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日本映画2009~ベスト10(転載)

2010-12-01 07:59:37 | ★⑤★レンタルDVD映画の記録
日本映画
■①ディア・ドクター ☆☆☆☆★ 西川美和監督の人間観察が光る前作「ゆれる」に続いての秀作。笑福亭鶴瓶や存在感ある余貴美子は演技賞候補。「ニセ物」というテーマは深いがラストシーンは不要。
■② ヴィヨンの妻 ☆☆☆☆★
妻役の松たか子が代表作といえる好演で女優賞レースの先頭に。夫婦の生き方に共感できないが、太宰治の世界と時代を見事に再現し、日本映画の底力を示した。

■③沈まぬ太陽☆☆☆☆★
ジャンボ機墜落事故に焦点をあてた原作の再構成が成功。対照的な2人の男のドラマが見応え十分。日本航空のあり方を考える問題提起としても必見。

■④ 誰も守ってくれない ☆☆☆☆★
「容疑者家族の保護」を題材に、日本社会の現実に迫った社会派ドラマの秀作。佐藤浩市が代表作となる熱演。マスコミの過剰取材も批判的に描かれている。

■⑤ 小三治 ☆☆☆☆★
小三治の生き様と芸を追ったドキュメンタリーの秀作。弟子との関係、旅先の姿、私的な遊びなど人間性がうきぼりに。語る言葉は含蓄に富んだ名言集。

■⑥ サマーウォーズ ☆☆☆☆ 日本のアニメ映画の充実を示す快作。「地球の危機」を救うある家族の絆とチームワークを描き後味は爽やか。30人近くの登場人物もしっかり描き分けられている。
■⑦ いのちの山河 ☆☆☆☆
岩手県沢内村での老人医療費無料化、乳児死亡ゼロのとりくみを描いた秀作。村長と妻の夫婦の物語としても楽しめ、とよた真帆が妻役を爽やかに好演。

■⑧ 劔岳 点の記
☆☆☆☆
まるでドキュメンタリー映画のような映像で、本物にこだわった木村大作監督の執念がにじみ出た力作。ただし、登頂の瞬間の映像をもう少し見せてほしかった。

■⑨ フィッシュストーリー ☆☆☆☆
続々と映画化される伊坂幸太郎の原作。荒唐無稽なホラ話だが、後味は爽やか。人と人のつながりをじっくりと描き、もう一度見直したくなる面白さ。

■⑩ ハゲタカ ☆☆☆☆
予想以上に見ごたえのある社会派の力作。複雑な経済問題を描いたドラマだが、テンポがよく、最後まで一気に見せる。

■次席 風が強く吹いている ☆☆☆☆ 箱根駅伝のシーンが見事で、正月の楽しみが増えた。


日本映画
■①母べえ ☆☆☆☆★★ 治安維持法違反で父親が弾圧された一家の母と娘たちの生き様を描いた反戦映画の秀作。脇を固めるキャストが揃っての好演で、浅野忠信は助演男優賞の有力候補にあげたい。

■②おくりびと ☆☆☆☆★★
納棺師の仕事・世界を描いた秀作で「お葬式」を超えた。本木雅弘が行う納棺の場面だけでも一見の価値あり、夫婦の物語としても楽しめる。映画史に残る名作。

■③闇の子供たち
☆☆☆☆★★ タイにおける幼児売買春、臓器密売を描いた渾身の力作。主役の2人、脇を固めるキャストが揃っての好演。日本人の責任を問いかけるラストに監督の思いが込められている。必見の映画。

■④ぐるりのこと ☆☆☆☆★★
ある夫婦の10年を優しく描いた屈指の秀作。法廷画家という設定が効果的で、夫婦のドラマと社会的背景を巧みに交差させる。リリー・フランキーと木村多江が好演。

■⑤トウキョウソナタ ☆☆☆☆★ 黒沢清監督が家族映画に挑んだ力作。リストラ、失業、家庭崩壊、イラク戦争など日本が直面するテーマを背景に描いている。香川照之が巧さを見せ、小泉今日子もぴったりの演技だ。

■⑥歩いても 歩いても ☆☆☆☆★ 1年ぶりに長男の命日に集まったある家族の1日を淡々と追った秀作で、是枝裕和監督が新境地を開いている。出演者が揃っての好演で、演技賞レースを賑わせそう。

