ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

トロントの和魂フレンチ・レストラン

2008-02-21 21:07:15 | グルメ情報

先日、またまた性懲りもなく友人のお誘いでトロントへフラフラと遊びに出かけました。 今回の目的は最近オープンしたという日本人経営のカジュアルなフレンチ・レストラン、BISTRO CAMINO さん。 場所は例のギリシャ人街のあるDanforth Avenueを更に東へ東へと行きます。

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この辺はギリシャ人街から離れ、更にエスニック度を増した、移民の多い一角です。 この食料品屋さんの隣にBISTRO CAMINO さんはあるのですが、食料品屋さんもエスニック風味いっぱいの不思議な食材をいろいろ販売していました。

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ちょと看板の文字が読みにくいですが、これが噂のBISTRO CAMINOさん。

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最初のメニュー。 牡蠣のクリームスープ。 ”アッサリなんだけど濃厚な”お味。 冬の味覚かな?

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ワインのつまみに頼んだ、ハムの盛り合わせ。 生ハムが美味しい。 実はこの他にも、日本的に言うと海老フライ、コロッケも注文したのですが、写真、とり忘れてしまいました。 ちょっと懐かしい味です。

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今日のワインは南アフリカのNEDERBURGというブランドのSHIRAZ。 なかなかイケました。

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自分でもアホじゃないかと思うのですが、実はここまで書いておきながら、肝心のメイン・ディッシュの写真を撮り忘れてしまいました。 ロンドン野郎が食べたのは牛のテール肉。 その他にも牛のタンシチューとか、なかなかの重厚なメニューが。 面白いのは、付け合わせにご飯がうまくアレンジされているのです。 よくこちらである『なんとかライス』じゃなくて、日本人から見るとやっぱりご飯です。

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デザート。 真ん中の日本風に言うとプリン、こちら名クリーム・カラメル。 日本人的には甘すぎず、とっても美味。

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はじめはニューヨークあたりで流行したいわゆるジャパニーズ・フレンチ かな?と想像していたのですが、少しそれとは違う、日本的でありながら、ある意味伝統的なしっかりしたフランス料理。 家に帰ってからハタと気づいたのですが、これは洋食屋 さん。 でも、その辺の街角にある洋食屋さんではなくて、例えば台東区根岸にある超高級老舗洋食屋さん『香味屋』みたいな雰囲気じゃないかなって。

この和魂フレンチ・レストランBISTRO CAMINO さん。 お値段はとってもカジュアルで、本格的なフレンチメニュー。 是非一度お試しを。

BISTRO CAMINO
2750 Danforth Avenue
Toronto, ON M4C 1L7
Tel: 416-698-0283


か、火事!?

2008-02-19 11:41:45 | ロンドン街歩き④

ロンドン野郎が生息するオンタリオ州ロンドン市ダウンタウンのアパートメント。 先ほど、夕飯の為に中華屋さんに寄って帰宅したら、何か様子がおかしい。 何かどころか、アパートメントの周囲を多数の消防車が囲んでいるんです。

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わっ!なんだこりゃ? 一瞬、自分の部屋が丸焼けになっていることを想像してしまいました。

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これは、消防指揮車というやつでしょうか。 何かすごくものものしい雰囲気です。

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ちょうど騒ぎが終わった頃だったのですが、話を聞いてみると12階あたりで火災警報が鳴って、みんなあわてて降りてきたそうです。 一応、大事ないことが分かった後も、エレベーターが不通で、お年寄りやペットを連れた階段を登れない住人たちがまだロビーに残っています。 普段見掛けないような人が大勢です。

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あまりにもエレベーターが動かないんで、8階まで階段で上がっていったら、かなり息が切れました。 明らかに運動不足のせいです。  この建物は17階まであるので、最上階付近の人は本当に大変だと思います。

まあ、色々なことがあるものです。 ちなみにロンドン野郎は、万一のために、消化器ぐらいは自前で部屋に用意していますが、火事になったらどうやって逃げるか、多少の準備と心構えくらいは必要ですね。


インスリンの生まれた場所(その2)

2008-02-17 09:22:19 | ロンドン街歩き④

このブログのかなり初期のころ、インスリンの生まれた場所 ということで、このバンティング博士の博物館を紹介しました。 今更ながらなのですが、実は今日初めてこの博物館の中を見学してきました。 以前紹介した時は日曜日でCloseしていた事情もあったのですが、なかなか興味深かったので少し追加で紹介したいと思います。

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バンティング博士は、第一次世界大戦にカナダ医療部隊の一員として従軍し、復員後トロントで外科医の勉強。 そして、オンタリオ州ロンドン市のこの場所に小さな医院を開きました。  その医院のあった家が博物館になっています。 言うまでも無いことですが、バンティング博士のインスリンの発見はカナダのみならず世界の医学史上最大の発見の一つといわれています。

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この家に彼がいたのは、実はほんの一年。 しかも、この一角は産業地域だったこともあって、患者さんは全然来ない。 家はタダで貸してもらっていたものの、数か月で診療から得た収入は僅かに4ドルだったそうです(今の価値とはちがうにしても、あまりにも・・・ですね)。 この頃、ウエスタン・オンタリオ大学で内分泌学の講義も受け持っていたそうです。

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彼は、患者さんも来ない町医者としては不遇な暇な日々を、専門書を読んだりして過ごしていたらしいのです。 この辺からは博物館のガイドのお姉さんの受け売りです。

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そして、運命の日、1920年10月31日 は突然にやってきました(その時歴史は動いた!)。 深夜まで本を読んでいたバンティングは、ベッドの上でハッと血糖値をコントロールするインスリンの存在を予見させるある事を発想したのです。 インスリンは膵臓から分泌される体内物質で、その分泌異常が『糖尿病』になるのです。 

