１１月４日(木)米中間選挙
アメリカの中間選挙は民主党が歴史的な大敗を喫した。上院では辛うじて多数を確保したものの、下院では共和党が過半数を奪い、日本と同じようにねじれ状態になった。これでオバマ政権はこれまで以上に難しい議会運営を迫られる。
民主党大敗の原因の最も大きなものは、景気がちっとも良くならないことへの苛立ち、高い失業率、財政赤字、医療保険改革への反発など経済政策全般に対する有権者の不満だろう。「変革」を掲げて颯爽とデビューしたオバマ大統領は目に見える変革を実現しないうちに、国民の失望感が広まり手痛いダメージを受けてしまった。国際的にも核廃絶を訴えて注目を集め、「先物投資」でノーベル平和賞までもらってしまったオバマ氏、その国際的約束まで萎んでしまうのだろうか。
任期はあと２年余あるから現時点でオバマ大統領に対する評価をするのは早すぎる。けれども保守派の勢いに押されてオバマ政権が内政重視に傾けば相対的に対外政策が消極的になる。そうなると中国やロシアの露骨な対日政策に対抗するために、アメリカの力を借りたい日本政府も安閑としていられなくなる。アメリカがくしゃみすれば日本が風邪をひくという構図は今も変わっていないのである。
東京六大学野球優勝決定戦で斎藤投手率いる早稲田が慶応を１０対５で破り優勝したニュースの方が一般受けするけれども、日本の今後には関係ない。それとは別のところで一つの大きなうねりが起きていることを忘れてはならない。
アメリカの中間選挙は民主党が歴史的な大敗を喫した。上院では辛うじて多数を確保したものの、下院では共和党が過半数を奪い、日本と同じようにねじれ状態になった。これでオバマ政権はこれまで以上に難しい議会運営を迫られる。
民主党大敗の原因の最も大きなものは、景気がちっとも良くならないことへの苛立ち、高い失業率、財政赤字、医療保険改革への反発など経済政策全般に対する有権者の不満だろう。「変革」を掲げて颯爽とデビューしたオバマ大統領は目に見える変革を実現しないうちに、国民の失望感が広まり手痛いダメージを受けてしまった。国際的にも核廃絶を訴えて注目を集め、「先物投資」でノーベル平和賞までもらってしまったオバマ氏、その国際的約束まで萎んでしまうのだろうか。
任期はあと２年余あるから現時点でオバマ大統領に対する評価をするのは早すぎる。けれども保守派の勢いに押されてオバマ政権が内政重視に傾けば相対的に対外政策が消極的になる。そうなると中国やロシアの露骨な対日政策に対抗するために、アメリカの力を借りたい日本政府も安閑としていられなくなる。アメリカがくしゃみすれば日本が風邪をひくという構図は今も変わっていないのである。
東京六大学野球優勝決定戦で斎藤投手率いる早稲田が慶応を１０対５で破り優勝したニュースの方が一般受けするけれども、日本の今後には関係ない。それとは別のところで一つの大きなうねりが起きていることを忘れてはならない。
