助動詞を訳すのは意外に苦労します。とくに、マニュアルやら契約書やらででてくるshallやshould。
shallは大原則が決まっていて、楽といえば楽なんです。契約書や政府が発表した公式文書で、以下のことには法的な拘束力がありますよ、といいたいときにはshallを使います。日本語は一応、「~するものとする」というのが定番です。そのまますれば楽といえば楽。でもですねえ、同じページの中に、何度も「~するものとする」という表現がでてくると、ものすごくうるさい。いやだ~という気分になるんです。文章を作成する身としましては。日本語のみの契約書ではこんな表現、まず使わないようですからね。ここなら体言止めにするであろう、と思われるところに「~するものとする」とつけるのはストレスがたまったりする。読みづらいのはまちがいないでしょう。英語のように、shallの一言だけならたいして気になりません。が、日本語では7字になるからげんなりするんです。
でも、強制力がある、というニュアンスをきちんと保って、mustやshouldと区別する必要はやはりあるわけです。読み手がはじめの段階で読まれたときに、それほどこの訳語に注意を払われなかったとしても、万一のトラブル発生時はやはり大切になりますから。そんなときは原文と照らし合わせられるのはまちがいないとはいえ、お約束通りに訳しておけば、いっぺんでshallで書かれた文章というのがわかりますからね。
まあ、shallはまだいいです。割り切ってしまえばそれまで。「~するものとする」がどうしてもいやなら、ほかの助動詞と区別がつくような別の訳し方を決めて、それを守ればいいですもん。また、ほかの訳し方することはめったにありません。学校英語のようなYou shall have it. (=I'll give it to you. 君にあげるよ)みたいなのや、You shall die(=I'll kill you。「殺してやる」)といった表現にお目にかかるのはごくごくまれです。
わりきって訳せばすむshallよりももっといやなのがshould。
原稿をしあげないといけないので、続きはまた明日。
shallは大原則が決まっていて、楽といえば楽なんです。契約書や政府が発表した公式文書で、以下のことには法的な拘束力がありますよ、といいたいときにはshallを使います。日本語は一応、「~するものとする」というのが定番です。そのまますれば楽といえば楽。でもですねえ、同じページの中に、何度も「~するものとする」という表現がでてくると、ものすごくうるさい。いやだ~という気分になるんです。文章を作成する身としましては。日本語のみの契約書ではこんな表現、まず使わないようですからね。ここなら体言止めにするであろう、と思われるところに「~するものとする」とつけるのはストレスがたまったりする。読みづらいのはまちがいないでしょう。英語のように、shallの一言だけならたいして気になりません。が、日本語では7字になるからげんなりするんです。
でも、強制力がある、というニュアンスをきちんと保って、mustやshouldと区別する必要はやはりあるわけです。読み手がはじめの段階で読まれたときに、それほどこの訳語に注意を払われなかったとしても、万一のトラブル発生時はやはり大切になりますから。そんなときは原文と照らし合わせられるのはまちがいないとはいえ、お約束通りに訳しておけば、いっぺんでshallで書かれた文章というのがわかりますからね。
まあ、shallはまだいいです。割り切ってしまえばそれまで。「~するものとする」がどうしてもいやなら、ほかの助動詞と区別がつくような別の訳し方を決めて、それを守ればいいですもん。また、ほかの訳し方することはめったにありません。学校英語のようなYou shall have it. (=I'll give it to you. 君にあげるよ)みたいなのや、You shall die(=I'll kill you。「殺してやる」)といった表現にお目にかかるのはごくごくまれです。
わりきって訳せばすむshallよりももっといやなのがshould。
原稿をしあげないといけないので、続きはまた明日。
愛用の「英文契約書の基礎知識」(ジャパンタイムズ社)によると、shallの訳語としては、「~するものとする」以外に、「~しなければならない」「~する」という表現もあてられていますが、どうやって使い分けるのかが今ひとつ分からないまま(特にwillが一緒に使われている時の日本語での区別の仕方)、とりあえず「~するものとする」を乱発させて作業しています。
お忙しいと思いますが、shouldも楽しみにしています!