豊かな日本（怪盗ロワイヤル）

　私は去年、家電製品やデジタルカメラや日用品
衣類などを購入しているが、そのすべてが
中国製なのだ。
私が購入した額はすべて中国へ行くのだろうか。
そうではない。
　購入した額から中国へ落ちるのは、人件費など
ごく一部で、販売したことによる利益の大半は
日本に還流する。
　昔、日本は中国に工場などを建設し、かなりの
投資を中国に行った。
その結果、現在、工場などの生み出す利益は、
投資した額の何倍にもなって日本に還流している。
　以前にも載せたが、日本はデフレによって
物価や賃金が下がり、その結果、新興国と
それらに大きな差はなくなってきた。
そのため、日本は新興国に輸出ができる
唯一の先進国となった。

　中国は安い人件費で安い製品を作り、それを
輸出することで外貨を稼ぎ、経済発展を遂げた。
　中国の最大の輸出先は欧米で、その結果
中国は欧米の富を奪っている。
一方、日本の最大の輸出先は中国なのだ。
つまり、日本は中国が欧米から奪った富を
再び中国から奪っているのだ。
これが日本の豊かさのカラクリとなっている。
しかし、日本はデフレ不況なのだ。

この項続く。