organic journal

生活が楽しくなるきもちのいい " organic life " を楽しもう *

Kitte

2013-09-25 | 暮らしのこと

どんどん新しくなる東京駅周辺。
そろそろ空いてきたころかなとKitteビルに寄ってみることにした。
6階建ての吹き抜けガラスの天井はなかなかの見ものだ。
この明るいアトリウムは季節により、時間によりいろいろな見え方に
変わるのだろうなぁなんて思いながら天井を見上げる。
千葉のサーフィンの帰りには首都高速からいつもこの辺りに
差しかかるとこの旧東京中央郵便局のレトルなビルを眺めるのが
習慣になっていたし、いい建てものだなぁと毎回思っていた。
昭和のモダニズムの代表建築といえるらしく、黒の窓枠がかっこいい。
壊されることなく一部でも保存し残ってくれてほんとによかった。
屋上のキッテガーデンは新しくなった東京駅、東京駅ステーションホテルの
建てものがすぐそこに、細部に至るまで見えて、その美しさにうっとりする。
5階にある局長室を再現した部屋もなかなかで、窓に近づくと東京駅がさらに
近くに見える迫力だ。
2フロアにまたがってミュージアムもある。
これは日本郵便と東京大学総合研究博物館とが運営しているそうで
動物骨格標本、鳥類の学術標本がすごい。
標本なのだからリアルに決まっているのだが、部屋全体や暗さ加減や
ありとあらゆる展示物や什器の醸し出す世界が、まるで映画の世界に
紛れ込んだような気分になる。
こどもたちが見るにも記憶に残るミュージアムでいいかもしれない。
館内は全国各地の銘品やお土産物に最適なお店も楽しい。
今度出かけたときには、地下にあったまるでラーメン丼くらいに大きな器で
いただくらしい各地のお味噌によるお味噌汁の専門店に是非行ってみよう。





スイミングゴーグル speedo×COMME des GARCONS

2013-09-18 | 暮らしのこと

ひさしぶりに泳ぎに行くことにしたというのに、以前買っておいた
度付きのゴーグルが見つからない。
視力が悪いというのはほんとうに面倒なもので、眼鏡はドライブ用や仕事用
などの他、サングラスも度付きにしなくてはならない。
そして温泉なんかに行く場合には眼鏡というわけにもいかないので
そんな場合には1dayのコンタクトを使う。
サーフィンのときにも1dayのソフトコンタクトにする。
でもときどき落とすことがある。
アウトにでるためにパドリングをしていて、ガバッと顔に波がかかってしまい
次の瞬間に目を開けると片方だけ見えなくなっていたりすることが時々あった。
ぽろっと落ちてしまうからだ。
駐車場が道を挟んで遠いところだったりすると、波にも乗れずに浜まで戻って
ボードを置いて、またあの塀を乗り越えて、道路を渡り、駐車場に戻り、
スペアのコンタクトを入れて、またその逆をして海に入るというのは
ツライんだよなぁなんて思いながら、見えない目で愕然としてボードに
顔を落とすと、すぐ目の前に光る落としたはずのコンタクトが
ボードのワックスにかろうじてくっついていてくれることがあり
これはもうまさに奇跡のようでかなりうれしかった。
このことが数回はあるので、その度に今日もいい波に乗れるかも
なんて思ったりしたものだった。
そんなわけで寝る寸前まで眼鏡にたよらなくてはならないという生活を
ずっとずぅっと続けている。
はじめて行くプールは特にいろいろ気をつけなくてはならないので
見えにくいと緊張するものだ。
探せど探せど度付きのゴーグルは見つからない。
もしかするとちょっとした癖で、捨ててしまったのかもしれないなんて思いながら
さらに探していると「speedo×COMME des GARCONS」の使っていない
ゴーグルが出てきた。そうだ、これがあったんだ。
コンタクトをしていれば、ゴーグルに度がなくてもいいわけで
むしろはじめて行くプールにはコンタクトをしている方が
景色も人の顔も監視員もよく見えていい。
数年前のギャルソンとしてはたぶん初期の頃の、きっと今ではプレミアもんの
「speedo×COMME des GARCONS」のゴーグルで決めることにした。
いささか久々な泳ぎも決められるかどうかは疑問が残るけれど。





