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10月2日(土)失われた信頼

2010-10-02 13:06:34 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
10月2日(土)失われた信頼

大阪地検特捜部は予測どおり組織ぐるみの不正をしていたようである。その容疑が濃くなったから最高検は大阪地検前特捜部長の大坪弘道容疑者と同副部長の佐賀元明容疑者逮捕に踏み切ったのだろう。二人は先に逮捕された前田検事がフロッピーディスクを改ざんしたのを知りながら、データの改変を故意ではなく過失であるように事実をすり替える隠蔽工作をした容疑である。

真実を追究し不正を暴き正義を貫く助けをする立場の特捜部のトップ二人が不正を働いていたとは開いた口がふさがらない。取調べに当たっている最高検が「国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と頭をさげて済む問題ではない。失われた信頼はあまりにも大きい。

東京・大阪・名古屋の3箇所にしかない特捜部は、権力中枢部の犯罪など重大な事件に切り込むために設けられた組織である。捜査権と起訴権を同時に持つ強大な権限を持ちロッキード事件やリクルート事件などを手がけてきた。

そのような強大な組織そのものに今回の不正を生む原因があったとすれば、特捜部を一度解体して不正を生まない組織に改変する必要がある。9月24日の本欄でも指摘したように、見立て捜査とそれに沿う証拠集めは日常的に行われている。そして集めた証拠が見立てに合わなければ、何とか辻褄を合わせようと言う誘惑に駆られる。前田検事はその誘惑に負けてFDのデータを改ざんした。

本来ならば上司である副部長・部長がデータ改ざんの疑いが出た時点で、証拠の洗い直しと命じるべきだった。それなのに直属の上司である副部長も部長も身内の恥を外部に曝すまいと体面を繕うことに走り、地検トップと次席にうその報告をしたのだから悪質である。

地の落ちた検察の信頼を回復するために検察組織の改変は避けて通れないだろう。その際はぜひ組織外部にいる第三者の意見も参考にして不正を防止できる組織を構築して欲しい。