■⑦花は散れども ☆☆☆☆★ 95歳の新藤兼人監督による自伝的作品で柄本明が熱演。同窓会シーンで戦争と原爆に対する怒りをぶつけている。ラブ・ストーリーとしても秀逸で、大竹しのぶが久しぶりにいい味。

■⑧人のセックスを笑うな
☆☆☆☆★
永作博美の小悪魔的魅力と蒼井優の存在感ある演技で、今年の収穫の1本。長回しの多用とカメラを引いた構図が、2時間をこす長さを感じさせず見応え十分。

■⑨アフタースクール ☆☆☆☆★
「日本版スティング」の快作で気持ちよく騙される。大泉洋と佐々木蔵之介が代表作といえる巧演で脇を固めるキャストも揃って好演。見直すたびに新たな発見が。

■⑩花はどこへいった ☆☆☆☆★ ベトナム戦争での米軍による枯葉作戦の傷跡を追ったドキュメンタリー映画の力作。演出はシンプルだが、強く訴えかけてくる。
次 ブタがいた教室 ☆☆☆☆ 「ブタを食べるか、食べないか」。教室でのディスカッション場面が圧巻だ。妻夫木聡が教師役を好演している。

日本映画
■①それでもボクはやってない ☆☆☆☆★★ 痴漢冤罪事件の裁判の経過をリアルに描いた問題作。綿密な取材をもとに、日本の刑事裁判の現状と問題点を鮮やかに浮かび上がらせている。加瀬亮が代表作ともいえる好演で、脇を固めるキャストもそろって巧い。

■②犯人に告ぐ ☆☆☆☆ 「劇場型捜査」を描いた本格的な刑事映画の力作で、マスコミの現状に対する批判的な視点も含めて、見応え十分の映画。キャストもそろっての好演で、主役の豊川悦司が初めての刑事役で新境地を開いている。

■③パッチギ! LOVE&PEACE ☆☆☆☆ 井筒和幸監督の「憲法9条」への熱い思いがみなぎる力作。乱闘場面に疑問が残るが、「在日」と「戦争賛美映画批判」というテーマは今日では貴重な存在。キョンジャ役の中村ゆり、国鉄マン役の藤井隆が収穫だ。

■④陸に上がった軍艦 ☆☆☆☆ 新藤兼人監督の戦時中の体験を本人の証言と再現ドラマとで描いた力作。軍隊生活の非人間性と狂気をリアルに再現し、戦争の本質を分かりやすく告発している。大竹しのぶが全編のナレーションをつとめている。

■⑤河童のクゥと夏休み ☆☆☆☆ 河童のクゥと少年とのひと夏の出会いと別れを描いた日本版「E.T.」だ。さすが「オトナ帝国の逆襲」の原恵一監督。鋭い洞察力とリアルな描写は見応え十分。大人の鑑賞に堪える久しぶりのアニメの登場だ。

■⑥夕凪の街 桜の国 ☆☆☆★★★ 広島における被爆体験を二つの世代に分けて、新しい視点で描いた原爆映画の佳作で、今年の反戦・反核映画の収穫の一本。被爆者として命を絶つヒロイン役の麻生久美子がベストともいえる好演を見せている。

■⑦サッド・バケーション ☆☆☆★★★ 「Helpless」「ユリイカ」に続く青山真治監督の「北九州サーガ」の集大成的な作品。特に、母親役を演じる石田えりの存在感が圧巻で、すべてを包み込んで美しくたくましく生きる女たちのドラマを見せている。
■⑧続・三丁目の夕日 ☆☆☆★★★ 2年前に各映画賞に輝いた話題作の完全な続編で、前作ファンには大いに楽しめる内容。昭和30年代の東京を再現した映像に新鮮な驚きはないが、不作続きの邦画の中では佳作か。薬師丸ひろ子が相変わらず巧い。

■⑨東京タワー オカンとボクと、時々、オトン ☆☆☆★★★ オダギリ・ジョーが主演で、地方から東京に出て働いている息子の母親孝行をテーマにした佳作。子育てに苦労する母親役の樹木希林がピッタリの適役で、今年の助演女優賞の有力候補の一人だ。
■⑩日本の青空 ☆☆☆★★★ 日本国憲法誕生を巡る真実を明らかにした力作で後味爽やか。憲法草案をめぐるGHQと日本政府とのやりとは手に汗を握る。鈴木安蔵らの「憲法研究会」案がGHQ案の手本となった事実が分かりやすく示された。
次 天然コケッコー ☆☆☆★★★ 過疎の進む片田舎での中学生の初恋と成長をゆったりと描いた佳作。ヒロインを演じた夏帆が新人賞ものの好演で、今後が楽しみだ。
日本映画
■①ゆれる ☆☆☆☆★★ 32才の女流若手とは思えない西川美和監督の鋭い人間観察が冴える見応えある人間ドラマ。オダギリジョーと香川照之が熱演し、兄弟の愛憎と葛藤を見事に演じきっている。「地方と東京の対立」という隠されたテーマも深い。

