organic journal

生活が楽しくなるきもちのいい " organic life " を楽しもう *

我が家のハロウィン、かぼちゃの日

2012-10-29 | 食べ物のこと

札幌から北海道の元気な野菜たちが送られてきた。
男爵、メークイン、玉ねぎ、かぼちゃの秋のセットだ。
イノイチバンに男爵の粉ふきいもをおいしくいただいた後
珍しくかぼちゃのグラタンを作ることにした。
普段グラタンはあまりいただかないが、寒い日にはほっくりかぼちゃの
グラタンがいいかもと、玉ねぎをスライスし始める。
愛犬は何を作っているのか興味があり、さらに自分用には何をもらえるのか
出来上がる前にちょっと味見にありつけるかもしれないと
さっきからずっとイイコのポーズで待機している。
ただ茹でただけのかぼちゃがとても甘くて美味しい。
J.Tとつまみ食いをしながら、かぼちゃのグラタンとあいまに
赤かぶと柿のサラダ、かぼちゃ入りスポンジケーキをデザート用に作る。
寒い日のキッチンは暖かくなり、美味しいあったかご馳走に
ココロもほっこりあたたまる、ちょっぴり早い我が家のハロウィン。
ご馳走さまでした。


       





愛犬家の愛犬物語

2012-10-27 | 暮らしのこと

昨日はなかったのに、自分では選ばないだろう本が棚に置いてある。
図書館から借りてきたそうで、久しぶりに見る和田誠のイラストの表紙に
懐かしさと、和田誠装丁本でハズレた試しがないという経験による
これは面白いかもしれないと期待にゆっくり扉を開いてみる。
特別にワクワクするような見出しはなく、ちょっと古臭いのかしら
などと思いながらページをめくる。
ちょっと見るだけのつもりが、どんどん読んでしまっていて驚く。
さすが作家、安岡章太郎は、奇を衒うようなたいそうなお話では
ないにもかかわらず、さりげなく思わず読みいってしまう
引きこまれるエッセイでおもしろい。
彼が飼っていた、当時としては珍しい紀州犬のコンタと15年暮らしたお話で
98年に出版された「犬をえらばば」「犬と歩けば」「犬と暮らせば」の3部作だ。
近藤啓太郎、吉行淳之介、遠藤周作など犬を飼っている作家たちとの
交遊も犬を通して語られていておもしろい。
ともかく、さらっと読ませてしまう凄さに圧倒されながらも
愛犬家はこの愛犬物語が楽しくないわけがないだろう1冊だ。





黄昏の富士山

2012-10-22 | 暮らしのこと

愛犬と家族と公園の帰りの道すがら。
最近はすぐに日が暮れてしまうというのに
帰りが遅くなってしまって、タッチの差で夕陽が見れなかった。
ところがところが、息を呑むような黄昏の富士山を見ることができた。
後ろを見ながらスルーしようと思っていたが
やっぱり写真に撮らないではいられないすばらしい風景に
きょうも1日ありがとう。





紫キャベツのマリネ

2012-10-19 | 食べ物のこと

寒くなってくるとダンゼン煮込み料理が作りたくなる。
休みの日にはキッチンにいる時間も長くなるというもの。
根菜野菜が中心のベジタブルラタトゥイユを作り
紫キャベツのマリネなんかも付け合わせにイイかもと
セロリと一緒に、アボカドビネガーとオイルとハーブ、
唐辛子一本を入れて漬けてみる。
そうだ、バナナ2本があるので、バナナケーキをデザートに作ろう。
この間のマフィンは甘くないと言われ、評価が低かったので
今回はこれでどうだ!と言わんばかりに甜菜糖をたくさん入れることにする。
こんな風に寒くなるとキッチンにいる時間が長くなる。
ホッとな時間はたのしい時間。





2013 Joint Exhibition

2012-10-16 | イベント

中目黒のラウンドショールーム&ガレージで
2013 春夏の合同展示会がはじまりました。
”KOBAKブランド” 昭さんのPHOTO Tの新しいコレクションは
Men'sだけではなく、春夏からはうれしいLadie'sもありました。
リラックスした楽しい展示会ですので、ぜひお邪魔してみてください。
18日木曜日まで

The Garage





「東京ごはん映画祭」ってなんだ!?

