その4【動物】
現れたのは、実に奇妙な動物だった。
いや、「獣」と言ったほうが正しいかもしれない。
それ、は見たこともない姿をしていた。私の知っているどの生命体とも形を異にしている。それでいて、なにか重苦しい威圧感のようなものを感じさせた。
……やばい。
直感がそう語る。それ、は間違いなく危険な生物だった。そう確信させるだけの圧倒的な存在感を、それ、は持っていた。
今は茂みに隠れてい . . . 本文を読む
昨夜未明、某所で某メンバーと酒を飲んでいたわたくしは休日の今日もまだ学生寮にいた。
そして実は土曜日の午前中も図書館が開いており、インターネットができるので、こうしてやってきた。
『土日の更新は皆無』という自己紹介が嘘になった。
人生初のお酒はジュースの味がした。いやジュースの割合が高くてアルコールはたったの4%だった。3本分ほど飲んだだけなので大した酔いもなく、周りの人間達が馬鹿みたいに . . . 本文を読む