■②紙屋悦子の青春 ☆☆☆☆★★ 黒木和雄監督の遺作。終戦を間近に控えた鹿児島の田舎町を舞台に、戦時下の庶民の日常生活、若者たちの恋、戦争の悲劇を淡々と描いている。ヒロイン悦子に扮する原田知世、義姉役の本上まなみは演技賞ものの巧演。

■③ 武士の一分 ☆☆☆☆★★ 山田洋次監督が夫婦愛をじっくりと描き、時代劇の新境地を開いた。木村拓哉が幼少から学んだ剣道を生かし殺陣にも冴えを見せる。美しき妻役の壇れいが爽やかで新人賞の候補。笹野高史の演技も助演男優賞ものの存在感。

■④フラガール ☆☆☆☆★ 素直に感動でき、老若男女にお薦めできる秀作。閉鎖の迫る炭坑まちで、起死回生のプロジェクトに参加した青春群像を、笑いと涙たっぷりに描いている。時代背景への目配せもあり、後味は爽やか。最大の収穫は蒼井優か。

■⑤三池 終わらない炭鉱の物語 ☆☆☆☆★ 市民と行政、撮影スタッフの共同で完成させたドキュメンタリー映画の屈指の力作。「負の遺産」といわれていた三池炭鉱の歴史を「プラスの遺産」に変えた。とくに、三池争議にかかわる当時のニュース映像と関係者の証言は必見。

■⑥博士の愛した数式 ☆☆☆☆★ 小川洋子のベストセラー小説を小泉堯史監督が映画化。寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆らが好演し、透明感ある映画に仕上がっている。映画に登場する数学の内容について、専門誌「数学セミナー」が特集を組んだほどだ。

■⑦虹の女神 ☆☆☆☆ 岩井俊二監督が初めてプロデューサーをつとめた青春ラブストーリーの秀作。ひとりの青年と大学時代の親友だった女性との回想の旅をリリカルに描いている。今年の邦画の収穫の1本で、上野樹里にとっても代表作となる作品。

■⑧佐賀のがばいばあちゃん ☆☆☆☆ 「明るい貧乏」を生き抜くがばいばあちゃんの人生哲学の数々に不覚にも涙してしまった。島田洋七の自伝小説の映画化で、島田紳助・緒方拳ら、そうそうたるメンバーが友情出演。吉行和子の熱演に★一つおまけ。

■⑨カミュなんて知らない ☆☆☆☆ 柳町監督の新作は映画ファンを楽しませる「遊び心」満載の力作。大学のワークショップによる映画制作のプロセスを描いているが、現実との境界線が一瞬にして突破されるラストの衝撃は、最近では味わったことのない体験。

■⑩六ヶ所村ラプソディー ☆☆☆☆ 鎌仲ひとみ監督が「ヒバクシャ」に続いて完成させたドキュメンタリー映画の秀作。本格稼働を目前に控えた六ヶ所村の核燃料再処理工場をめぐり、住民らの様々な反応と生き様を温かいまなざしで追っている。問題提起の映画だ。

■次席ガーダ パレスチナの詩 ☆☆☆☆ パレスチナ・ガザ地区での女たちの生き様をリアルに描いた秀作。女たちの日常生活を追いながら、パレスチナ問題の全体像に迫っていく。映画を通して成長するヒロイン・ガーダを描き、女性映画としても秀逸な出来映えだ。

日本映画
■①いつか読書する日 ☆☆☆☆★ 邦画に珍しい大人の恋愛を描いて、今年の収穫の一本。「火火」に続いて田中裕子の好演が光っており、主演女優賞の最有力候補かも。対する岸部一徳のうまさも見事だ。朝の通勤時の市電のシーンが巧みに使われている。
■②理由 ☆☆☆☆★ 「映画化は不可能」と言われていた宮部みゆきの長編ミステリー小説を見事に映像化した大林宣彦監督の渾身の力作。100人をこえる主要登場人物の織りなすドラマが日本の社会と家庭の縮図を示している。

