organic journal

生活が楽しくなるきもちのいい " organic life " を楽しもう *

" White Wonder Christmas " のはじまりはじまり

2011-11-26 | 暮らしのこと

もうすでに新宿の伊勢丹百貨店のクリスマスディスプレイが
はじまっている。
昨年に引き続き、きっと評判がよかったのだろう、またも
フィンランド出身のイラストレーター兼アーティスト
クラウス・ハーパニエミの作品だ。
" White Wonder Christmas "で館内すべてが
真っ白の幻想的な世界に包まれている。
日本固有種をモチーフにした生きものたちが創る
お話仕立てになっている不思議な世界は、ちょっとクセになる
取り憑かれるような魅力があってステキだ。
なんと今年はオリジナルグッズまで作っているというから
サスガ百貨店なのだが、これがまたちょっとソソラレル。
またちがうディスプレイも見にいってみよう!
ただじぃっ~と見ているとその場から離れられがたくなってしまい
ちょっとアブナイ人に見られるかも?なのだが・・・




ただのバウムクーヘン。されど・・・

2011-11-21 | 食べ物のこと

バウムクーヘンが大の好物といういいオトナの男性がいる。
海外のそれもケニアとタンザニアの国境近くのロイトキトックという
小さな村に住んでいるため、食べたくても手に入らない。
ナイロビまで行ったとしても難しく、結局帰国したときに思いっきり楽しみに
いただくことで大満足するというオトナだ。
そんな彼へのおみやげには少しでも日持ちするタイプが必要となる。
ではどこがいいかとその気になっていろいろ調べていたときに
日持ちの長さとは関係なく、実は以前からどうしても気にかかっている
お店が浮かび上がった。
もうこうなってはバウムクーヘン好きオトナのオンナの出番である。
「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」という長い名まえの
決して覚えられないお店で、惹かれた理由の1つはそのパッケージにある。
何を買うにしても、そのものと同じくらいか、それよりもパッケージや
包装紙を優先してしまうというもの選びをしてしまうことが多いので
やはりここのデザインはずっとココロに残っていた。
もう1つは「老舗」さ加減だ。
伝統の重みと続けていることへのある種崇拝もあり
この2つが合体されてはもう「参りました」ということになる。
このドイツの100年もの伝統ある銘菓屋さんのバウムクーヘン。
ドイツ連邦食糧農業消費者の手引き書にはバウムクーヘンの定義があり
バター以外の油脂は使用しないこと、ベーキングパウダーは使用しないこと
などの厳しい基準を満たしたものだけが、バウムクーヘンと認められている
とパンフレットにあった。
それでもドイツにはきっとたくさんのバウムクーヘンがあるのだろう。
シンプルなやさしいお味にココロがホッコリする。
只今日本に帰国しているオトナにももうすぐ届くはずだ。
彼もホッとホッコリできるとうれしいなぁ。




完成が待ち遠しい赤レンガ駅舎

2011-11-19 | 暮らしのこと

丸の内の本屋さんでついつい長居をしてしまい、それでもまだ見たりないので
ハーフタイムに広々とした和食のお店でゆっくり遅いランチをとることにした。
大きな窓から東京駅の北ドームの屋根が見える。
復原の工事はずいぶん進んでいるようで完成が待ち遠しい。
赤レンガでできた建築物には、ただそれだけで「好き!」とよろめいて
しまうのだが、要因は小さい時の家の赤いレンガの煙突にあるのだろうと思う。
それはともかく、東京駅の赤レンガ駅舎。
100年も前に作られていて、戦後に3階建てを2階に復興し今に至るまで
使い続けられている、しかも駅というのだからすごい現役の建築物だ。
その復原する前から重要文化財が、さらに手を入れて
外観を創建時に再現するというのだから、うれしくなるいい話で
きちんと再現し未来へ継承していくなんて
日本もまだまだ捨てたもんじゃないなんて思ってしまう。
以前は毎月東京駅の北ドームのある出入り口を使用していたこともあり
戦後手をかけたというドームを見上げて見るのが大好きだった。
完成されたドームはどんなだろうと今からわくわくだ。
ところで、設計者の辰野金吾ははじめ鉄骨鉄筋コンクリート造りの予定を
急遽、赤レンガ造りに変更したのだそうで
赤レンガ好きとしてはこれもかなりうれしい話であるし
赤レンガじゃない東京駅、駅舎は想像もつかない。
完成は2012年6月ということ。ほんとうに待ち遠しい。