メキシカン・スーツケースとキャパの十字架

2013-09-15 | 仲間や人のこと

もう2週間以上前になるが「メキシカン・スーツケース ロバート・キャパと
スペイン内戦の真実」というドキュメンタリー映画をみた。
実はロバート・キャパにはあまり興味がないといってもよかったのだが
「ロバート・キャパ」という架空のアメリカ人を作り出し
写真を売り出していった3人のグループの中にキャパの恋人だった
ゲルダ・タローがいる。
そのゲルダと後々正式にキャパを名乗ることになったキャパが
スペインの内戦勃発の際に従軍し、そのときに撮った126本のロール
フィルムがメキシコで見つかった。
それをメキシカン・スーツケースと呼んでいるのだが、キャパとゲルダと
まるで知識のなかったスペインの内戦、そして難民としてメキシコに渡った
生存者たちのインタビューなど、単にキャパの4500枚の写真が見つかった
だけにはとどまらず見応えのあるいい作品だった。
スペイン内戦ではあのキャパの「崩れ落ちる兵士」
この写真はキャパの人生を変えた1枚だが、そんなことを思っていたら
沢木耕太郎の「キャパの十字架」という本に行きあたり、さっそく読んでみた。
あの崩れ落ちる戦士を撮ったのはキャパではなく、だからライカで撮った
のではなく、ゲルダがローライフレックスで撮ったものだという。
しかも訓練風景であり、足を滑らせてしまった瞬間であると。
今までいわれていた場所やその写真の兵士もどうやら違うという、なんとも
引き込まれる話に一気読みだった。何といってもキャパ好きの沢木耕太郎の
その世紀の謎に向かっていくたいへんな時間と作業、実際に何度も取材に行き
インタビューをし、自分でも当時の彼らと同じカメラで撮ってみることも。
それらのことが誰にでもわかるように書かれている。
彼の性格までもが伝わってくるので、さらに面白くさすがの作家だなぁとも
思えてしまう。
まるで知らなかったのだが、NHKで沢木耕太郎のこの推理ドキュメントの
番組があったそうで、さらにキャパの生誕100年を記念してか
横浜美術館ではキャパとゲルダの2人展も開催していたようでだ。
ちょっと敬遠していたためにまるでそのことを知らずにいて
どちらも見られず残念だった。でもNHKはオンデマンドで見られるのか
調べてみることにしよう。
このメキシカン・スーツケースがきっかけで、キャパやゲルダを含む本や映画、
作品などと、さらにおもしろい世界に入り込めそうだ。





”ON THE ROAD” がはじまった

2013-09-04 | 仲間や人のこと

いよいよ8/30 からコッポラ製作総指揮、ウォルター・サレス監督による
”ON THE ROAD” がはじまった。
書店などでは早くからビートニック特集としてコーナー展開している
ところがけっこうあり、はじまる前からちょっとワクワクだった。
そんなわけで、もちろん初日に行くことになる。
ビートニックな彼らが映像として浮かび上がる。
旅をして旅をして、また旅をする。あの伝説の旅だ。
そして乾いて乾いていつも乾いていた彼ら。
青年から大人へ、ON THE ROAD。すごくよかった。
ジャック・ケルアック役が背が高すぎて、おまけに違う、違うと
何回思って見ていても、ディカプリオにそっくりで辛かった・・・
しかしニール・キャサディ役のギャレット・ヘドランドはかなりよかった。
映画より後になってしまったが「ガールズ・オン・ザ・ロード」を読んでいる。
ニール・キャサディの最初の妻であり、ニールをそしてケルアックを愛した
ルーアン・ヘンダーソンの評伝だ。おもしろい。
ルーアンやジャックの最初の妻、イーディーによる回想録「You’l be Okay
ジャック・ケルアックと過ごした日々」のように、この時代のビートニックは
男性だけのものではなく、そこには必ず女性がいた。
そしてその女性たちはまぎれもなくビートジェネレーションだった。、
一緒に旅をしていたルーアンはかなりカッコイイし
少し映画と違うところがあると語られていたりするのも興味深い。