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ギリシャ政府に「緑」省?

2007-11-03 | ギリシャから

今回の山火事で私も初めて知ったのですが、多くが未登記のギリシャの森林には正確な地図がないのです。昔から森は誰の物でもない、みんなの物でした。でもそのせいで責任の所在も所有権もはっきりしなくて、山火事の被害も広がり、どさくさにまぎれて、現金をカバンに入れ、土地を買い漁る開発業者が出没したりしています。実はハリケーン・カトリーナで洪水の被害を受けたニューオリンズでも同じことが起こりました。弱い人が一番ひどい目に遭う_そんなことがないように早く法の整備が必要とされています。ギリシャの「緑」省はその救い主となれるでしょうか?
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「緑」省が2、3年のうちに実現? 2007/11/1 KATHIMERINI

カラマンリス首相は昨日国会討論の中で、環境保護策が不充分だと指摘する野党4党の党首からの批判に、政府を擁護する答弁をした。

「環境保護は政府の政策の基礎であり中心軸でもある」と首相。
森林の登記簿のドラフトを作り、森林を詳細に地図化するのが最初にやらなければならない課題である。8月の山火事で焼失した森林は全て再植林される」とつけ加えた。また、環境保護と経済発展は切り離せないことを首相は強調した。

計画をより効果的に進めるため、環境省から「緑」省を独立させるべきという要求には、現在進行中のEU基金による事業が完了する2、3年後の見込みだとスーフリアス環境大臣は答えた。

これに対し、自分が首相なら今すぐ「緑」省を創設するとPASOKの党首パパンドレウ氏は述べた。また森林保護のための憲法24条の修正案への政府の見直し計画を批判した。

質問の中で、左派連合SYRIZASのアラバノス氏からの批判が最も厳しく、大企業の利益を優先していると強い言葉で政府を批判した。数万の市民の水源であるコロネイア湖とアソポス川の水がクロムに汚染されたというのに政府は市民の健康に無関心だとアラバノス氏は糾弾した。これに対しスーフィリアス環境大臣は河川に汚染物質を垂れ流した会社には罰金を課すと述べた。

環境問題に関してもうひとつ。昨日EEA(European Environment Agency)から、ゴミのリサイクルにおいて、ギリシャは最下位から2番目という発表があった。オランダ、デンマーク、スゥエーデンではゴミの50%以上がリサイクルされ埋め立てるのは10%以下であるのに対して、ギリシャではゴミの90%を埋め立て処理していて、リサイクル率はたった10%以下。わずかの差で最下位をポーランドに譲った。

(全訳 訳責:かわまさ)



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1 コメント

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時々・・・・ (sue)
2007-11-07 20:42:01
知らないうちに・・気がつかないうちに・・・
 黒いカバンの現金の一旦のジャパン・マネーに
 私も加担しているんじゃないのか???
と思ってしまう事があります。

知らない、
 そこが怖い気がします。。。。。

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