも実は同じ薬だったということはよくある。

“~系眠剤”
 眠剤には、比較的軽い「ベンゾジアゼピン系眠」剤と、強い「バルビツール酸系眠剤」がある(その他の眠剤もあるが)。
 基本的には、ベンゾ系が効かなくなった患者にしかバルビ系眠剤は与えないようである(ほとんど入院患者にしか与えないらしい)。
 バルビツール酸系眠剤ではイソミタールが代表的。

“時間作用型”
 その薬の作用が継続する期間による分類。
・超短時間作用型(超短期作用型)
・短時間作用型(短期作用型)
・中時間作用型(中期作用型)
・長時間作用型(長期作用型)

“小人”
 某巨大掲示板で、薬の副作用による夢遊症状や健忘などを、「小人が出る」「小人の仕業」などと表現するらしい。

“ラムネ”
 まったく効果のない薬のことを言う。

“チャンポン”
 この手の薬は、酒と併用すると効果が倍増する(副作用も倍増する)ため、酒と一緒に飲む者もいる。その行為を「酒とチャンポンする」と表現することがある。


【情報】

 みくすぃの日記を漁って、よく聞いた体験談。嘘かホントかは謎だが、まぁ、精神関連では医師によって見解が異なるため、一概には言えないかもしれない。

・副作用について医師に尋ねたところ「そういった報告はありません」と返答された。
・薬はなんの説明もなく処方される。
・医師は案外、薬に無知だったりするので薬剤師に聞くべし。
・人により効果がまちまちなので自分に合った薬を見つけ出すのは結構大変。
・どこの病院でも「眠れない」と言えば必ずハルシオンを処方される。
・ハルシオンは医者にいきなり行ってももらえない(上の意見と矛盾するが、地域差だろう)

《副作用例》
・知らない間にネット通販で高額の買い物をしていた。
・気がつくとテーブルの上にコンビニの袋が大量にあった。
・無意識に冷蔵庫の中のものを食いつくしていた。
・お菓子を大量に食べた。
・朝起きるとベッドでない場所にいる。
・車で事故をして知らないまま帰宅していた。
・ネット上に記憶にない自分の残したメッセージがある。
・チャットで意味不明の言葉を羅列する。
 まぁ、とにかくちょっとした健忘(物忘れ)や夢遊病的行動が多いようである。


【睡眠剤の名称】
 みくすぃの日記で確認した薬の名前(商品名)とその薬についての情報を簡単に紹介する。ただ、眠剤の中には純粋な睡眠薬ではなく、副作用として眠たくなる薬も含まれることがある(例えばアレルギーの薬「抗ヒスタミン剤」)ので、注意。

・ドリエル(市販の睡眠薬なので安全だろう)
・ハルシオン(昔からある眠剤で、とっくになくなっていると思っていた人もいたらしい。大学の授業で出てくるほどメジャーな眠剤。健忘で有名だが、ロヒプノールのほうが健忘を起こしやすいといわれる。超短期作用型)
・ミンザイン、アサシオン、アスコマーナ(ハルシオンのゾロ)
・アモバン(とにかく苦いらしい。翌日まで舌に苦みが残ることあり。超短期作用型)
・マイスリー(超短期作用型。夢遊症状が多いか?)
・イソミタール(天下のバルビツール酸系眠剤。強力)
・サイレース(中期作用型。健忘を起こすという)
・ロヒプノール(サイレースのゾロ。マイスリーやハルシオンより強い薬で、健忘も起こしやすい。欧米ではレイプドラッグと呼ばれ、ほとんどの州で禁止されている)
・レンドルミン(バルビ系でもベンゾ系でもない弱めの眠剤。ただしお酒との大量チャンポンで健忘を起こすようだ)
・グッドミン(名前のわりに効かないと評判)
・エリミン(甘い。白いが通称「赤玉」、パッケージが真っ赤。多く飲むとふわふわするらしい)
・ドラール
・デジレル
・リボトリール
・ベゲタミンA,B(眠剤の中でもかなり強いらしい)
 以上がみくすぃで確認できた睡眠薬であるが、あと10種類くらいあると思う。
 以下は他資料にあった眠剤。
・ラボナ(バルビツール酸系眠剤)
・ユーロジン(長期作用型)
・ダルメート(スニッフする(粉末にして鼻から吸う)と大変らしい)
・リスミー
・エバミール
・ロラメット(エバミールのゾロ)



