organic journal

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男爵の粉ふきいも

2011-11-08 | 食べ物のこと

じゃがいもの男爵をいただいてからというもの
じゃがいも料理があれこれ続いている。
シェパーズパイを手はじめに、グラタン、サラダにハッシュドポテト、
フライドポテトにシチューなど、思う存分たっぷりと堪能できる。
そしてやっぱり男爵いもの極めつけは粉ふきいもということで
おやつに付け合わせに再三登場いただくことになる。
男爵 いもというからには当時のだれそれ「男爵」の好物だったか
作った人が男爵なのかしらと思っていたが、どうやら後者だった。
やっぱり!で驚きだ。
川田龍吉男爵。造船技術を学ぶためにグラスゴー大学に留学し
機械工学を学ぶが、スコットランドを訪れた際
はじめてじゃがいもに出会ったのだそうだ。
帰国後は技術者として、経営者として勤めた後、晩年は
北海道の農業近代化のために捧げることを決意し
土地を買い、アメリカから最新式の農機具を
多数購入して機械化による農業をはじめたそうだ。
イギリスに留学していた頃に恋人と食べたじゃがいもを思い出し
北海道の地に最も適している「アイリッシュカラー」という品種を
普及させることに努め、これが「男爵様が育てたいも」から
「男爵いも」と名付けられたという。
スコットランドの農村でじゃがいもに出会っていなかったら、そして
結婚がかなわなかったイギリス人の恋人との秘めたる想い出がなかったら
男爵いもは生まれていなかったかもしれないし
彼が侯爵や伯爵、子爵なら名まえが変わっていたかもしれない。
いやいや男爵いものロマンだなぁ・・なんて思いながら
きょうもおやつに粉ふきいもをいただく。