声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

手を放さないで

2018-02-12 16:31:23 | Diary
昨日の疲れを癒すため

朝から近所の日帰り温泉に出かけた。


露天風呂に浸かっていると

4、5歳の髪をポニーテールにした女の子と、
30歳くらいの若い母親が入ってきて何やら楽しそうに会話している。

「ねぇ、どうしてもピアノがいいの?」

と、きく母親に

「うん、ど〜しても!」

と女の子が答えた。

「でも、高いよ」

という母親に、

再び女の子が

「ど〜しても、ほしいの!」

と、ねだった。

「じゃ、ホワイトデーに…」

と母親が、半ば折れたように苦笑した。


( この子は、愛されて大切にされているんだな…)


女の子の嬉しそうな顔を見ながら、

ふと、思い浮かべたのは

昨日の夕方、上野駅のホームで出遭った女の子のことだった。



メサイアが終わり、

誘ってくれた友人と2人でささやかな打ち上げ会を精養軒ですませ、

幸せな気分で、公園口改札からホームに降り、

電車を待っている時だった。


私の背後からいきなり

3、4歳の女の子がホームの際に向かって飛び出してきた。

ヒヤッとした私は咄嗟に、その子の腕を掴んだ。


近くで見ていた年配のご夫婦が

「危なかったですねぇ、あともうちょっとで落ちるところでしたよ」

と、言いながら近づいてきた。


女の子に、

「パパかママは、どこ?」

ときくと、

「ぱぱ…いつもいない、ままは…」

と、言いかけたが

途切れ途切れに意味不明のことを言っているだけで、その後は会話にならなかった。

外見は肉付きもよく、

昔でいうオカッパ頭に、白地に黒のドット柄のテカリのある短めで薄手のブルゾン、

下は長袖のTシャツ、ピンク?の短いスカートに白いタイツという薄着。

体格がいいので、4、5歳に見えるが

発語の感じからすると、もっと幼いのかもしれない。

この子の親は、どこにいるのだろう…、

辺りを見渡したが、親らしい人はいない。


だいいち、この子は、いったいどこからか来たのだろう。

日曜の夕方、こんな駅のホームで、
こんなに小さな子から目を離すなんて…。


スマホの画面でも見ていた隙に、手を放してしまったとか?

それとも、

トイレに行って、外で待っているように言っている間に、居なくなったとか…?


そういう事もあるとは思うけれど、

ここは多くの人が行き交う上野駅だよ、

見知らぬ人が手を掴んで電車に乗っちゃったら、どうするの?

それに、何より危ないでしょう!


考えれば考えるほど、

だんだん、腹が立ってきたが

結局、待っていても親らしい人は現れず…。

困った様子の私を見た年配のご夫婦が駅員を探しに行ったが、

駅員も近くにいないようで、

それから10分くらい経って、ようやく近づいてきた駅員を見つけて、事情を話した。


結局、最初から様子を見ていた年配ご夫婦の

「私たちが見ていますから… 」

という言葉に甘えて女の子を預け、

次の電車に乗ると、

直後に女性駅員が迎えに来て、女の子を連れて行くのが見えたが、


あの子は、どうなっただろう…

大丈夫なのだろうか…。

ちゃんと、育ててもらえるのだろうか。


気になって仕方がありません。

😢


また、寒くなって来ましたね…

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シング・イン・メサイア | トップ | 手作り生チョコ❤️ »
最新の画像もっと見る