音楽の喜び フルートとともに

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ラクリモサ涙の日

2022-07-09 21:48:27 | 古典
今日は、中山観音駅近くのお宅によばれて、ホームコンサートでした。
10ヶ月ぶりでした。
昨日の夜鳥羽から帰ってきて、2日間吹いてなかったので、朝早く起きて基礎練だけはすましてから出発しました。

お友だち15人くらいの人がおいでで、ギターの川原久美子さんと


エルガーの愛の挨拶、ブラームスのハンガリー舞曲第5番、ドビュッシーの「夢」、ピアソラの「リベルタンゴ」アンコールの「浜辺の歌」を聴いて頂きました。

昨日、ちょうど近鉄急行で西大寺を過ぎた頃に怖いニュースを聴いたので、少しでも心癒して頂ければと、のぞみました。
結果は温かく迎えていただいて感謝です。演奏後。音楽の持つ力を口々に言っていただいてこちらのほうがかえって力を頂きました。
感謝です。

ウォルフガング アマデウス モーツァルト(1750-1791年)神聖ローマ帝国ザルツブルク大司教領ザルツブルク生まれ、神聖ローマ帝国オーストリア公国ウィーン没

の「レクイエム」は1791年モーツァルト最後の作品で、最後まで完成していませんでした。
その年「魔笛」を完成し、プラハのボヘミア王レオポルド2世の、戴冠式で上演するオペラ セリア「皇帝ティートの慈悲」K621の注文を7月に受けます。

8月末に弟子のジュスマイヤーにレチタティーヴォの部分を手伝わせてようやく完成の目処がたち、プラハに出発しようとした直前、見知らぬ男が訪ねてきます。

男は匿名の依頼主からのレクイエムの作曲を依頼。
高額な報酬の一部を前払いして帰って行きました。

9月中旬、プラハから帰った彼は「魔笛」を、仕上げ9月30日の初演に間に合わせます。

その後「レクイエム」に取りかかりますが、体調を崩し11月20 日頃には床を離れられなくなります。

12月5日に他界します。

長く「レクイエム」の依頼主は謎とされてきました。
しかし1964年、田舎の領主フランツ フォン ヴァルゼック伯爵であることが明らかになりました。

彼はアマチュア音楽家で、当時の有名作曲家に匿名で作品を作らせた上、写譜して自分の名義で発表するという行為を繰り返していました。

1791年、彼の妻が若くして亡くなり、その追悼のためにモーツァルトの「レクイエム」を使おうとしていました。

伯爵の知人フランツ アントン ライトゲープに頼んでモーツァルトに会いに行かせた。というのが真相だそうてす。

モーツァルトは最後までジュスマイヤーに指示していたそうです。

「ラクリモサ」の8小節目までがモーツァルトの絶筆で、旋律、和声は完成していました。残りはジュスマイヤーが補筆しました。








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2 コメント

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レクイエム (カンサン)
2022-07-10 21:28:25
久米さんへ、映画 "アマデウス"ではサリエリがモーツァルトにレクイエムを依頼する、というようになっていましたね。
ホーム コンサートはなごやかな雰囲気で進んでいったと思います。お疲れさまでした。
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Unknown (m-fluteangel16)
2022-07-11 22:53:57
カンサンさん、ありがとうございます。
映画「アマデウス」は良く出来ていましたね。無邪気な天才と努力して地位を得た凡人。しかしこの天才が天才であることがわかるくらいには才能があり、最もそのことがわかり、尊敬していながら…という人間の心の闇がミステリアスでおもしろかったです。
ホームコンサートは温かい人々に支えられてうれしく、ありがたかったです。
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