うれしいミニ美術館

2011-11-17 | 暮らしのこと
スゴイ!キレイ!ステキ!コンナトコロニ!?
大手町の地下を歩いていると目に飛びこんできたブロンズ像。
東郷青児の立体?だれだれ?
それにしても何故こんなところにこんなスゴイ作品が?
地下の歩道にある階段の手すりにあるポッと
置かれているオブジェを不思議に思い胸が高なる。
いいなぁ・・と興奮しながら数歩進むと
また手すりに同じ作品が反対向きにある。
なるほど、対になっているのか~と関心しながらも
予期せずにいい作品に出会えてちょっと得した気分に
なりながら約束の場所に向う。
あとから調べてみたところ
ちょっとシッタカブッてしまった作者ではなく
笠置秀男という方の作品で、しかも東京メトロ前身の
今から60年も以前に創られた地下鉄のシンボルということだった。
ギリシア神話に出てくるスピードと商業の代表者の
「マーキュリー」をモチーフにできた作品なのだそうだ。
銀座駅の出入り口に設置されたのをはじまりに増えていったそうだが
今では駅の改築に伴いどんどん減ってしまって
今では銀座駅改札や銀座線の日本橋、上野、浅草の他、大手町など
限られた場所にしかないのだそうだ。
予期せずしてこんなモダンで躍進的な作品を見られて
まるでミニミニ美術館だ。
その後もなんだかうれしかった。
思う以上にあちこちの公共の場にある作品たち。
知らない間になくなることのないように願う。




男爵の粉ふきいも

2011-11-08 | 食べ物のこと

じゃがいもの男爵をいただいてからというもの
じゃがいも料理があれこれ続いている。
シェパーズパイを手はじめに、グラタン、サラダにハッシュドポテト、
フライドポテトにシチューなど、思う存分たっぷりと堪能できる。
そしてやっぱり男爵いもの極めつけは粉ふきいもということで
おやつに付け合わせに再三登場いただくことになる。
男爵 いもというからには当時のだれそれ「男爵」の好物だったか
作った人が男爵なのかしらと思っていたが、どうやら後者だった。
やっぱり!で驚きだ。
川田龍吉男爵。造船技術を学ぶためにグラスゴー大学に留学し
機械工学を学ぶが、スコットランドを訪れた際
はじめてじゃがいもに出会ったのだそうだ。
帰国後は技術者として、経営者として勤めた後、晩年は
北海道の農業近代化のために捧げることを決意し
土地を買い、アメリカから最新式の農機具を
多数購入して機械化による農業をはじめたそうだ。
イギリスに留学していた頃に恋人と食べたじゃがいもを思い出し
北海道の地に最も適している「アイリッシュカラー」という品種を
普及させることに努め、これが「男爵様が育てたいも」から
「男爵いも」と名付けられたという。
スコットランドの農村でじゃがいもに出会っていなかったら、そして
結婚がかなわなかったイギリス人の恋人との秘めたる想い出がなかったら
男爵いもは生まれていなかったかもしれないし
彼が侯爵や伯爵、子爵なら名まえが変わっていたかもしれない。
いやいや男爵いものロマンだなぁ・・なんて思いながら
きょうもおやつに粉ふきいもをいただく。




文化祭と世界の絣展

2011-11-05 | 暮らしのこと

毎年この時期になると文化祭のシーズンのようだ。
もともと興味のない文化祭なうえ、身近な出来事ではなくなって
ずいぶん経つのでそのことばそのものも忘れてかけていた。
ところがちょっと仕事で関わりがあり、 文化服装学院のシューズ
デザイン科の作品を見に行くのがここ最近の恒例行事となっている。
ファッショナブルな ワカモノたちが浮き浮きしているようだが
ややハツラツさに欠けているようにも見える。
最近はきっとこんな感じなのかもしれない。
帰りがけは服飾博物館に立ち寄って締めるのも恒例で
今年は「世界の絣展」だった。
絣。ひとくちに絣といっても、あらかじめ糸を染め分けてから
織りあげるわけで、それでいてあの複雑な文様を表現するのだから
やはりすばらしい。
独特の境目がかすれる文様は奥行きや表情がでるし
世界中、インド、タイ、インドネシア、ウズベキスタン、
そしてトルコやモロッコ、フランス、アメリカなどと
ほんとうに世界中にある絣だ。
地域の風土や文化に沿った文様や色はあっても
染織技法は同じ「絣」で、やはりそこには共通性がある。
絣。あらためて再発見だ。
奥が深くておもしろい展覧会だった。
そういえば、絣。子どもの頃姉妹揃ってお正月に着せられたなぁと
懐かしく思い出す。