■③蝉しぐれ ☆☆☆☆★ 黒土三男監督が藤沢周平の原作を読んで映画化をと考えてから15年。その執念が見事に結実。ラブストーリー、青春と友情、父と子、お家騒動など、日本映画の要素がてんこもり。市川染五郎と木村佳乃、その子役たちと、そろっての好演。

■④火火 ☆☆☆☆
女性陶芸家の生き様をリアルに描いた秀作。久しぶりに登場した田中裕子の熱演が光り、高橋伴明監督が新境地を開いた。実在のモデルや医療機関の協力を得て可能となった窯業シーン、骨髄移植シーンに注目。

■⑤カーテンコール ☆☆☆☆
昭和30~40年代の映画館で活躍した幕間芸人が主人公。若き記者の目を通し、映画全盛期を生きた芸人一家のその後の人生を追う。「在日」の問題を描いた後半の展開が新鮮。映画への想いと家族を描いた力作。

■⑥海女のリャンさん ☆☆☆☆
戦前、済州島から日本に渡り、大阪で暮らすリャンさんの半生を追う。38年前の未完成フィルムを生かし、一人の母親の生き様をリアルに紹介。53年ぶりに実現した済州島墓参り、息子たちの住む北朝鮮の映像も。

■⑦映画 日本国憲法 ☆☆☆☆
憲法制定の経緯や憲法第9条の意義に光をあてた映画で、アメリカ、中東、中国、韓国等の知識人が、日本国憲法について語ったインタビュー集。世界から見た日本国憲法の位置、第9条の先駆性が浮かび上がる。

■⑧ALWAYS 三丁目の夕日 ☆☆☆★★★ 東京タワー建設が進行中の昭和33年の東京の下町が舞台。CGを駆使した特撮による東京の街や上野駅などの忠実な再現が見事。少年の目を通して下町の人情と家族を描く。吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子らがそろって好演。

■⑨メゾン・ド・ヒミコ ☆☆☆★★★
ゲイたちの老人ホームを舞台に愛のあり様を描いた異色作で、犬童一心監督のオリジナル。オダギリジョーと柴咲コウがともに難役を好演しており、詩情あふれる映像も見もの。

■⑩フライ,ダディ,フライ ☆☆☆★★★
少年と中年男のひと夏の奇妙な師弟関係を爽やかに描いた異色作で、中年のダメ親父にエールを贈る佳作。平凡なサラリーマンが、娘の敵をうつために、トレーニングに励むシーンが秀逸な出来。

次 運命じゃない人 ☆☆☆★★★
日本映画になかったタイプの快作で、練り上げられた脚本の勝利。遊び心いっぱいの演出

10月1日(金)タバコ大幅値上げ

2010-11-08 20:23:39 | ★⑤★レンタルDVD映画の記録
10月1日(金)タバコ大幅値上げ

今日の話題の筆頭は国際情勢でも政局でもない。何といってもタバコの大幅値上げであろう。怪我の功名と言おうか小生は去年の入院が切っ掛けで、60年余り付き合っていたタバコをきっぱり止めることが出来て幸いだった。

愛煙家は昨日の夜まで値上げ前の買いだめに走る風景が見られる一方で、大幅値上げを機会に禁煙に踏み切ろうと決意を固めた人も多かったようである。でもタバコと縁を切るのは簡単ではないと言う。自分の場合はもともと吸う本数が少なかったうえに、病院ではタバコを吸うことができないので、強制的に禁煙させられたわけであるが、たいした抵抗もなくすんなりやめることができた。

しかしヘビースモーカーの中には自分の決意だけでは止めることが出来ず、医者の助けを借りて悪戦苦闘している人もいるようである。処方された薬を医者の指示通り継続して服用すること自体がかなりの忍耐を必要とするらしく、途中で脱落する人も多いそうだ。経験者の話では吐き気を催すことがあるらしい。

今度の値上げは税収目当ての小幅値上げと違って、税収は減っても国民の健康が大事だという政策に梶を切り替えたのだろう。紀元前から中央アメリカのインディオが吸っていたと言われるタバコは南蛮船によって日本に伝えられ、天正年間(1573-92)ころには喫煙習慣の端緒が開かれたと言う。それから400年あまり経った今喫煙は健康の敵と考えられるようになり大きな転機を迎えようとしている。

