音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

イタリア交響楽団(ボルツァーノ トレント ハイドン楽団)コンサート

2023-02-01 09:11:00 | コンサート
昨夜はシンフォニーホールで
イタリア交響楽団(正式名称ボルツァーノ トレント ハイドン交響楽団)

のコンサートに行ってきました。



ヴィオラのKさんからのお誘いで、フルートのIさんと私の3人で。
今回は時間がなく夕食は無し、受付前で待ち合わせ。1回ど真ん中のいい場所に座れました。


指揮者はチョン・ミンさん。

一曲目はジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868年)教皇領ペーザロ生まれ、教皇領ボローニャ没

のオペラ「ブルスキーノ氏」序曲
1幕もののオペラ ファルサ(18、19世紀のヴェネツィアに関連した笑劇、多くはカーニバル時に上演されました)

1813年作曲。
21歳のロッシーニがサンモイゼ劇場のために1810年から3年間オペラを書きました。

ブルスキーノ氏はその中の1つ。
ソフィアとフロービルは恋人同士ですが、ソフィアの父とフロービルの父は昔から敵対していました。
フロービルの父が亡くなり、障壁は1つ無くなりましたが、ソフィアの保護者ガウデンツィオは先輩のブルスキーノ氏の息子と結婚させることを約束しています。

ソフィアとブルスキーノ氏(息子)は会ったことがありません。

ブルスキーノ氏はソフィアに会いに来る途中、居酒屋に立ち寄り飲み過ぎ、酒代を払えずに勾留されます。

機会をとらえてフロービルはブルスキーノ氏になりすまし、ソフィアと結婚できるようにガウデンツィオをだまします。

そこへブルスキーノ氏が到着し複雑な事態になりますが、結局はソフィアとフロービルが結婚できるようになります。

あまり演奏されないオペラですが、序曲はよく演奏されます。
途中で2ndヴァイオリンが楽譜たての脚を弓で「チンチンチン」と叩く、ユーモラスな音楽です。

今夜はティンパニに何かが起きたようですが、そういうアクシデントもものともせず楽しい演奏でした。

2曲目は

パク ジェホンさん
1999年生まれ23歳のピアニストで
ルートヴィヒ ヴァン ベートーベン(1770〜1827年)神聖ローマ帝国ケルン選定侯領ボン生まれ、オーストリア帝国ウィーン没

のピアノ協奏曲第3番ハ短調OP. 37

1796年ベートーベンはこのピアノ曲のスケッチを始めましたが、その3年後1803年4月5日アン デア ウィーン劇場で初演された時にはまだピアノパートが白紙でした。

ベートーベンは即興でその演奏会を乗り切りました。
1802年に「ハイリゲンシュタットの遺書」書いていますが、その後このピアノ独奏者を務めているので、この時点では耳の症状はそれほど深刻ではなかったと思われます。

パク ジェホンさんは若いですが力で押すようなピアニストではなく、繊細で深く考えられた構成を重視するピアニストで、難しいフレーズも丁寧に演奏されていました。
アンコールはシューマンの「アラベスク」

本当にまだ日本ではあまり知られていないようですが、これから人気になるだろうと思いました。

最後の曲はベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
1804年に作曲されました。
「英雄」エロイカと呼ばれています。
ナポレオン ボナパルトを讃える曲として作曲されたと言われていますが、諸説あります。

弟子のフェルディナンド リースの回想の真偽。
ナポレオンが皇帝に即位したという知らせを聞いたベートーベンが「やつもまた俗物にすぎなかったか。これから人々の人権を踏みにじって、自分の野心のためだけに奔走し、誰よりも自分が優れていると誇示する暴君になるのだろう」と激怒し表紙を破り取ったとされます。
しかし、現存するベートーベンの楽譜の表紙は、破り取られておらず、真偽不明です。

第2楽章が英雄 の死と葬送が描かれていて、ナポレオンに対して失礼であるとあえて曲名を変更し、献呈を取りやめたという説もあります。

表紙には「ボナパルト」という題名とナポレオンへの献辞をペンで書き消し、「シンフォニア エロイカ」と改題され、「ある英雄の思い出のために」と書き加えられています。


忖度したのか、幻滅したのか?

結局この曲は、ロブコヴィッツ公爵に献呈され、このときに立ち会った、プロイセンのルイ フェルディナンド王子が英雄ではないか?という説も出てきてますます謎に。

演奏は、オーケストラがどんどん歌う(歌いすぎる)ところを指揮者のチョン・ミンさんがキュッと引き締め、抑制の効いたスタイリッシュな演奏になっていて素晴らしかった!

アンコールはメンデルスゾーンのイタリア交響曲の第四楽章。
びっくり!
スピード感のある楽しい演奏でした。






最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よかったですね (takobouzhirose)
2023-02-01 01:31:55
“”オーケストラがどんどん歌う(歌いすぎる)ところを指揮者のチョン・ミンさんがキュッと引き締め、抑制の効いたスタイリッシュな演奏になっていて素晴らしかった!“”

というfluteangel16さんのコメントを読んで 本当に音楽に引き込まれるような演奏会だったのだろうな と想像してしまいました。

よかったですね。
返信する
Unknown (ra9gaki_do)
2023-02-01 06:57:35
おはようございます(^_^)
いつも温かいリアクション
ありがとうございます。
如月・2月が明けました。
札幌は冬の大イベント・さっぽろ雪まつりが
2月4日〜11日開催されます。
国内外から沢山の観光客の方が
お見えになります(^-^)

今月もどうぞお元気でご活躍を!
返信する
Unknown (m-fluteangel16)
2023-02-01 21:48:32
@takobouzhirose さん、ありがとうございます。
本当に素晴らしい演奏でした!
返信する
Unknown (m-fluteangel16)
2023-02-01 21:59:50
@ra9gaki_do さん、こちらこそありがとうございます。
雪まつりなのですね!行ってみたいなあ!
まだまだ寒い日が続きますが、お元気でお過ごしくださいね。
返信する

コメントを投稿