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11月5日(金)サフランの花

2010-11-05 17:58:13 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
11月5日(金)サフランの花

サフランの花が咲き出した。春に咲くクロッカスにそっくりの花であるが、色は薄紫一色で他の色はない。しかしこの花から採取する雌蕊を乾燥させたものはサフロンと呼ばれ、食品の香り付けや色付けに使われ高価で取引される。また漢方では鎮静・通経薬として用いられる。

原産地は小アジアか南ヨーロッパと考えられているが、はっきりしたことは分からない。トルコの黒海沿岸に近いところにサフランボルという町がある。現在は古い町並みが残るうらぶれた田舎町に過ぎないが、かつてはサフランの一大集散地として大いに栄えたという。そのころの町並みが残っていて観光名所になっているわけだ。

今から10年ほど前最初にトルコを訪れたときサフロンが安いので土産に買ってきた。一般家庭では広く使われているのだろうが、半月ほどの滞在中一度もサフランで色付けした料理には出会わなかった。サフランを頻繁に使っているのはイタリア、フランス、スペインなどの地中海沿岸地域である。スペインのパエーリャなどはその典型的なものだろう。

レストランでは底が平らでお盆のような大きな鉄鍋で作るのが普通である。作る現場を見たわけではないので詳細は分からない。とにかくサフランで黄色に染めた米料理ではあるが、米以上に具のエビ、アサリ、ムール貝など魚介類、豚肉、鶏肉などのほかトマト、パプリカなどの野菜が目立つ彩り豊かな一品である。

調理人はその出来栄えが自慢らしく、各自の皿に取り分ける前に鍋ごと持ってきて客に披露する。食べるにはエビの殻を外すのが面倒だし貝殻も邪魔になるけれども、サフランの香りがしてうまい料理である。米を除いて材料の決まりはないから、家庭では冷蔵庫の整理をかねて作ることが多いようだ。