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11月6日(土)尖閣ビデオ流出

2010-11-06 12:41:14 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
11月6日(土)尖閣ビデオ流出

中国漁船が日本の領海を侵犯し、巡視船に衝突して逃げた時の映像がネット上に流れて大騒ぎになっている。ついこの間は警察の公安情報が漏れたばかりである。アメリカでも軍の機密情報が大量に公開されて政府を慌てさせている。

機密漏洩は昔からあったことであるが、ネット社会になって文書ばかりでなく映像も一度漏れたら回収できない仕組みになってしまった。いくら情報管理に目を光らせても、内部告発者やときの政権に揺さぶりをかけようとする人間がいて、機密に近づける立場にいれば情報漏えいが簡単にできる世の中になってしまった。一連の事件は情報管理体制がネット社会の仕組みについて行けない状況を浮き彫りにしたものともいえる。

国家の安全や外交に関わるような機密情報が次々暴かれるようになったら由々しき問題である。また国家の存亡に関わるほどの大問題でなくても、個人情報が衆目にさらされることによって生命の危険を感じる人も出てくるだろう。だから官民ともども情報管理はしっかりやってもらわなくては困る。

しかし同時に、くだらない情報にまで丸秘の判子を押して隠したがる体質の方にも問題はある。今回の「尖閣ビデオ」はそれほど機密にする必要があったのだろうか。この事件がおきた直後、ビデオの存在が明らかにされ中国漁船が故意に巡視船に衝突した証拠があると報道された。

このビデオの取り扱いについて、対中国関係などを考慮して公開は避けるべきだとする慎重論が支配的で、国会で一部の議員に編集し直したビデオの一部が示されたに過ぎなかった。でもこのような政府の態度は国民の「知る権利」を侵害するものだという批判が根強くあった。

要は機密事項と知る権利のバランスの問題で、尖閣ビデオの流出は、それほどの機密事項でもないのに隠したことが生んだ事件であったと言えそうである。隠し事は最小限にとどめ情報は出来るだけ公開するのが民主主義の基本だと言うことを噛みしめてほしい。