タバコの功罪を論じたら切がないけれども、百害あって一利なしといわれる喫煙だからこの世からなくなった方がいいのだろうが、人間は有史以来戦争をやめられない愚かな存在だから、いくら値段が上がっても喫煙者はなくならないのかもしれない。1年後ぐらいに調査したら果たして何㌫ぐらい喫煙者が減っているだろうか。


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10月2日(土)失われた信頼

大阪地検特捜部は予測どおり組織ぐるみの不正をしていたようである。その容疑が濃くなったから最高検は大阪地検前特捜部長の大坪弘道容疑者と同副部長の佐賀元明容疑者逮捕に踏み切ったのだろう。二人は先に逮捕された前田検事がフロッピーディスクを改ざんしたのを知りながら、データの改変を故意ではなく過失であるように事実をすり替える隠蔽工作をした容疑である。

真実を追究し不正を暴き正義を貫く助けをする立場の特捜部のトップ二人が不正を働いていたとは開いた口がふさがらない。取調べに当たっている最高検が「国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と頭をさげて済む問題ではない。失われた信頼はあまりにも大きい。

東京・大阪・名古屋の3箇所にしかない特捜部は、権力中枢部の犯罪など重大な事件に切り込むために設けられた組織である。捜査権と起訴権を同時に持つ強大な権限がありロッキード事件やリクルート事件などを手がけてきた。

そのような強大な組織そのものに今回の不正を生む原因があったとすれば、特捜部を一度解体して不正を生まない組織に改変する必要がある。9月24日の本欄でも指摘したように、見立て捜査とそれに沿う証拠集めは日常的に行われている。そして集めた証拠が見立てに合わなければ、何とか辻褄を合わせようと言う誘惑に駆られる。前田検事はその誘惑に負けてFDのデータを改ざんした。

本来ならば上司である副部長・部長がデータ改ざんの疑いが出た時点で、証拠の洗い直しと命じるべきだった。それなのに直属の上司である副部長も部長も身内の恥を外部に曝すまいと体面を繕うことに走り、地検トップと次席にうその報告をしたのだから悪質である。

地に落ちた検察の信頼を回復するために検察組織の改変は避けて通れないだろう。その際はぜひ組織外部にいる第三者の意見も参考にして不正を防止できる組織を構築して欲しい。


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10月3日(日)敬老乗車証

仙台市が高齢者用に発行しているカード式の敬老乗車証の色が10月1日から変わった。従来は男女とも濃い青の地に水玉模様をあしらった磁気カードであったが、今度は男がグリーン、女が濃い紫の地色になった。市から特段の説明はないけれども、不正使用防止の目的があるようだ。

カードにはその人の生年月日、名前などが印刷されているけれども、地下鉄もバスも機械が読み取る方式なので他人が借りて使用しても咎められることはまずない。それに付け込んで本来なら料金を払って乗車しなければならない人が他人のカードでただ乗りしていたのだろう。

その損害がいくらになるか知らないが、万年赤字の市営交通機関にとっては無視できない金額に違いない。男女の色を変えれば、少なくとも女が男のカードを借りる、あるいは男が女のカードを利用することが難しくなる。それでも運転手のそばを通る必要がない地下鉄では効果がないかもしれない。だが周囲の目があるから無言の圧力にはなるだろう。

それでは同じ性の人同士で他人のカードを利用した場合はどうか。これは機械はもちろん人間の目でも不正を見破ることは難しい。不正使用がなくならないのは悲しいことであるが、そこは使用者の倫理観に頼る以外にないだろう。

残された方法として顔写真入りのカードにして抜き打ち的に検査する手が考えられる。そうすれば不正使用はぐっと少なくなるに違いない。しかし、そこまで人間を信用しない仕組みを導入するのはどうかと思う。寝たきり老人の名前で申請して取得したカードを意図的に不正使用するようなケースはなくならないだろうが、交付を受けた本人の自覚と家族の協力があれば不正使用の大半は防げるはずだ。


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10月4日(月)モクセイの花

庭がキンモクセイの清澄な香りで満たされている。今日のように曇りか小雨の日にはなおさら濃い香りが漂う。空気がよどんで香りが拡散しないからだろう。春先のジンチョウゲの香りも好きであるが、何となくまとわり着くような媚びるような香りであるのに対して、キンモクセイの香りはさらりとして清々しくいかにも秋の空気になじむ。

モクセイは漢字で木犀と書く。木肌が動物の犀の皮膚に似ているからだと言う。原産地の中国では桂花または九里香とも言われている。後者は香りが九里四方にまで匂うという意味である。確かにいい香りで遠くまで匂うから自分の庭に植えていなくても風に乗って流れてくる香りを楽しむことが出来る。

