赤と白の糸を寄り合わせたマルティス (または マルティア)
3月になるとギリシャでは手首にこんな紐を巻いている子供たちに出会います。2月の最後の日に母親が作って子どもの手首や足首などに付け、3月の間そのままにしておきます。
この時期から急に強くなる太陽光線からこどもたちのデリケートな肌を保護するためのお守りのようなものだそうです。
マルティス:マルティアをつけるのは人間だけではありません、美しい花をつけますようにと薔薇の枝につけたり、ポットに入れた水を太陽から守って冷たいままにしておくためとか、つばめがやって来て巣を作るようにとか、地域ごとにさまざまな意味を持っているのだそうです。
ギリシャだけでなくビザンチン時代にバルカン地方全体に広がったと考えられるマルティス:マルティアの風習の起源はきわめて古く、古代ギリシャにまでさかのぼるのではないかと考えられているようです。
そして、4月1日には子どもの手首に巻かれていたマルティスを外し、母親たちは役目を終えたマルティス:マルティアを薔薇の枝に飾ります。今度は子どもたちの頰が健康なバラ色に輝きますようにと祈りつつ・・・。
子どもの成長を見守る母親の愛情に満ちた風習なんですね。
なんだか日本でも見かけそうな紐だわー
こういうの知ってたら、3月のライブに来る子供に作ってあげたかったな♪
ミティリーニでは洗礼のときにも赤ちゃんに赤と白でよりあわせた紐をつけていました。(全国的かどうかは知らないのですが)
ただし、その紐は白糸2本に赤糸1本をよりあわせてあるんです。
三位一体象徴なの?と知り合いに聴いてみたのですけれど、「風習だから・・」というだけで起源はよくわかりませんでした。