【おわりに】
 感想。まったくもって本当に今更なニュースではあったと思う。しかし調べてみると副作用を知らずに飲んでいる人の多いこと多いこと。日本の薬事関連が実はかなり甘いというかいいかげんだという実態が明らかになったと思う。
 しかし勉強になったので私個人としては良かった。楽しかった。
 日本人の5人に1人は睡眠障害を抱えているらしいので、日本には睡眠薬が必要不可欠だろう。だからこそ禁止せず注意のみにとどめているのだろう。
 しかしこのニュースは困ったものである。
 いきなり副作用が危険という書き方をしているから、知識のない者が「副作用は必ず出るの?」「副作用出ない私はおかしいの?」と騒いでいる。
 そこまで心配するものではない。副作用が出るのはどっちかというと稀なケースである。相性が悪いとそうなる、というだけの話だ。
 薬の効果は人それぞれで、投与してみないことにはわからないのだから、自分に合った薬を地道に探してゆくしかないだろう。
 頑張って下さい。
 あぁ、間違いがあれば遠慮も躊躇もいりません。ご指摘下さい。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
訂正・追記などその1 (筆者)
2007-07-14 10:54:04
いきなりですが間違いがありました。調査をつづけていて判明。訂正します。



【訂正】

マイスリーは超短時間作用型ではなく、短時間作用型らしいです。効果は3時間ほど持続するようです。

ただ、作用型の分類は諸説あるようで、たとえばユーロジンは、私の資料には長期型と書いてありますがみくすぃ日記で見たところ中間型に分類されるようでした(私の資料が古い(1999年)というのもある)。





【追記】

新たに薬の名前が挙がったので記載。

・コントミン

・ソメリン(長期型)

・インスミン(長期型)



副作用例も夢遊症状系ですが記載しておきます。

・話に関係ない人に電話してしゃべる

・ろれつが回らない

・薬が効いている間性格が変わる

・変なテンションで会話

・知らぬ間にメールしている

・意識なく薬の仕分けする

・掃除や料理、洗濯までやってしまった

・よくこける

・自転車でのふらつき、転倒・ひとり酒

 記憶がないだけでやっているときは意識があり決して朦朧状態ではないという意見もありました。





【疑問】

レンドルミンとロラメットが同じ成分のゾロだという意見がありましたが、手元の資料にはそう書いておらず、ロラメットはエバミールのゾロと記されているのでなんとも言えません。

また、導入剤や持続剤の区別ですが、恐らく薬ごとの分類ではなく、ようはその患者さんの睡眠導入にどの薬を使うか、睡眠持続にどれを使うか、ということでしょう。たぶん。

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訂正の訂正 (筆者)
2007-07-15 19:24:27
もとのレポートが数時間もかけたくせにいいかげんな出来なので訂正が多い(苦笑)。



近いうちに改訂版をアップする。



コメントで追加したコントミンという薬だが、眠剤ではなく強力な抗精神薬である。分裂病の患者に投与されるらしい。ただ、催眠効果は激しく致死量も少ない劇薬である。
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間違いだらけ!! (筆者)
2007-07-15 19:46:20
というか訂正に間違いがあるパターンにハマった様子(苦笑)。

落ち着け自分!!



コントミンは抗精神薬だと書きましたが、そんな薬はありません。正しくは向精神薬です、失礼しましたっ(汗)。

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