声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

デマンドバスに乗って

2022-04-08 18:56:00 | Diary
運転禁止の今日はデマンドバスに乗って眼科医院に行く。

…と言っても、
デマンドバスの到着地は、眼科医院から1.4キロ手前のスーパーまでだが…。


昨夕、電話で予約したものの果たして遅れずに来てくれるのだろうか…と心配していたが、
予約した11:28にピッタシやってきた。

初めて乗るデマンドバスは、
ミニバンをちょっとだけ大きくしたような10人乗り?のマイクロバスで乗車口は左手1箇所だ。

「料金は先払いですか?」と尋ねると
「どっちでもいいですよ」とのこと。

運転手の顔はビニールに遮られて見えないが、声の感じから70代半ばだろうか、
白髪混じりの頭が見える。

乗った時点では客は私1人、

「スーパー◯◯までですね」と念を押され、
「はい、お願いします。何分ぐらいかかりますか?」
と訊くと、

「乗り継ぎですか?」
と聞き返された。

「いえ、そこから歩いて眼科に行くので」

そう答えると

「あぁ、◯◯眼科ですね!けっこう歩くことになるね」

と、答えたと言うことは…

私と同じパターンの乗客を何度も乗せているということだ。

「白内障ですか?」
と訊かれ
「はい、これから手術なんです」
と、話すと

「それじゃぁ運転できないものねぇ…あちこち廻って行くけど12時までには着けるでしょう」

と答える運転手、

その言葉どおり、通常なら5分程度で着く近所の自治会館に大廻りして到着。

しばらく待っていると、
道路を隔てた工務店の方から年配の女性が出てきて慣れた様子で乗ってきた。

どうやら常連客のようだ。

走り始めて、すぐに運転手が
「Kさん、4月からバス停が変わったからね、次からはT医院の前になるよ」

と私の斜め後ろの席に座った常連客に声をかけた。
「あら、遠くなるんだね」

と残念そうに答えたそのT医院とは、3月の初めに私が3回目のワクチンを打った所だ。

バスはT医院の十字路を左折して、
またもや住宅街の狭い道をぐるぐると廻りながら走る…

「アレ?1本間違えたかなぁ」

と運転手が独り言のように言っている…

「あっ、ここでいいですよ」

と答えた常連客のKさんが運転手に声をかけた。

それをわざと無視してか、
バスは住宅街のカーブを大きく廻って住宅街の角でゆっくりと止まった。

右の家には「K」という表札が見える。
梟の置物が門の上に乗っかった立派な和風の家だ。

親切な運転手さんは、
Kさんの家の玄関前で止まったようだ。

バスがKさんを下ろすと、
また乗客は私1人だけになった。

いつもはマイカーで通っている道だが、1本入った住宅街は、どれも初めて見る景色ばかりで新鮮だ。

菜の花とイエローと桜のピンクのコントラストが目を楽しませてくれる。

たまにはデマンドバスも良いかもね。




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さくら公園で | トップ | 眼科2F待合室 »
最新の画像もっと見る