2012-10-13 | 食べ物のこと

「ペンギン夫婦の作りかた」なんて何のことやら、映画のタイトルも
いろいろ考えるものだ~と思っていたら、実話に基づいた映画のようで
しかも「ペンギン」ってのは「辺銀」で人の名まえなのだった。
一世を風靡した?あの食べるラー油の原点の”石垣島ラー油”を生み出した
ご夫婦を取り巻くちょっぴりカラクて、心を満腹にしてくれるお話なのだそう。
食べるラー油を今までに1度しか食べたことがないうえ
辺銀さんのこと、ペンギン食堂のこと、著書のこと、まるで何も知らなかった。
帰化したことで名まえを世界に1つの辺銀に決めたのだそうで
国際結婚のこと、仕事のこと、石垣島での生活や食べもののことなど興味深い。
そんな映画が上映中なのだが、映画と食を味わう「東京ごはん映画祭」
今年で3回目が開催されているそうだ。
ペンギン夫婦の作りかたもこの映画祭の中の1つで、イベントもあるそう。
ちっとも知らなかったが、”人と食の繋がりを描いた映画や
作中で料理やお菓子が印象的な映画を上映するほか、食や音楽を楽しむ様々な
関連イベントが開催される”というのがこの映画祭なのだそう。
どんな映画が上映されるのかと調べていると『しあわせのパン』、
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』、『キツツキと雨』、
『ディナーラッシュ』、『プロヴァンスの贈りもの』、
『エル・ブリの秘密世界一予約のとれないレストラン』や
懐かしい『バグダッド・カフェ』、おしゃれだった『マリー・アントワネット』
など渋谷、青山で上映されるようだ。
ドキュメンタリーで、学校の給食を全て有機食品にする試みをした
フランスの村を追った『未来の食卓』を見落としたのでこれは要マークだ。
それにしても最近はファッション、イベント、食、住宅などなど
いろいろなコラボレーション流行で目立つが、映画と食の複合型イベントとは
これもアレコレ考えたうえでの企画なのだろう。
思いがけないコラボも発見があって、さらに新しいものが生まれる
きっかけにもなり得る。
ともかく東京ごはん映画祭に注目だ。





白い花たち

2012-10-10 | 花や色のこと

1ヶ月ぶりに行った公園は、もう秋の花たちでいっぱいだった。
きれいだなぁ…と花たちを眺めながら歩いていると
いつのまにか愛犬にずいぶん置いてけぼりをくってしまう。
その日写真に撮った花は、白い花たちが多かった。
百日草に大輪のダリアに芙蓉。
夜になってそんな花たちの写真を見る。
秋の夜長、なんとなくほっとする時間になった。


       


          





ていねいに生きるということ「天のしずく」

2012-10-02 | 暮らしのこと

今も昔も日本の暮らしは四季を感じ、大切に思い、その中で自然とともに
生活し生きてきた。
自分だけ立ち止まってみたり、静かに流れる時間に身をまかせることが
だんだんむずかしくなってくる。
必要もない大きな建てもの、有り余る食品、届けられないまっすぐな愛、
すぐに何でも簡単に手に入る便利な店、必要もないのに音や映像が
流れっ放しのベンディングマシン。
いつも利便さと不便さ、都合がいいのと不都合のはざかいで、いつも
計りにかけながら選択する日々。
辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画「天のしずく」の試写会に行ってきた。
イントロダクションがよかった。
見ていても見終わっても、きもちがいい映画だった。
あえて少し距離をもって遠巻きにみていた、絶大なるファンの多い
料理研究家の辰巳芳子さん。
「食べものは人をつくる」という。
実感としてわかっていたつもりだが、パンチをくらった。
まさに彼女の生き方は食べものによって作り形成され、長い年月の中で培われ、
ことし88歳になるという年を重ねてこられてなおも、かくしゃくとした
人としてとても魅力的なまあるい方だ。
今も昔も日本人は四季を感じ、大切に思い、自然に感謝し、ともに生活してきた。
映画の中の彼女には、ていねいに生活を重ねてきた人がいた。
ふと思い出した。祖母や母とも重なるところがあると。
昔はみんなそんな環境の中で、家族や大切な人たちと共に暮らしてきた。
それは今もおんなじはずなのに、違う。
ふつうの暮らしの日常のなかにある平凡な非凡。
ごくあたりまえに日常をふつうにていねいに暮らすことが、
満足な豊かさになること。
食をとおして見えてくる「いのちと愛」。
作家でもある辰巳さんは、ことばを大切に一語一語選んで大事に使われる。
そのことばを選ぶことだけではなく、そのことばの持つ意味に
責任をも感じていらっしゃるからだろう。
よい道具と向かいあう、よいことばと向きあう。
ていねいにものをつくることは、ていねいに生きること。
映像、音、温度感、人々、食、すべてがきもちのいいハーモニーとなって
圧倒的な説得力で流れていくドキュメンタリー映画だ。
この映画が作られたことがうれしいと思った。