西宮に住んでいたとき阪急電車の駅までの途中にキンモクセイを刈り込んで生垣にしたお屋敷があった。花の時期には辺りがすっぽり花の香りに満たされた。しかし集団で発する香りはあまりにも強烈で辟易したのを覚えている。

桂花茶と言ってこの花の香りを中国茶に移したものがあるらしい。お茶で楽しめるなら紹興酒に入れても良いのではないかと思って試したことがあるけれども、思ったより香りもしないし失敗であった。あの香りを封じ込めようなんて考えないで、自然の花の香りを楽しんだ方がよさそうだ。


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10月5日(火)小沢氏強制起訴

小沢一郎・元民主党代表が強制起訴されることになった。容疑は政治資金規正法違反(虚偽記載)である。検察は小沢氏本人から何度も事情聴取をしたが起訴を見送った。それを一般市民で構成する検察審査会が2度目の決議で強制起訴に持ち込んだのである。

これによって今後は法廷で黒白が争われることになる。結論が出るまでには長い時間がかかるだろうが、もやもやした部分を洗い出し胸のつかえが取れるような結論を導き出してもらいたい。

小沢氏は疑惑を真っ向から否定している。政治資金の動きはもらさず記載しており、かつ公表していて何らやましいことはないと主張してきた。しかし公の場で納得できるような説明は一度もしていない。本人は鳩山前代表とともに幹事長を辞任したことで「政治とカネ」の問題に責任を取ったつもりでいたのだろうが、国民の目は厳しかった。

その結果、市民の判断によって政治家が強制起訴される初めてのケースとなった。このことは裁判員制度で市民が裁判に参画できるようになったことと合わせて画期的な出来事である。検察が起訴に踏み切れない事件でも、国民の目線で見て納得できなければ検察の壁を越えて起訴できることの意義は大きい。

強制起訴と言う今回の決定を受けて、小沢氏は法廷で徹底的に争う姿勢を見せているが、今後の身の振り方はどうするのだろう。周辺がとやかく言うよりも、党にとどまるのか離党の道を選ぶのか、国会議員を続けるか否かを含めて最終的には本人が決めることである。しかし、野党にとっては格好の攻撃材料であり民主党はまた新たな難問を抱えることになった。


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10月6日(水)ゼロ金利復活

日銀がゼロ金利を復活した。小生はお金とは縁が薄いので直接の影響はないけれども、これで少しは景気が上向くのだろうか。家を新築しようとする人や運転資金を必要とする企業はお金を借りやすくなるから、確かに景気刺激にはなるだろう。

日銀はそのほか物価が安定するまでこの政策を続けることと、5兆円規模で金融機関から国債や社債を買い上げることも同時に明らかにした。このことで暫くは低金利のお金を安心して借りられるし、株や不動産が値上がりして投資意欲がわくと言う効果も期待できる。

日銀がこのような包括的金融緩和策を打ち出したのは、それだけ日本経済が危機的状態にあると言うことに外ならない。円高圧力、輸出不振、企業の海外逃避など企業を取り巻く環境の悪化、そのとばっちりを食って失業者の増加、就職難、消費の低迷と悪循環に陥っていた。

その流れを何とか食い止めて、緩やかな成長路線に乗せようとするのが日銀の狙いであろう。しかしその目的は政府の景気刺激策、とりわけ来年度予算編成と密接に連動してこそ効果が期待できる性質のものだと思う。

もう一つ世界的に観れば、ドルを機軸とするアメリカ、ユーロ圏のヨーロッパとも景気浮揚・輸出振興策としてドル安・ユーロ安を目指している状況下では、円買いが持続する傾向は収まらず、したがって円高、輸出不振など日本経済の足かせは容易に外せないような氣がする。

日銀は打つべき手は打った。あとは民間の奮起を期待すると言いたいのだろうが、しがない年金生活者は情けないことに何も出来ず指をくわえて見守るしかない。


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10月7日(木)日本人2氏にノーベル賞

日本人の化学者二人がノーベル賞に輝いた。鈴木章・北海道大学名誉教授と根岸英一・米パデュー大学特別教授である。日本人のノーベル賞受賞者はこれで18人になる。

「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」の業績が評価されたものだという。そう言われても何のことやらまったく分からないが、平たく言えば炭素同士を効率的に結合させる方法の一つだそうだ。まだよく分からない。多くの有機化合物の骨格は炭素の結合によって出来ている。その骨格を作るための合成方法に根岸さんが亜鉛化合物やアルミニウム化合物を使う方法を考案し、鈴木さんがそれを汎用性の高い形に改良し実用化に結びつけた。

