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10月110日(日)紅葉の季節

2010-10-10 14:28:28 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
10月110日(日)紅葉の季節

そろそろ紅葉のシーズンである。標高が高い山ではもう見ごろを迎えたところもあるようだ。樹種にもよるが紅葉は高いところから始まり徐々に里へ降りてくる。地域的に言えば桜前線と反対に北から南への道をたどる。書斎の窓から見える裏山の木にも色づいてきたものがある。早いのはヤマザクラのようだ。

日本の紅葉ほど美しい紅葉は他にないといわれる。紅葉の季節に外国旅行をしたことがないので自分の目で確かめたことはないけれども、写真やテレビの映像で知る限り黄色なら黄色一色で変化に乏しいようである。日本の紅葉が美しいのは多様な落葉広葉樹がモザイク状に生えていて、それぞれ違った色を見せてくれるからだ。

日本人はむかしから紅葉を楽しんできた。春の花見と並んで紅葉狩りは秋の行楽の重要な要素である。仙台近郊にも紅葉の名所がたくさんある。名所とまで行かなくても街路樹など歩いて楽しめるところなら仙台市内至るところにある。ケヤキ・トウカエデ・ユリノキ・イチョウなど時期を変えてさまざまな色彩を見せてくれる。松の緑と断崖に生えているカエデの赤が美しい穴場は仙台城址裏の辰ノ口である。車で通り過ぎたのではあっという間であるが、徒歩で断崖をまたぐ橋の上から眺めると絶景である。

秋になると葉が色づく過程は大別すると二通りある。一つは気温が下がると葉柄基部に葉を落とすための離層ができ、葉で合成された糖類が枝の方に移動できなくなって葉に蓄積される。それがアントシアンやフラボン酸化物になって紅色を発色するのである。

もう一つは落葉前に葉緑体のクロロフィルが分解されて葉の緑が消えてしまうために、残ったカロチノイドの色が現れて黄色になる仕組みである。その代表的なものはイチョウである。

紅葉をちゃっかり商売に結びつけることも行われている。安芸の宮島土産の「紅葉饅頭」が代表的なものだろう。また季節限定で赤や黄色のカエデの葉のてんぷらを売り物にしているところもある。