音楽の喜び フルートとともに

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2010-07-15 21:16:20 | レクチャー、マスタークラス
最近、新しくつくられた公園や、街路に良く植えられています。アガパンサス、紫君子蘭。暑い季節にピッタリの涼しげな風情。蘭と言う名前ですが、ユリ科の植物。南アフリカ原産、球根を植えたら、植えっぱなしで毎年咲くそうです。

今日も、児童会。曇り空ながら、なんとかもっていましたが、5時前に雷が鳴り出し、運動場禁止。

「晴れてるのになんで?」と言う子ども達を、何度も説明しながら部屋に入れました。

雷を聞くと、高校の時の地学の先生を思い出します。
登山の好きな、屈強の山男。背が低く、朴訥で、ハンサムとはお世辞にも言えない。その上、変わった癖があるので、生意気盛りの女子高生の格好のあざけりのターゲットになっていました。私もその一人。
その癖とは、雷が鳴り出すと、授業中だろうと、なんだろうと。「ごめん。」と研究室まで帰って、机の下にもぐりこんでしまうことです。

ある日、山の尾根を私達に教えていて、そのわけを話し出しました。

「山の尾根は、標高が高いので、雲が上だけでなく下にもあります。そういうところを歩いていると、雷は上からではなく、下からもビカビカっと落ちてきます。」
へえーっと聞いていると、突然言葉に詰まって、涙をぽろぽろっと流して、
「僕は登山をしていて尾根を歩いていたら、突然下から雷が落ちて、目の前を歩いていた友達が亡くなったんだ。だから、雷だけはだめなんだ。怖くて。」
ビックリして、みんなシーンとなってしいました。
「君達も雷の時はすぐに逃げるように。」

それ以来、先生を見る目が変わってしまいました。
事故の後遺症でかわいそうということもありますが、それよりも、先生の話からその友達が本当に大切な存在だったのだということが伝わってきたのです。
だからこそ、ショックから何年も立ち直れないのだ。というような気がして。自分のイメージで話を作っていたのかもしれませんが、その時はそんな気がして、もう茶化す気が無くなってしまったのでした。

雷の恐怖は、先生の大切な友達を亡くした喪失感、後悔。とともに私の心に深く刻まれています。




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