TOYOTA HARRIER 3.0 (1999-2004)
エンジン:3000CC DOHC V6
パワー:220ps/5,800rpm
トルク:31.0kg/4,400rpm
駆動方式:FF
ミッション:4AT
購入:1999年8月、新車で購入
2004年6月 売却

ファミリーカーの必要に迫られ、気に入っていたMGFを手放さざるを得なくなった。
今回の買い替えのテーマは、家族で乗れる4ドア車。
趣味の釣りやキャンプ、そしてスキー(当時はスノボを始めていない)に便利なSUVに狙いを定める。
そこで候補に選んだのがHONDA HR-V。ちょうどハリアーの右に映っている小型SUVだ。
色も、この水色でほぼ心をきめていた。
ところが、試乗してみるとCVTの「もわ~ん」とした感触がMTに慣れた私にはどうしてもなじめなかった。
さらに、内装は「ひどい」の一言で、CR-X delsolのような遊び心さえなく、ひたすらに安っぽい。
結果、予算を100万円追加奮発して金色のハリアーを購入するこに・・・。
ごく普通の4ATの感触と、レクサスブランドゆえの豪華な内装で選択。
ただ、予算オーバーだったので、4WDはあきらめた。
兵庫県尼崎市で購入したので、想定したスキー場はスキーJAM勝山とスカイバレイスキー場。
「FF+チェーン」で十分すぎるほど十分!!
のはずだった・・・
(3枚の写真は、いずれも2001年に撮影)

ところが2000年11月、札幌営業所に転勤せよという酷な指令が。
これが運命の分かれ道。
いざ北海道に行ってみると、街中までが一面の銀世界。
札幌市内の交差点はブラックアイスバーン。
当然スタッドレスで走るのだが、2WD車は発進でフラフラしてまっすぐ動き出すことさえ困難。
どんなに立派に見えようが、友人の年季の入ったスプリンターカリブ4WDよりはるかに劣る安定性だった。
そして、スノーボードに行こうとしたら駐車場で前輪滑って脱出できず、坂道で停まれば登坂力なくマイナス20度の中でチェーンを巻くハメに。
そう、FFハリアーなど、北海道では「高価なだけのダメ車」であることを晒すだけであった。

翌年には東京に戻ってきたのだが、不満は募るばかり。
所詮はFFベースのSUVなので、フロントヘヴィー。
コーナリングの際のアンダーステア(外側に膨らんでいく感じ)が、実に不愉快。
車の素性というものがいかに大切かということを知り、一刻も早くエンジン縦置きFRベースのフルタイム4WDに買い替えたいと思うだけの日々が続く。
どんなに高級車であれ、FFベースのSUVは所詮欺瞞に溢れた「ただのFF乗用車」に過ぎない。
少なくとも私は、2度とクロスオーバーSUVというやつは購入しないだろう。
高い勉強代だった。