6月16日(土)オウム・高橋容疑者逮捕
地下鉄サリン事件に関わったとして特別手配中の高橋克也容疑者が昨日捕まった。これでオウム真理教の一連の事件で特別手配されたすべての容疑者が掴まってことになる。17年におよぶ逃亡生活の末、あっけない幕切れだった。
しかし、これで一件落着ではない。一連の事件の解明はこれからだし、犠牲者の家族の悲しみ、心の傷は簡単に消えるものではない。また信者を救済するはずだった教団がなぜ殺人にまで突っ走る犯罪組織になったのかも改めて解明する必要がある。
1995年3月20日、11人の死者と約5500人の重軽症者を出した地下鉄サリン事件は衝撃的だった。これに先立つ坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年)y松本サリン事件(1994年)と次第に凶暴さを強めていった教団が、ついに無差別殺人にまでエスカレートしたのかと慄然としたのを覚えている。
オウム真理教は麻原彰晃(本名、松本智津夫)が始めたヨガ道場だった。1989年に宗教法人の認可を受け各地に道場を開いて行くが、土地取得や異臭問題などめぐり地域住民と対立を深めて行く。
このころから殺人を正当化するなど、社会常識を逸脱する観念が目立つようになり、ついに地下鉄サリン事件へと突き進んでいった。同教団がインテリ青年を含む多数の信者を惹きつけたものは何だったのだろう。若者を取り巻く閉塞感、何かに救いを求めようとする気持ちだけでは説明できないような魅力を教団が持っていたのだろうか。
去年の暮れに自ら警察に出頭した平田信容疑者、そして今回相次いで捕まった菊地直子容疑者、高橋克也容疑者の新たな裁判を通じて、教団内部で何が起こったのかが明らかになることを期待している。
地下鉄サリン事件に関わったとして特別手配中の高橋克也容疑者が昨日捕まった。これでオウム真理教の一連の事件で特別手配されたすべての容疑者が掴まってことになる。17年におよぶ逃亡生活の末、あっけない幕切れだった。
しかし、これで一件落着ではない。一連の事件の解明はこれからだし、犠牲者の家族の悲しみ、心の傷は簡単に消えるものではない。また信者を救済するはずだった教団がなぜ殺人にまで突っ走る犯罪組織になったのかも改めて解明する必要がある。
1995年3月20日、11人の死者と約5500人の重軽症者を出した地下鉄サリン事件は衝撃的だった。これに先立つ坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年)y松本サリン事件(1994年)と次第に凶暴さを強めていった教団が、ついに無差別殺人にまでエスカレートしたのかと慄然としたのを覚えている。
オウム真理教は麻原彰晃(本名、松本智津夫)が始めたヨガ道場だった。1989年に宗教法人の認可を受け各地に道場を開いて行くが、土地取得や異臭問題などめぐり地域住民と対立を深めて行く。
このころから殺人を正当化するなど、社会常識を逸脱する観念が目立つようになり、ついに地下鉄サリン事件へと突き進んでいった。同教団がインテリ青年を含む多数の信者を惹きつけたものは何だったのだろう。若者を取り巻く閉塞感、何かに救いを求めようとする気持ちだけでは説明できないような魅力を教団が持っていたのだろうか。
去年の暮れに自ら警察に出頭した平田信容疑者、そして今回相次いで捕まった菊地直子容疑者、高橋克也容疑者の新たな裁判を通じて、教団内部で何が起こったのかが明らかになることを期待している。