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牧神の午後への前奏曲

2022-05-13 20:29:56 | 近代
今日はハープのレッスンでした。
塚口t−raumチェリーセイジが咲いていました。

バラも満開。

猫さんも雨でお休みみたいです。

今日は3台のグランドハープが集結していました。

発表会があるのでソロ曲を見ていただいた後、金重さんと二重奏を練習しました。
2回目ですがまだまだ揃いませんでした。


三番街のパン屋さんで遅昼頂いて帰りました。
ここの小さなきなこモッチーニがお気に入りです。

ハープとフルートが活躍する曲は、いろいろありますが、クロード ドビュッシー(1862-1918年)の「牧神の午後への前奏曲」は、1912年パリ シャトレ座
バレエ リュスの公演でヴァーツラフ ニジンスキー(1890-1950年)


が牧神を踊ったことにより、一大センセーションを巻きおこきました。
古代ギリシャの絵画を思わせるような顔を横に向けたままの踊り

バレエ特有の跳躍は無く、ラストは、自慰行為を思わせます。

終演後はブーイングが起こり、席を蹴って立つ貴婦人がいる反面、熱狂して賞賛する拍手が起きるという相反する反応で会場は騒然としました。

「これが芸術か、好色な野獣を見せるスキャンダラスな舞台か」
ル・フィガロ紙上で編集長のガストン・カルメットが批判記事を書きます。

すると、ル・マタン紙はロダンによる古代のフレスコ画や彫刻の美に例えた称賛の言葉を載せます。


ロダンのニジンスキー
「美と霊感を求めた結果である」

1876年ステファヌ・マラルメ(1842-1898年)
フランス王国パリ生まれ、フランス共和国セーヌ エ マルヌ県ヴァルヴァン没

が詩を作りました。
舞台化に際してドビュッシーを指名して依頼しました。

ドビュッシーは20代後半、少しずつ仕事が評価されてきた頃です。

ヴァニエ夫人と別れ、テレーズ ロジェと婚約しますが、ガブリエル デュポンと同棲中でした。
婚約がばれて、ガブリエルは自殺未遂をし、婚約は解消されます。

その年ニジンスキーによる公演が行われました。

前奏曲prelude、間奏曲interlude、parafrase finaleの三部仕立てにするつもりでしたが、前奏曲ですべて書いてしまったためか、前奏曲のみになりました。



牧神の午後への前奏曲 マラルメ
「暑くけだるい夏の日の午後。
森影の草むらにまどろんでいる牧神が目を覚ます。

草いきれの中、頬を撫でて行く風が心地よいが、彼はまだ夢見心地である。

ついさっき沼のほとりで手折った葦で笛を作る。
そして吹きながら、水辺で水浴びをしていた妖精のことを思い出す。

白い肌に光が反射して、まぶしい。
思わず抱きしめたい衝動にかられる…もう一度、あの時のように…彼女の姿を思い浮かべ、抱きしめようと手を伸ばす。しかし彼女の幻影は消える。

諦めきれない彼は、さらに空想を広げる。そして遂に、愛の女神ヴィーナスを捕らえる。

抱擁!官能の嵐!
もうろうとした歓び…

やがて幻影は消え、牧神は再び目を覚ます。
辺りに音はなく草いきれだけが静かに彼を包み込む。

茫然と広がる倦怠感の中、何時の間にか彼はまたまどろみ始めている…」

ニジンスキーは1919年29歳の舞台を最後に精神を病み精神病棟に入ったまま1950年に亡くなります。
舞台の動画は残っていず、自身による舞踏譜が残っていて、その再演がされています。




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2 コメント

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Unknown (m-fluteangel16)
2022-05-15 07:53:19
ピーちゃんさん。ありがとうございます。ニジンスキー、素敵ですね。
今見ても衝撃ですね。
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Unknown (ピーちゃん)
2022-05-14 22:21:47
牧神の午後への前奏曲を踊ったニジンスキーに惹かれます✨
まるで絵画が動き出したかのよう
感動しております(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
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