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これがその日のメモ。 当時それを証明するために必要な設備も、資金も無かったバンティングは、家財を売り払い、トロント大学へ学生として入り、マクラウド教授との共同研究の形で、インスリンの存在を1922年に証明したのです。 その時に片腕となる大学院生ベストとも出会います。

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この時代の糖尿病。 特にⅠ型と呼ばれる、インスリンが殆ど分泌されない、若年期に発病することが多いタイプのものは、極端な食事療法で痩せ衰えた末、ただ死ぬしかない大変な難病でした。 上の写真は、初期の頃インスリンの投与を実際に受けた患者さんだそうです。 左上は見るからに痛々しいインスリン投与前の姿です。 右上のいかにも健康そうな丸々した子供が投与一年後。 そして、70歳を超えた今はこんな元気な爺さんになりました(右下)。

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当然のことながら、この世紀の大発見はノーベル賞(正面奥)の対象となり、実際に糖尿病を患っていた英国王ジョージ五世からはナイトの称号(左下のメダル)、その他にも数々の勲章を受けています。 ここからはサー・バンティングですね。

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サー・バンティングは、絵の才能も豊かで、ここに展示してあるような作品は今でもかなりの高値で取引されるそうです。

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この四名の共同研究者たち。 左側がバンティングと助手のベスト、右側がマクラウド教授と助手のコリップ。 ノーベル賞受賞後仲たがいすることになるのですが、インスリンの発明は世の中で苦しんでいる多くの人を広く助けたいというバンディングの主張で、パテントを取らず、彼らは発明そのものからは直接の利益を得ることは無かったそうです。

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博物館の並びの建物には研究にいそしむバンティング博士と助手のベストの壁画がありました。 彼の偉業を熱く語る博物館のガイドのお姉さんの様子からも、ロンドン市民、カナダ人がバンディング博士をいかに誇りに思っているかがよく分かります。

Banting House
(Birthplace of Insulin)

442 Adelaide St.
London Ontario N6B 3H8
Tel: 519-673-1752


極寒の街で贅沢なブランチ

2008-02-16 13:57:15 | グルメ情報

先週末の極寒の街の話題が続きますが、死ぬほどの寒さながら、久しぶりに太陽が覗いたので、カメラを片手に雪景色のオンタリオ州ロンドン市の街の探索に出張ってきました。 然し、寒さと強風の中、1時間も外にいれば歩けばダウンジャケットに守られている体は兎も角、手と足が耐えられなくなってきます。

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そんな訳で、この寒さの中でも営業している(当たり前か)レストランへ避難となったのですが、フト贅沢をしてみたくなりました。 といってもどーせ一人だし、昼食ですから、多少高めのレストランだってそんなに大したことはありません。

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で、入ったのがオンタリオ州ロンドン市のダウンタウンを南北に走るメインストリートRichmond Streetの中央劇場のお隣にあるレストランGarlic’s さん。 名前の通り、ニンニクを使った料理がウリの有名店です。 以前、Richmond Streetのお話の中で、ちょこっとだけ紹介した事がありますが、今回お店の外観の写真を撮り忘れてしまったので、看板だけ(街灯の陰になっていますが・・・)。

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店そのものは昔から同じなんですが、店のシェフがオーナーから買い取ったかなんかで、少しだけメニューと雰囲気が変わっています。 今回初めて日曜日限定のブランチ・メニュ-を見つけました。 こういうお店では、時間がゆっくり過ぎるので、ワインでも飲みながら、通りを行く人たちを眺めながら、本でも読んでいるととても落着きます。

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先ず、ブレッド。 普通のフランスパンというわけではなく、ちょっとお菓子パンっぽいのが何種類かバスケットに入って出てきます。  結構美味しいので、慌てて『フレンチの罠』に陥らないで下さい。

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そして、これがこのお店の最大の名物。 ガーリック・スープROASTED GARLIC AND ONION BISQUEです。 全く名前の通り、ニンニクを大量に煮込んで作ったポタージュっぽいスープです。 決して強烈とかいった奇をてらったものではなく、とてもマイルドでクリーミーなスープです。 何か、以前より味が洗練されてきているようなのは気のせいでしょうか。 でも、今回そんな気がしました。

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メインは、マカロニと鴨肉のパスタOLD CHEDDAR AND ROASTED GARLIC MAC & CHEESE。 メニューの説明が複雑すぎて、一か八かでオーダーしてみたのですが、これがまた意外なほど美味しかった。 どちらかというとマカロニよりも鴨肉をほぐしたソースがメインのパスタです。 見た目以上にボリュームがあるので、前菜やブレッドを食べ過ぎると女性には少し重いかも知れません。

Garlic's of London
481 Richmond St.
London, Ontario
N6A 3E4
Tel: 519-432-4092


極寒の街 - 冬のアライグマ?

2008-02-13 11:43:13 | ロンドン街歩き④

このところオンタリオ州ロンドン市は極寒の冬を迎えています。 今日、火曜日の夜は吹雪になっています。 先週末、極寒の街歩きで見つけたちょっとした光景です。

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珍しく青空が見えたものの氷点下17℃の中、強風が吹き荒れるロンドン市。 ロンドン野郎の生息しているアパートメントの前もこんな状態。

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近所の駐車場もこんな雪山が。 ありゃ! こりゃ何じゃ?

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雪の中にかわいいアライグマが二匹。 何か配電盤かなんかのケースにこんな写真がプリントされているんです。 ちょっと和むでしょ。

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そして、裏っ側はこんな風にメープルリーフが描かれています。 他では見かけないので、いわれは良く分りませんけど、そんなに前からあった訳じゃないと思います。 もしかすると、これから街中に増殖して行くのかも知れません。