その結果、多くの医薬品や農薬がこの方法の応用で作り出され、いまやテレビの主流になった液晶テレビに欠かせない液晶生産にも使われている。このように両氏の業績は応用範囲がきわめて広いのが特徴で、世界中の化学メーカーが恩恵を受けている。

お二人に心から「おめでとうございます」と申し上げたい。昨夜から今朝のかけてお二人の喜びの声を聞いた。根岸さんは「ある目標を立てそれに向かって50年も努力すればたいていの夢は叶う」と喜びの中にも努力継続の大切さを説いた。鈴木さんもアンビリーバボーと素直に喜びを語ると同時に「資源がないわが国で世界に貢献するには頭を使うこと以外にない」と指摘し、独創的な後継者が続くことに期待を寄せられた。

確かにお二人の業績は1970年代のお若いうちに確立されたもので、このところ若い日本人による世界の注目を集める研究が少ないのではないかと危惧しておられるのかも知れない。お二人の受賞が刺激になって未来のノーベル賞候補者が続々あとに続くことを期待したい。


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10月8日(金)イチジクとアケビ

果物屋やスーパーの果物売り場にイチジク、アケビなど季節の果物が並んでいる。懐かしいから買おうかとも思うが値段を見て諦める。それほど高いのである。イチジクは庭の木でどっさり採れたし、アケビは山でただで手に入れるものだった。

イチジクは完熟すれば生で食べるのがおいしいが、砂糖を加えて甘く煮たもの、あるいはジャムに加工したものもうまい。イチゴと同じように噛めばプチプチと種を感じる。もぎ取ったときに出る白い液は皮膚に出来たイボを取る特効薬である。おそらくイチジクに含まれるたんぱく質消化酵素が効くのだろう。

イチジクはクワ科の落葉中高木でアラビア半島南部が原産地といわれる。有史以前から栽培され紀元前14世紀以前にはフェニキア人の交易ですでにギリシャに伝わった。そこを拠点としてヨーロッパ各地に広まり聖書にも出てくる楽園の植物として親しまれるようになる。

日本へは中国経由とヨーロッパから直接の2ルートで徳川時代初期に渡ってきた。アメリカに伝わったのも同じころである。

一方アケビはほとんどが野生のものであろう。表皮が茶色のものと紫のものがある。たまに長さか15cmほどもある巨大なものを見かけるが、あれは栽培ものだろうか。種を多く含んだ半透明の果肉は甘くて食用になるが、調理して食べるならむしろ表皮の方が量もあるしうまい。

果肉を食べたあと表皮の汚れを取り、短冊状に切ったものを油炒めして味噌で味を調えたものはほろ苦くて酒の肴にもってこいだ。また挽肉とタケノコ・シイタケ・クルミなどのみじん切りに味噌を加えて練ったものを皮に詰め、口が開かないように楊枝でとめるか糸で縛ってからフライパンに並べて焦がさないように蒸し炒めしたものは立派なご馳走になる。


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10月9日(土)劉氏へノーベル平和賞

ノルウェーのノーベル賞委員会は今年のノーベル平和賞を獄中の中国人権活動家・劉暁波(リウシアオポー)氏に贈ると発表した。まだ言論の自由が実質的に認められていない国で、弾圧をものともせず人権擁護の論陣を張った劉氏の業績を評価したもので、普通の国なら国を挙げて喜ぶはずなのに、やっぱり中国の反応は違っていた。

中国外務省は授与は「平和賞を汚すものだ」と激しく反発し、ノルウェー大使を呼びつけて両国関係を悪化させると抗議した。中国にしてみれば犯罪人に平和賞とは受け入れ難いのだろうが、ノルウェーという国まで非難するのは行き過ぎだろう。

ノーベル平和賞はノルウェー政府が決めるものではない。ノルウェー議会内に設置された政府の息がかかっていない独立の委員会が選考して決定するものだから、ノルウェー政府を攻撃するのは筋違いである。ましてや制裁措置をちらつかせて脅すとはもってのほかだと思う。

