2010年11月23日(火)旨いご飯
今日は「勤労感謝の日」である。戦前は「新嘗祭(にいなめさい)」という旧祝祭日の一つだった。宮中では天皇が新穀を天神地祇に供え神と共食する日である。今ふと思ったのだが、天皇はこの日まで新米を食べてはならなかったのだろう。現在でもそうだとしたらお気の毒なことである。
そんな縛りのない庶民は幸せである。大概の人は香り高い新米をすでに味わったことであろう。新米の旨さは香りが重要な要素である。だから湯気と共にいい香りを空中に逃がすのはもったいない。そう考えて香りをご飯に閉じ込める炊飯器が売り出されたそうだ。
どう言う仕組みなのか知らないが、おそらく竈(かまど)に鍔(つば)がついた鉄釜をかけて炊いたご飯の原理を模したものではないかと想像している。釜の上には分厚い木の蓋が乗っていた。それが重しの役目をして釜の中は高圧となり吹きこぼれを防ぎ、同時に香りをご飯に閉じ込める働きをしていたのではなかろうか。
火加減にも気を配った。炊き上がる寸前には炎が上がる薪は竈から引いて、オキだけで蒸らし炊きしたものだ。これらの作業をコンピュータ制御で実現するのはたいして難しいことではないだろう。でもいくら旨いご飯が炊けると聞いても10万円以上もする新型炊飯器を買うつもりはない。その気になれば土鍋で十分おいしいご飯が作れる。ただし炊いている間は目が離せないのが難点である。
おいしいご飯が炊けたら梅干一つか味噌だけでもお代わりしたくなる。バター一片と削り節を載せ醤油を垂らした新米のご飯の味が忘れられない。あれは本当に旨かったなあ。
今日は「勤労感謝の日」である。戦前は「新嘗祭(にいなめさい)」という旧祝祭日の一つだった。宮中では天皇が新穀を天神地祇に供え神と共食する日である。今ふと思ったのだが、天皇はこの日まで新米を食べてはならなかったのだろう。現在でもそうだとしたらお気の毒なことである。
そんな縛りのない庶民は幸せである。大概の人は香り高い新米をすでに味わったことであろう。新米の旨さは香りが重要な要素である。だから湯気と共にいい香りを空中に逃がすのはもったいない。そう考えて香りをご飯に閉じ込める炊飯器が売り出されたそうだ。
どう言う仕組みなのか知らないが、おそらく竈(かまど)に鍔(つば)がついた鉄釜をかけて炊いたご飯の原理を模したものではないかと想像している。釜の上には分厚い木の蓋が乗っていた。それが重しの役目をして釜の中は高圧となり吹きこぼれを防ぎ、同時に香りをご飯に閉じ込める働きをしていたのではなかろうか。
火加減にも気を配った。炊き上がる寸前には炎が上がる薪は竈から引いて、オキだけで蒸らし炊きしたものだ。これらの作業をコンピュータ制御で実現するのはたいして難しいことではないだろう。でもいくら旨いご飯が炊けると聞いても10万円以上もする新型炊飯器を買うつもりはない。その気になれば土鍋で十分おいしいご飯が作れる。ただし炊いている間は目が離せないのが難点である。
おいしいご飯が炊けたら梅干一つか味噌だけでもお代わりしたくなる。バター一片と削り節を載せ醤油を垂らした新米のご飯の味が忘れられない。あれは本当に旨かったなあ。