昨日、友人に声をかけてもらい
フリーマーケットに便乗させてもらう事にした。
段取りはすべて彼が行い、やり方や値段や
シールの付け方などをレクチャーしてもらい
おもしろいイベントがはじまった。
私の場合はほんとうは捨てたくないが
置いておいても使わない生活雑貨や
インテリアの物や趣味の物がほとんどだ。
1つ1つ気に入って購入した物たちなので
本来ならば時々使ったり、眺めたり、
手に取ったりしたいところだが
残念ながら環境が許さないのと、使われないで
置いておいても申し訳ないと思ったりで
少しずつ整理をするいいチャンスになった。
気に入って持っていってくださる次の方のもとで
愛用されることがうれしいし
おんなじ物にソソラレルという共通の趣味を持つ
初対面の方たちとの会話もそれはそれで楽しい。
そんな中、20年近く前の8cm角位の猫の絵がついた
枠にも黒のラインがデザインされた
今は日本にはない“バビントン・ティールーム”の
ぽてっとした焼きものの灰皿があった。
灰皿として使うことはなく、コインや小さいものを置く
トレーとして大切にしていたものだ。
人が居なくなった頃、めがねの似合うおしゃれな彼女は
フラッとやって来たらしく、しゃがみこんで灰皿を両手に取り
この灰皿の猫と同じ猫が家に居ると言う。
だから安くしてくれないかと、フリマでは当然の
値段交渉をはじめた。
おかしな話だが私はただ、値切るような人には渡さずに
むしろ安くしても行って欲しい人の所にと思って会話も楽しんでいた。
こちらも相手もうれしくなって大切にしようと思ってもらえるように。
するとまた戻って来て、「やっぱり買います」という人が多くて
おもしろかったりよかったり、また会話を楽しめたり。
で、その灰皿も今はない伊勢丹の2階にあったローマに本店のある
“バビントン・ティールーム”の猫のロゴマークのついた物だった。
翡翠色のぼてっとしたジノリのティーカップが最高で
紅茶とスコーンがおいしく、当時では珍しいエスニックな雰囲気の
寛げるインテリアも落ちついていて、よく通ったものだった。
そんな思いがあったものだから、ついつい持って行ってもらわなくても
いいと言ってしまった。
するとビックリした彼女はストップをするように手を伸ばし
どんなに気に入っているものかわかったので
これを売ってもらい、この絵にそっくりの家の猫に会わせたいし
家に持ち帰りたいと言い出した。
そんなわけでオマケしたバビントンの灰皿は
持って行ったイタリアの新聞に丁寧に包み両手で手渡すと
彼女はとても喜んで両手で受け取り
最後に大事にすると言ってほほ笑んで去って行った。
いろんな物たちが次の使われ手に手渡すことができてうれしかったが
もしかしたらあの猫の灰皿がいちばん好かれて行ったのだろう。
あの数分間の彼女とのやり取りと余韻を楽しみ
私にとっても印象的で忘れない出来事になるだろうなぁと思いながら
七里ケ浜の青い空を見上げた。
フリーマーケットに便乗させてもらう事にした。
段取りはすべて彼が行い、やり方や値段や
シールの付け方などをレクチャーしてもらい
おもしろいイベントがはじまった。
私の場合はほんとうは捨てたくないが
置いておいても使わない生活雑貨や
インテリアの物や趣味の物がほとんどだ。
1つ1つ気に入って購入した物たちなので
本来ならば時々使ったり、眺めたり、
手に取ったりしたいところだが
残念ながら環境が許さないのと、使われないで
置いておいても申し訳ないと思ったりで
少しずつ整理をするいいチャンスになった。
気に入って持っていってくださる次の方のもとで
愛用されることがうれしいし
おんなじ物にソソラレルという共通の趣味を持つ
初対面の方たちとの会話もそれはそれで楽しい。
そんな中、20年近く前の8cm角位の猫の絵がついた
枠にも黒のラインがデザインされた
今は日本にはない“バビントン・ティールーム”の
ぽてっとした焼きものの灰皿があった。
灰皿として使うことはなく、コインや小さいものを置く
トレーとして大切にしていたものだ。
人が居なくなった頃、めがねの似合うおしゃれな彼女は
フラッとやって来たらしく、しゃがみこんで灰皿を両手に取り
この灰皿の猫と同じ猫が家に居ると言う。
だから安くしてくれないかと、フリマでは当然の
値段交渉をはじめた。
おかしな話だが私はただ、値切るような人には渡さずに
むしろ安くしても行って欲しい人の所にと思って会話も楽しんでいた。
こちらも相手もうれしくなって大切にしようと思ってもらえるように。
するとまた戻って来て、「やっぱり買います」という人が多くて
おもしろかったりよかったり、また会話を楽しめたり。
で、その灰皿も今はない伊勢丹の2階にあったローマに本店のある
“バビントン・ティールーム”の猫のロゴマークのついた物だった。
翡翠色のぼてっとしたジノリのティーカップが最高で
紅茶とスコーンがおいしく、当時では珍しいエスニックな雰囲気の
寛げるインテリアも落ちついていて、よく通ったものだった。
そんな思いがあったものだから、ついつい持って行ってもらわなくても
いいと言ってしまった。
するとビックリした彼女はストップをするように手を伸ばし
どんなに気に入っているものかわかったので
これを売ってもらい、この絵にそっくりの家の猫に会わせたいし
家に持ち帰りたいと言い出した。
そんなわけでオマケしたバビントンの灰皿は
持って行ったイタリアの新聞に丁寧に包み両手で手渡すと
彼女はとても喜んで両手で受け取り
最後に大事にすると言ってほほ笑んで去って行った。
いろんな物たちが次の使われ手に手渡すことができてうれしかったが
もしかしたらあの猫の灰皿がいちばん好かれて行ったのだろう。
あの数分間の彼女とのやり取りと余韻を楽しみ
私にとっても印象的で忘れない出来事になるだろうなぁと思いながら
七里ケ浜の青い空を見上げた。