中国在住の中国人初のノーベル賞対象者が中国の法律を犯した罪人だと言うことに、中国政府が反発する気持ちは分からないでもないが、中国に注がれる世界の目は違うと思う。「まだ中国は言論統制をしないとやっていけない国なのだ」というマイナス評価につながるるのではなかろうか。

中国の憲法は言論・報道・集会・デモなどの自由を認めている。けれども国家体制を危うくするような言論や報道の自由は厳しく制限されている。そうでもしないと一党独裁政権を維持できないのかもしれないが、思想の面でも「改革解放」を推し進めないと、本当の意味での大国にはなれないような気がする。

劉氏へのノーベル平和賞授与決定は、中国政府に対してその決断を促すシグナルを送ったものでもあると言えよう。


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10月110日(日)紅葉の季節

そろそろ紅葉のシーズンである。標高が高い山ではもう見ごろを迎えたところもあるようだ。樹種にもよるが紅葉は高いところから始まり徐々に里へ降りてくる。地域的に言えば桜前線と反対に北から南への道をたどる。書斎の窓から見える裏山の木にも色づいてきたものがある。早いのはヤマザクラのようだ。

日本の紅葉ほど美しい紅葉は他にないといわれる。紅葉の季節に外国旅行をしたことがないので自分の目で確かめたことはないけれども、写真やテレビの映像で知る限り黄色なら黄色一色で変化に乏しいようである。日本の紅葉が美しいのは多様な落葉広葉樹がモザイク状に生えていて、それぞれ違った色を見せてくれるからだ。

日本人はむかしから紅葉を楽しんできた。春の花見と並んで紅葉狩りは秋の行楽の重要な要素である。仙台近郊にも紅葉の名所がたくさんある。名所とまで行かなくても街路樹など歩いて楽しめるところなら仙台市内至るところにある。ケヤキ・トウカエデ・ユリノキ・イチョウなど時期を変えてさまざまな色彩を見せてくれる。松の緑と断崖に生えているカエデの赤が美しい穴場は仙台城址裏の辰ノ口である。車で通り過ぎたのではあっという間であるが、徒歩で断崖をまたぐ橋の上から眺めると絶景である。

秋になると葉が色づく過程は大別すると二通りある。一つは気温が下がると葉柄基部に葉を落とすための離層ができ、葉で合成された糖類が枝の方に移動できなくなって葉に蓄積される。それがアントシアンやフラボン酸化物になって紅色を発色するのである。

もう一つは落葉前に葉緑体のクロロフィルが分解されて葉の緑が消えてしまうために、残ったカロチノイドの色が現れて黄色になる仕組みである。その代表的なものはイチョウである。

紅葉をちゃっかり商売に結びつけることも行われている。安芸の宮島土産の「紅葉饅頭」が代表的なものだろう。また季節限定で赤や黄色のカエデの葉のてんぷらを売り物にしているところもある。

9月13日(月)秋場所始まる

2010-09-13 10:53:22 | ★⑤★レンタルDVD映画の記録
9月13日(月)秋場所始まる

大相撲秋場所が始まった。NHKの中継が復活し、呼び出しが着る半纏が従来どおりスポンサーのロゴ入りになった。でも初日の入りはもう一つ。千七百の座席が売れ残り空席が目立った。相撲界がファンに与えた負のイメージはそう簡単に消えるものではなさそうである。

相撲界の改革は緒に着いたばかりである。相撲協会は部屋と言う個性がそれぞれ違う株式会社の集合体みたいなものである。これを束ねて意識改革を徹底し、過ちを繰り返さないために払う努力は並大抵ではないだろう。

不祥事を起こさないだけでは相撲人気は復活しない。言うまでもなく相撲は興行でありお金を払って足を運ぶお客様に観てもらい喜んでもらうスポーツだから、取り口が面白くなくては話にならない。観客は手に汗握る力相撲、胸のすくような技の冴え、水入りの大相撲などわくわくするような場面を期待しているのだ。

横綱、大関をはじめ上位力士は強いのが当たり前である。それなのに最近の相撲は緒戦で負けてしまう上位力士が多すぎる。少なくとも前半戦ぐらいは誰が優勝争いに残るか分からないくらいの勝負を繰り広げて欲しい。

そうでなければ一人横綱がいくら連勝記録を伸ばしても個人記録にとどまり、相撲界全体の人気回復にはつながらないと思う。力士の頂点に立つ横綱の座を脅かす強いライバルが常にいてこそ相撲は面白くなる。追われる立場の白鵬も同じ思いでいるのではなかろうか。