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10月10月19日(火)クマに罪はない

2010-10-19 12:57:42 | ■⑪大事な言葉★観たい映画★
10月19日(火)クマに罪はない

クマがあちこちに出没している。毎年今頃の季節に話題になるけれども、今年は例年より多いような気がするし中には街中をうろつくものまで出てきた。昨日は北海道・斜里町の中心部にヒグマ3頭が現れ、通報で駆けつけた地元猟友会のハンターが2頭を射殺した。また会津ではツキノワグマ3頭が民家の柿ノ木に上っているのが目撃され、住民に注意を呼びかけて監視していたところ夜が明けてから立ち去ったと言う。

普通人間を恐れるクマが人里にまで出てくるのは、住んでいる山のドングリなど食料が不作で腹を空かしているせいだと考えられている。しかしことしは特に食糧難とも聞かないのにどうしたことだろうと思っていたら、記録破りの夏の猛暑でクマの頭がおかしくなったのではないかとクマの生態に詳しいある専門家が言っていた。

日本中のクマの頭がおかしくなったとは考え難いが、市街地を堂々とうろつくなんて行為は確かに尋常ではない。クマが人家に近いところに出てくる要因は他にもあるような気がする。それはクマが住む環境と人間社会との境界が判然としなくなったことではなかろうか。

分かりやすく言えば、非武装地帯・軍事境界線とも言うべき人間とクマの社会を分離する地帯が過疎化や住む人の高齢化で維持できなくなったのだと思う。従来は果樹などクマの好物を植える場所と里山の間には見通しのいい開けた土地があって、クマが身を隠したまま人家に近づけないようなバリアの役目を果たしていた。

ところが過疎化による人手不足や高齢化に伴う手入れ困難などで、バリアの維持が難しくなり、クマは山から続く荒れ放題の分離帯を通って安心して人の領域に入り込めるようになったのではなかろうか。もしそうだとするならば、出てくるクマが悪いのではなく、それを可能にしてしまった人間の方に責任がある。