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10月9日(土)劉氏へノーベル平和賞

2010-10-09 16:34:23 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
10月9日(土)劉氏へノーベル平和賞

ノルウェーのノーベル賞委員会は今年のノーベル平和賞を獄中の中国人権活動家・劉暁波(リウシアオポー)氏に贈ると発表した。まだ言論の自由が実質的に認められていない国で、弾圧をものともせず人権擁護の論陣を張った劉氏の業績を評価したもので、普通の国なら国を挙げて喜ぶはずなのに、やっぱり中国の反応は違っていた。

中国外務省は授与は「平和賞を汚すものだ」と激しく反発し、ノルウェー大使を呼びつけて両国関係を悪化させると抗議した。中国にしてみれば犯罪人に平和賞とは受け入れ難いのだろうが、ノルウェーという国まで非難するのは行き過ぎだろう。

ノーベル平和賞はノルウェー政府が決めるものではない。ノルウェー議会内に設置された政府の息がかかっていない独立の委員会が選考して決定するものだから、ノルウェー政府を攻撃するのは筋違いである。ましてや制裁措置をちらつかせて脅すとはもってのほかだと思う。

中国在住の中国人初のノーベル賞対象者が中国の法律を犯した罪人だと言うことに、中国政府が反発する気持ちは分からないでもないが、中国に注がれる世界の目は違うと思う。「まだ中国は言論統制をしないとやっていけない国なのだ」というマイナス評価につながるるのではなかろうか。

中国の憲法は言論・報道・集会・デモなどの自由を認めている。けれども国家体制を危うくするような言論や報道の自由は厳しく制限されている。そうでもしないと一党独裁政権を維持できないのかもしれないが、思想の面でも「改革解放」を推し進めないと、本当の意味での大国にはなれないような気がする。

劉氏へのノーベル平和賞授与決定は、中国政府に対してその決断を促すシグナルを送ったものでもあると言えよう。