ガード下

　麻生首相は毎日のように帝国ホテルの
バーに通っているという。
それを擁護しようと石原都知事は、銀座のクラブに
比べればホテルのバーの方が安いという。
　それはそうかも知れないが、庶民の中に
銀座のクラブに毎日行く人が何人いるだろう。
そんなことができるのは天下りする
高級官僚だけだろう。
　私は帝国ホテルの隣のＮＴＴに１０年以上、勤務したが、
帝国ホテルのバーに行ったことは一度もない。
いつも行っていたのは、帝国ホテルの裏にある
ガード下の居酒屋トン吉か新橋付近の安い飲み屋か、
有楽町のガード下の焼鳥屋だ。
　なぜ、ホテルのバーの比較に銀座のクラブが
出てくるのだろう。両方とも庶民の感覚とは離れている。
庶民がすぐに思うのは、銀座のクラブより居酒屋や
ガード下の焼鳥屋ではないだろうか。
銀座のクラブやホテルのバーに毎日行く人を
庶民と呼べるのだろうか。
　麻生首相はスーパーやタクシー運転手から
話を聞いた後、帝国ホテルには行かずに
その１０ｍ先のガード下のトン吉に行っていたら
支持率は下がらなかったろう。